第二日(6月6日(水))
 

  空港にて

    定刻より15分ほど遅れて、07:30過ぎにトントゥータ国際空港へタッチダウン。
    但し国際空港とはいってもさすが南の島。滑走路は一本のみ。また、誘導路も無いため、エアバスA340-300は
    滑走路のほぼ全長を使って「よっこらせ」という感じで着陸したあとは、滑走路端でUターン。そして
    今まさに着陸した滑走路をのほほんと戻って駐機スポットまで行く、というのんびりとしたもの。

    着陸前に見た雲海はどこに行ったのか、外は快晴な朝。タラップを降りて地上に降り立つとちょっと肌寒い。
    さしづめ日本で言うと「軽井沢か那須のような避暑地の爽やかで瑞々しい朝の空気」の雰囲気。
    空気がほんとうに爽やか。
    
    で、他の人の後をついて歩いて入国手続きへ。入国カード(事前にPTSから貰ってあったものに日本で記入済)、
    パスポートと帰りの航空券を提示しただけですんなり終了。そのまま荷物受け取りカウンターに行く。
    ちょうど荷物がコンベアに載ってぐるぐる回り出したところ。ビジネスクラスだから当然とっととスーツケース
    が出てくるだろう、と安直に思っていたのだが、私のスーツケースがいの一番に出てきたにもかかわらず、妻の
    スーツケースがなかなか出てこない・・・。
    「到着早々早速トラブルか?荷物がどっかに行っちゃったか?」と思っていると、なんと一番最後にしずしずと
    登場。「Priority タグがついてるのになあ(^^;」と思うがまあのどかな南の島、こんなもんでしょう(^^;
    で、そこまで待たされたおかげで当然税関は大混雑。妻を税関の列に並ばせて両替所に向かう私。
    ちょうど円/フランの換算レートがちょっと円高になっていたらしく、ガイドブックやインターネットで確認
    したレート(約0.85〜0.9CFP /円)より大幅にいいレート(1.12CFP /円)で両替できました。
    但し、両替には520CFP(500F+税金4%)が取られるため、実際には5万円が55480Fになりましたが。

      メモ:ガイドブックなどによると10000フラン札、というのがあるようですが、ほとんど流通していない
         のかもしれません。私が両替したときは、5000フラン札が10+1枚と小銭、になったのですが
         「5000F札10枚がホチキスで止められたもの」とバラ1枚が出てきました。
         「お札をホチキスで止める」ニューカレドニアの人々のセンスが新鮮でした(^^;
         きっと自動両替機(札が入れられる自販機)などがないからそーいうケアも必要ないのかも?

      メモ2:ニューカレドニアの通貨(CFP)はお札/硬貨とも日本のものと比較すると大幅に大きいものです。
          5000フラン札は一万円札より大体縦横とも2cmぐらいづつ大きかったりします。
          また、硬貨も日本のものより大きかったりします。硬貨の種類は1 / 2 / 5 / 10 / 20 / 50 / 100フラン。
          日本で普段使っている財布で済むだろう、と思っているとお札がはみだしたり小銭入れが
          パンクしそうになったり、という事態が想像されます。私たち夫婦はたまたま
            ・札入れは大きいものを用意していった
            ・小銭専用の小さい財布を別に用意していった
          ため事なきを得ましたが、この辺もポイントとして押さえておいたほうがいいかもしれません。

    と、いうわけで両替と通関を終わらせた後はいよいよ空港外へ。するとポロシャツを着て日焼けした日本人の
    現地ガイドの人が「向こうにカウンターがありますので手続きをお願いします」と声をかけてくれたので、
    それに従いカウンター(といっても露天の仮設屋台のようなものだが)へと歩を進める。
    そこで気づいたのだが、いろいろな旅行代理店のツアー名が書いてあるカウンターが2つ並んでいた。
    どうやら各旅行代理店は企画とチケット手配を行うのみで、現地でのマネジメントはアルファ・インター
    ナショナルサウス・パシフィック・ツアーズの2社に委託されているようである。
    と、いうわけでホリデーツアーの看板があったアルファ・インターナショナルに下駄を預けることとなる。

    その案内カウンターにて女性スタッフに帰りの航空券を預け、それと引き替えにパンフレット一式とミネラル
    ウオーターのペットボトルを2本貰う。これがこの旅の後さんざん飲み続けることとなる「Mont Dore」
    モンドール、という名のミネラルウオーターである。
 

 ヌメア市街へ    

    トントゥータ国際空港からヌメア市街まではバスで小一時間。他のツアーのお客さんと一緒にアルファの
    チャーターバスで移動である。バス内はエアコンも効き、快適そのもの。そんな中、空港で出迎えてくれた
    アルファの男性スタッフ、高橋さんがいろいろとブリーフィングを行ってくれた。
    貰ったパンフレット類の中にはアルファ主催/提携のオプショナルツアー一覧表やお土産紹介リスト、
    緊急時の連絡メモなどこれからの滞在に役立つ書類ばかり。また、バスの中でいろいろと現地の習慣などの
    注意や水の注意、両替のポイントなどの親切なレクチャーがあった。
    その話によると「日曜日はヌメア市街はほぼ全て全滅。みな休みになる」とのこと。(この時は「まあそうは
    言っても・・・」と油断していたが、後でそれで痛い目に遭うこととなる(^^;)
    また、土曜の午後もほぼ店が休みになってしまう、とのことであったため、ヌメアに戻ってからの二日間が
    モロ土日に重なる私たちのスケジュールを考えると、オプショナルツアー(アクティビティ)は日曜日に
    入れる方がいいに違いない、と結論を下した。(→結果としてこれは正解であった)

    そうこうするうちにバスはヌメア市街へ。バスはパークロイヤルホテル/ル・メリディアンと立ち寄って、
    そこに宿泊する客を降ろしたあと、アルファの本社があるホテル・ル・ラゴンへ。
    そこにスーツケースを預け、この旅唯一のセット観光である「市内観光ツアー」へと向かうことになる。
 

 市内観光 〜プチトランでの周遊

    プチトラン、とはこんなものである。要はトロッコバスみたいなもの。当然オープンエアであり、それが
    結構気持ちいい。運転手は現地の気さくなおぢさん。その隣に案内役としてアルファの女性スタッフが陣取る。
    周遊先はヴァントロの丘、博物館、市内を抜けてF.O.Lの丘、水族館の順番で駆け足で回る約2時間弱の
    コース。はっきり言って「いかにもツアー」という感じ(^^; まあ、ある意味「いかにもツアーの見物コース」
    そのもののルートなんで、こんなもんなのでしょう。

    但し、車窓(とはいっても窓はないんですが(笑)(^^;)から見える景色はやはりフランスのリゾート地そのもの。
    TVで見たことがあるような地中海の保養地(ニースなど)の雰囲気がそのまんまで、「あー、フランスだー」
    とちょっと嬉しくなったりもしました(^^;

     メモ:現地の人について
      現地の人はとにかく気さく。人のいい方ばっかりです。
      まあこちらが観光客だから、というせいもあるのでしょうが、プチトランが走っているのを見ると
      その辺を歩いている人や車ですれ違ったり追い抜いたりしていく人がかなりの確率でにこやかに
      手を振ってくれるんですね、これが。日本ではなかなかこういう習慣がないので結構最初は恥ずかし
      かったりもしたんですが、途中から「こりゃ選挙カーで街頭宣伝をしてるようなもんだな(笑)」と
      いうような気分でこっちも手を振ってました。
      ちょっとした事なんだけど、嬉しくなりますね、こーいうの、って。

 一路ウベアへ(1) 〜マジェンタ空港にて

    と、いうことで「いかにもお約束の観光地巡り(それはそれで楽しかったんだけど(^^;) 」を終えた
    プチトランでル・ラゴンに戻ってきた私たち夫婦は、休む間もなく現地スタッフの方の運転する車で
    国内線の空港であるマジェンタ空港へと向かった。マジェンタ空港までは車で約10分。ドライバーの
    気さくなニューカレドニア人のおにーちゃんが飛ばす飛ばす(笑) この人に限らず、滞在中に乗った車の
    ドライバーはみんな豪快でした。
     メモ:
      ちなみにニューカレドニアはフランス領であるため、交通ルールはフランスと同一。すなわち基本的には
      右側通行となります。「追い越し禁止」があたりまえになっている日本の道と違い、みんな平気でがんがん
      追い越しをかけます。遅い車は「すっ」と道を譲るのもあたりまえのルールになっているようです。
      譲った方も譲られた方もクラクションや手信号で挨拶をするのも見ていて気持ちのいいものでした。
      また、信号がほとんどないのも特徴。よほど大きな(後から作った?)交差点でない限り、基本的に
      道路が交わるところはロータリーとなっています。フランスの凱旋門の周り、とか、「ローマの休日」
      でオードリーヘップバーンがベスパで二人乗りをしてローマの町を駆け抜けたときに出てきたような
      アレですね。これは初心者にはかなり難しいかも・・・。
      と、いうことで「国際免許証を取得して現地でレンタカーを借りて自由行動してみようかな」と思って
      いる方はかなりの覚悟が必要かと思われます(^^;
    
    車中、同上した日本人スタッフの女性に日曜日(6/10)のアクティビティとしてアメデ灯台一日ツアーの
    手配をお願いする。

    程なくマジェンタ空港に到着。空港・・・というよりはどっちかというと高速バスのターミナルか地方ローカル
    線の駅のような雑然&あっけらかんとした雰囲気。前述のスタッフの女性から
     「私がチェックインしてきますので、そこのカフェでお昼を食べておいてください。
      サンドイッチがありますから。あと、飲物もここで買っていった方が現地で買うよりは安いかも
      しれません。また、ウベアのホテルでの昼食は14:00頃には終わってしまいますので、たぶん
      向こうで昼食を食べられるところはないと思います」
    との案内を受けた。で、私たちが「そこのカフェ」を探すと・・・空港のすぐ脇にあるのはテント張りの露店の
    ようなお店を発見。丁度「屋外イベントなどで架設される食事スペース」のような雰囲気。
    当然メニューは全てフランス語。英語も通じるかどうか怪しいものである(^^;
    ショーケースには揚げ春巻(のようなもの)やパイ(のようなもの)がいくつか並んでいるが、どんな味がして
    具材に何が入っているのかも皆目見当がつかない(^^;
    と、いうことで、うろ覚えのフランス語でレジのおばちゃんに
       「どぅ さんどういっち しるぶぷれー」(サンドイッチ2人前ください)
       「どぅ きゃふぇ しるぶぷれー」(コーヒーも2人前ください)
    と頼んでみる。すると「具はなににする?」とフランス語で聞かれたらしい。(ってこっちはフランス語の
    ヒアリング能力はほぼゼロですから類推です(^^;)
    訳がわからない顔をしていると「Chiken? xxxx? xxxx?」と聞いてくる。唯一判る単語が「チキン」だったので
    「どぅ ちきん しるぶぷれー」と言ってみる。妻の手前平静を保った顔をしているが、もう頭の中は完全に
    パニック状態である(笑)。
    すると2?3分経ったあと、奥のほうで件のおばちゃんがフランスパンを振りながら何か言っている。
    おばちゃんもさすがに英語ぢゃないと通じない、と判ったらしく、「おんりーわん、OK?」と言ってくれた。
    どうやら残り1つしかなくなってしまったらしいが背に腹は替えられない(^^; 「OK、しるぷぷれー」と
    無茶苦茶な返事をするとそれから5分後、チキンサンドイッチとコーヒー2つが出現。
    コーヒーが150CFPx2=300CFP、チキンのサンドイッチが390CFP、計690CFPであった。
    ちなみに後で会計時に貰ったレシートをチェックしたら「LE PEGASE」という名前と電話番号が入ってました。
    離島での水を気にする人は、ここで買っていくのが土壇場では一番安いかも?

      メモ:
       ちなみにニューカレドニアで何も考えずに「コーヒー」とか「キャフェ」をオーダーすると、
       無条件でデミタスカップに入ったエスプレッソが出てきます。いわゆる日本の「コーヒー」は
       メニューに存在すらしない店がほとんど。で、このエスプレッソですが、これが濃い!
       その上かなり酸味が効いている上に粘度が高くどろどろであるため、最初の一口はきっと
       面食らうかもしれません。当然(?)ミルクやクリームなんてものもついてきません。ついてくるのは
       砂糖のみ。普段はブラックで飲んでいる私たち夫婦もたまらず角砂糖を入れて戴きました。
 
       例外としてカフェオレを頼むと比較的日本のコーヒーに近いものが出てきます。が、これも結局は同じ
       豆(粉)を使用しているため、味としては結局似たようなものになります(^^;
       慣れの問題なのでしょうが、妻は結局最後まで慣れなかったようです(^^;

      メモ2:
       ちなみにコーヒーを頼んだときに出てくるのは大抵「Beghin Say」という砂糖メーカーの角砂糖か
       袋砂糖です。どうやらフランスの「カップ印の上白糖」なメーカーのようです。

    そのコーヒーを飲みつつサンドイッチを二人で分けて食することにする。サンドイッチとはいってもさすがに
    ここはフランス領。日本のような「薄い食パンに挟まっているもの」は間違っても出てきません。
    細め(直径約5cm前後)のフランスパンに縦に切れ目を入れ、そこに具材を挟んだものが供されます。
    (ちょーどサブウエイのサンドイッチのようなものを想像してもらえれば間違いないのではないかと。)

    で、チキンサンドイッチは長さが約30cm弱。その中にレタスとトマトの薄切り、茹でたチキンをハーブと
    オリーブオイルのドレッシングで味付けしたものが挟まれていました。シンプルなんだけどこれが美味!
    機内食から勘定すると約7時間ぶりの食事だったせいもあるとは思うんだけど、二人でぺろり、と戴きました。
    長さが30cm程度あったせいもあって、結局二人で一本をシェアして十分事足りましたです、はい。

    と、いうわけで度胸試しのような(笑)昼食を食べ終えたあと、再び空港のロビーへ。
    ところが、いまの度胸試しはほんの前菜でしかなかったことがこの直後判明する。

    ロビーに行き、そこで待っていてくれたスタッフの方からウベア行きの航空券を貰う。
     ス「で、大変申し訳ないんですが、今日の便はリフー経由なんですよ。リフーでトランジットが
       ありますので宜しくお願いします。」
      私「へ?(^^; トランジット?(^^;;;;;」

    そう、私たちの移動日である水曜日は、ヌーメアからウベアに向かう飛行機は2便しか飛ばない日(*注)。
    それも直行便は私たちがサンドイッチを食べている真っ最中、すなわち12:40に出発してしまっている。

      私「リフーでのトランジット・・・って、私たちは乗ってていいんですか?それとも一旦降りるん
        でしょうか?」
      ス「いや、私はちょっとそれは判らないんですよ、申し訳ありません?」

    おーい、しっかりしてくれ、アルファインターナショナル(^^;
    しかも周りを見回しても日本人の姿はどこにもない・・・・と、いうことは、ヌメアからリフー経由で
    ウベアまで行く日本人は私たち夫婦のみ。周りは全部地元の皆様となる。
    おまけに移動に添乗員はつかない。その上フランス語は皆目わからない上に私は初の海外旅行。
    うーむ、よくもここまでシチュエーションが揃ったもんだ(笑)(^^;

    と、いうことで「まあなんとかなるべぇ(^^;」と切れて開き直った私と妻は搭乗手続きを済ませ、右も左も
    判らないままエア・カレドニーの国内線「AEROSPATIALE / ALENIA ATR42-320」に乗り込んだ。
    仏エアロスパシアル社の双発レシプロ機である。

    (*注)エア・カレドニーであるが、ちょこちょこフライトスケジュールが変わるようです。
       この日記を書いている最中にも変更があったようで、水曜日は1便/日(直行のみ)に
       変わってしまっていました。うーむ、自分たちが乗った便の便名はなんだったんだろう(笑)(^^;
 

  ★一路ウベアへ(2) 

    と、いうわけでエア・カレドニーのATR-42に乗り込む。44人乗りの小型機。内部の感じはまるで
    「ローカルバス」か「初期型(0型)の新幹線ひかり号」のようである。で、ほんとに「島民の足」として
    使われているのが大半であると思われるため、機内はいい具合にヤレている。シートは内張りがはがれかけて
    いるし、窓のブラインドも大半が取れてしまったまま。なかなかのどかだなー、と思っていると離陸時の
    ブリーフィング。救命胴衣のつけかたと非常口の確認だけはしっかりやってました。まあフランス語と英語で
    しかもヨレヨレに伸びかけているカセットテープでの案内であるため、聞き取りにくいことこの上なかったので
    はっきり言って聞いてませんでしたが(笑)。
    そうこうするうちにATR-42は滑走路上てってけてってけ走っていき、滑走路の北端でUターン。エンジンを
    全開にした、と思ったらそのままぶーっと走っていってふわっと離陸。ジャンボ機よりはよほど「ひこうき」
    って感じがする離陸でした。そのまま右へ旋回し、ヌメア市街(アンスバータ上空(?))をUターンする形で
    飛行機はリフー島へと向かう。さすがに昨夜からの移動と市内観光の疲れがここでピークに達したらしく、
    離陸直後からリフー島の空港に着陸する寸前まで夫婦とも爆睡してました(^^;

    で、フランス語と英語のアナウンスがあった後、リフー島着。周りの客はどんどん降りていくが、英語の
    アナウンスを聞き取り損ねたために私と妻は降りていいかどうかわからない(笑)。腹をくくって座っていると、
    パーサーがやってきてにっこり笑いながら「(判読不明) come back 20 minutes later.」と言ってくれた。
    「20mnutes?」「Year. 20 minutes later.」こんな会話(?)でもなんとか意味は通じるものである(^^;
    と、いうことでリフー空港へ降り立つ。当然地方空港であるためトランジットエリアなんぞはない(笑)。
    一応ロビーへの入り口は「降り客用」と「乗り客用」と分かれてはいるが、ロビーそのものはほんとに
    「地方の駅の待合室」の雰囲気そのもの。周りを見回すとほとんどが現地の方々。丁度私たちの旅行した
    週が現地の学校が休みの週であった、とのことで、水曜日の昼間にもかかわらずロビーには子供の山。
    どちらかと言うと白人系の方が目に付いたグランドテール本島と比べ、ムームーを身にまとった恰幅のいい
    黒人系のおばちゃんだらけ。一気に「フランスのバカンス地」から「南の島」に様相が変わってしまう。

    そうこうしているうちに搭乗客用らしき出入り口に人が集まりはじめ、現地係員の人が航空券のモギリを
    はじめる。ひょっとしたら、と思い私たち夫婦もにじり寄って係員の方に航空券を見せ、「Ouvea?」と聞くと
    「Oui,Ouvea」と手招きをしてくれたので、これ幸いとばかりにロビーから外に出て、再度飛行機へと向かう。
      私「(妻に向かい)ね、なんとかなっただろ?(笑)」
      妻「あなた、キレて開き直ってるでしょ、今(笑)」
      私「ギク(笑)(^^;)
    そう、状況にもよりますが、こういう場合はおどおどするよりも(いい意味で)キレて開き直った方が
    物事は進むようです(笑)

    と、いうわけで私たちを乗せたローカルバス(笑)は再び離陸した。いよいよウベアに到着、である。
 
 

 ★ウベア到着 〜天国に一番近い島    

    ウベアの空港にはほぼ定時の14:30頃到着。この空港もほんとうに「田舎の停車場」の雰囲気である。
    日本で言うところの「古くからあるスキー場でのレンタルスキー貸出口」のような風体の手荷物受け取り口
    でスーツケースを受け取り、空港の外に出る。さて、これからどうしたらいいんだろう?と思っていると
    ベンチに腰掛けていた現地スタッフの人がにこやかに寄ってきて「Nambu?」と声をかけてくれた。
    「Year. I’m Nambu」と英語(・・・でいいんだろうか?(^^;と思いつつ)で答えると「プリーズ」といって
    スーツケースを送迎車まで運んでくれた。やはり客は私たち二人だけで、送迎車はすぐに出発した。
    送迎車は大型のワンボックスカー。かなり濃いカーキ色。民族音楽「カネカ」がカーステレオから流れる中、
    車はウベア島内をホテルへと向かう。

    社内では妻が向かって右側の席、私が左側の席に座った。
    空港からパラディ・ド・ウベアまでは南下していくため、妻側が一面の海岸線、私側は内陸ということになる。
    妻は海岸と海の美しさに目を奪われているようであったが、私の方は内陸側。見えるものといえば現地の人々
    の普段の生活風景そのまま。カーズ(植物の葉で葺いた屋根の家)があたりまえのように建っていて、途中の
    そこここに教会や共同墓地(十字架が群生しているので一発でそれと判る)が点在している。
    ウベアはニューカレドニア中でも一番の信心深い地方である、というのを事前に旅行ガイド本などで読んでは
    いたのだが、これは正直カルチャーショックであった。
    いわゆる「観光地」なのではなく、地元の人があたりまえに生活している普通の土地にステイさせてもらって
    いるんだよなあ、という畏怖の念を感じずにはいられなかった、というのが正直なところであろう。
    ・・・と神妙な面持ちであったりもしたのだが、海を見るとやっぱり綺麗。道にはその昔読んだとり・みきの
    著作にあったとおり、スピード出し過ぎ防止用の段差があり、妙なところで喜んだりもしているうちに
    ホテル、「パラディ・ド・ウベア」に到着した。
 

 ★ パラディ・ド・ウベアにて

     パラディに着くとフロントで日焼けした日本人の女性スタッフ(川村さん)が出迎えてくれた。
     宿泊中のブリーフィングを受けた後、部屋へと案内される。パラディ・ド・ウベアの部屋は大きく分けて
     2種類。2室+リビング1室で構成されるヴィラと1室1棟のコテージ。総棟数は20。客室は全部で25。
     ヴィラが15棟(15室)、コテージが5棟(x2=10室)となる。

     で、2003号室であるが、玄関が中央にあり、右が寝室、左がバスルームとなる。
     寝室は大きなダブルベッドが1つにラタンの応接セット(小椅子2,長椅子1、木のテーブル1)、
     それにスーツケースを置くのにちょうどいい高さのテーブルが1。その隣には鍵つきの冷蔵庫。
     ベッドサイドに小テーブルがそれぞれ1つづつ。そこに内線電話(外線もOK!)と電気スタンドが備え付けてある。
     それとは別に壁沿いにテーブルが置かれており、その上には大きな鏡。
     その前に湯沸かしポットと珈琲、砂糖、粉ミルク、緑茶(!)のティーバッグ

     部屋はかなり広め。二人だともて余すぐらいの広さ(笑)。
     空調はエアコン(ダイキン製)と天井からルームファン(National製)。併用するとかなり強烈に効きます。
     とりあえず荷物をほどき、スーツケースからビーチサンダルを出したところで夫婦とも力つき、
     「晩ご飯は19時からだよね?」ということで持参した目覚ましを18:30にセットしてベッドで仮眠。
     現地時間で15時過ぎだったから、日本では13時過ぎ。ここまで移動するのにまるまる24時間。
     そりゃ疲れるわなあ(^^;
     (ちなみに部屋には時計が一切ありません。目覚まし時計は必携!)

     それでも何となく18時頃に目が覚める。外を見るとまさに日没中。風(貿易風)が結構強いが、そのおかげ
     で雲も流れて美しい景色。ぼーっと見とれていると妻も起きてきたので改めて荷物の整理をし、19時と同時
     に食事を取るべくロビーハウスへ向かう。

     夕食はロビーハウスで19:00?21:00の間のみ。ルームサービスは無し。バーは22時頃まではオープンして
     いる、とのこと。ロビーハウスのテラスが食事用のサロンのような形になっている。そこに行き、テーブルに
     カトラリーがセットされているところに適当に座ればいいらしい。(当日宿泊している人の数だけテーブル上
     にカトラリーがセットされているので、いい席で食事をしようと思ったら早めに行く必要がある)。
     で、適当に座るとウエイトレスの女性(現地人)が「オノミモノハ ドウナサイマスカ?」と日本語で
     聞いてきてくれる。メニューはワイン、ビール、ウイスキー、ソフトドリンク(生ジュース、シュエップス
     など)。水(Mont Dore)もメニューに載っているが、水は黙っていても氷を入れたピッチャーに溢れんばかり
     に出てくるので心配は要らない。水がどうなるか不明であったため、妻はMont Doreを頼む。私は
     「やっぱりNo.1ビールでしょう」とニューカレドニアの地ビール「No.1 Beer」をオーダーする。
     飲物をオーダーすると、入れ違いぐらいで別の女性がフランスパンを持ってきてくれる。細めのフランスパン
     を幅5cm程度にぶつ切りにしたものがお皿に盛られて運ばれてくる。当座の分として6ピース(3ピース
     づつ?)が盛られてくるが、これはどうやら食べ放題らしい。
     料理はゆっくりとしたペースで運ばれてくる。6/6のメニューは以下の通り。
     (デジカメで写真を取り損ねた!残念!)
        アントレ:暖かい渡り蟹、温野菜添え
          スープ :地元のお芋のポタージュ   (注:たぶんタロイモだと思う)
          メイン :オランダ風魚のソテー
          デザート:パイナップルのスイート

      これで6500CFP。デザートまでしっかり食べて、約2時間。単に値段で考えると高いのかもしれないが、
      とにかく旨い!日本で食べたフレンチなんぞ到底足下にも及ばないうまさ!。ただ、正統派のフレンチか、
      と言われると必ずしもそうじゃないんだけど、いわゆる「ヌーベルキュイジーヌ」なフレンチとしては
      立派にフレンチでしたね。(日本語が変だ(^^;)

        メモ:
          物価が日本と同じ、ということでちょっと高いかな?、と思われる方もいらっしゃるかも
          知れませんが、結局離島だから大体の食材はグランドテール本島からの空輸だとすると、
          あの味でこの値段は安いんだろうなあ、やっぱり。
          まあ「高い」っつーても万座プリンスホテルでスキーシーズンに食べた夕食が4500円の
          コースで、これよりは遥かに一般的な温泉宿の味(笑)だったことを考えると、これは
          これでリーズナブルなのかも。

    と、いうことで2時間かけてデザートまでしっかり食べた私たちは、移動疲れ+慣れない外国での心労+
    満腹感(笑)で眠気が最高潮。ただ、最後に風呂を使ってからもはや40時間以上が経過しているため、さすがに
    そのまま倒れて寝るよりはやっぱり汗を流したい、と思うのは典型的日本人か(^^;・・・という訳で、バス
    ルームへ。バスルームは砂浜から戻ってきたときに砂を洗い流せるように、との配慮からか、日本風に
    「浴槽+洗い場」という構成。洗い場にはシャワーが装備されている。さすがに風呂桶は無かった(笑)が、
    これで風呂桶さえあれば完全に日本のお風呂。浴槽はかなり大きめ。ゆったり寝転がれる大きさ。
    タオルはバスタオル(ものすごく大きい!)と普通のタオル、ハンドタオルの3枚構成。
    アメニティは石けん、シャンプー、リンス、バスジェル、歯ブラシセットなど一通り揃ってます。

    で、バスルームには、浴槽に浸かったときにちょうどいい高さのところに腰窓がついていて、そこから見える
    夜の砂浜は月明かりのおかげで白く光っていて幻想的な雰囲気。思わずバスルームの灯りを消してのんびり
    湯に浸りつつ砂浜を眺めると、もう極楽この上ない。(但し、中から外が見える、ということは外から中も
    丸見えということになります(^^; 窓にはブラインドがついているので、とりあえず外からは見えないように
    できますが)
    で、そんなバスルームで長旅の汗を流し、すっかりリラックスしきってしまったせいもあってか、南十字星を
    確認する間もなくベッドには倒れ込むようにして熟睡。

    思えばこれが48時間ぶりのまともな寝床(^^;。
 



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