第四日(6月8日(金))

     いよいよウベアを発つ日。朝食()後、川村さんと今日の段取りについて話をする。
    ヌメアへのフライトが16:00であるため、パラディ出発は15:00。玄関の外に荷物を出しておいてくれれば
    14:30に係が取りに行くのでそれまでに荷物をまとめておいてほしい。それまで部屋は自由に使って
    構わない、とのこと。一応チェックアウト時間は正午のはずなのだが、その辺は結構融通が利くらしい。

    と、いうことで今日ものんびりとした一日。外は快晴だが相変わらず風は強い。
    食事後に部屋でのんびりと休憩をし、不要な荷物をまとめた時点でもう10時(笑)。すっかりNCのペースに
    馴染んでいるのかも(笑)。で、濡れた水着を荷物の中に入れて移動したくなかったこともあり、水着に
    着替えることは断念。あちこちを散歩してみることにする。パラディから南へ行く道は、パラディ前から
    坂になっておりその先が見えない。どうなっているんだろう?と思ってその坂をあがってみると
    上がりきったところに民家が何軒かある他は、ずーっと一直線の道。左右は原生林。先に何かあれば
    そこまで行ってみよう、とは思っていたのだが、道と林しか見えなかったために断念、引き返して
    のんびりとムリ橋方面を目指す。途中、道路補修をしているらしい黄色いトラックとすれ違う。
    こちらが観光客だというのを判っているようで、すれ違うときにはスピードを落として「ぼんじゅー」
    と手を振ってくれる。こちらも「ぼんじゅー」と手を振る。荷台には補修用の砂とスコップを手にした
    3〜4人の子供。にこにこ笑いながら「ぼんじゅー」と手を出してくるので、こちらも「ぼんじゅー」と
    言いながらハイタッチに近い形での握手。結局トラックはそのまま通り過ぎたのだが、遠離る荷台から
    手を振ってくれる子供たち。その後、後ろから来た別の車の運転手さん&助手席の人も、こちらに気づくと
    スピードを落として手を振って挨拶してくれる。やっぱ嬉しいですね、こーいうのは。

    で、ムリ橋からまた砂浜経由でホテルへと戻る。時間的には引き潮だったらしく、昨日と比べると砂浜の
    部分がかなり広くなっている。「満ち潮のときにはムリ橋から砂浜経由で戻るのは難しいかもしれません」
    と川村さんが言っていたのを思い出す。確かに満ち潮だと戻れない可能性が大きいかも、と思う。
    波打ち際を裸足で歩きつつ、のんびりとホテル方向へ戻る。しっとりとした砂の感触が素足に心地よい。
    真っ白な貝殻があちこちに点在している。大きさは2〜5cm程度。こういった場合、日本の砂浜で
    見受けられるのはほとんど二枚貝であるが、こちらで見かけるのは巻き貝系が多い。あと、ヨットの
    帆のような貝殻も数多く見受けられた。妻と2人、きれいな貝殻を見繕って拾いつつ歩く。

    拾った貝殻をよくよく見ると、漂白したように真っ白な貝殻の他、白の中に薄く茶色の斑点のような模様が
    残っている貝殻も多い。きっと、この浜の砂と打ち寄せる波とのせいで表面が削られて、だんだんと白く
    なっていったんだろうなあ、と思うと、改めて「ここはほんとうに『天国に一番近いところ』なんだなあ」
    とつくづく感じてしまう。

      メモ:ちなみにこの時に拾ってきた貝殻は、帰国した後に妻が漂白作業を行いました。
         漂白作業で使うのはその辺でふつーに売っている「食器用の漂白剤」なんで、便宜上「漂白」と
         言っていますが、「貝殻の色を抜く」という本来の意味での「漂白」ではなく、妻曰く
          「消毒/カビ防止/色変わり防止のために行うもの」
         だそうです。実際に漂白作業を行った後の貝殻ですが、旅行後約1年経過した現在でも
         色は拾ってきたときのまま、に見えます(^^;

         (この辺の写真はまとめて「別館:写真館」(後日まとめて作成予定(^^;)に掲載する予定です)

    そんなこんなで部屋に戻り、拾ってきた貝殻をざっと水洗いし、テラスのテーブルの上で干す。
    食事まではまだ時間が少しあるようなので、昨日までに飲み終わっていた「Mont Dore」の空きボトルを
    持って砂浜へまた戻る。前述したとおり波打ち際から2〜3mの部分の砂は波がかぶるので湿った砂であるが、
    そこから先の砂はさらさらに乾燥した真っ白な砂。その中でも特に状態の良さそうなところに陣取って
    ペットボトルにざーっと砂を詰めていく。ボトルの口ぎりぎりまで砂を詰め、きっちりと蓋を締めて
    お土産とする。ウベアのお土産はこの砂と貝殻しかないのだが、「天国に一番近い島」の記念としては
    何物にも代え難いお土産となった。

    で、部屋に戻るとちょうど正午。足と手をきれいに洗ってから昼食へと出向く。
    パラディでの最後の食事である。そのメニューはこんな感じ。

       アントレ:ホタテ貝のサラダ仕立て
       メイン:仔羊のグリエ ハーブソース
       デザート:クリーム・カラメル
       食後に エスプレッソ/コーヒー/紅茶のいずれか。

    ホタテ貝のサラダも美味しかったけど、仔羊が絶品!パラディ滞在中の食事は「ディナーが魚/ランチが肉」
    というパターンであったが、前日の仔牛といい、この仔羊といい、記憶に鮮明に残る美味しさ。この食事だけ
    でも、パラディに滞在する価値がある、といっても過言ではない、と思う。(但しそれなりのお値段は覚悟、
    ですが(^^;) 

    昼食を食べた後は夫婦揃ってまたもやのんびりと午睡(^^; どうやらすっかり現地のペースに馴染んで
    しまったらしい(笑)で、14時過ぎに「今度こそ!」の荷造りをきちんと行ってフロントへ。
    川村さんに滞在中の感想や御礼など、いろいろと話をした後、再度のウベア来訪を誓ってパラディを後にする。

      メモ:思い返してみると、結局ウベアではアクティビティは何も無し。
         ・・・とは言っても私達夫婦が行った頃はホテルにレンタサイクルやシュノーケルすら無く
         (今はある、という「噂」を聞いたことががありますが・・・)
         散歩をして、海と砂浜と空と島の自然の美しさにただただ呆然と浸っているだけの過ごし方と
         なってしまった。けど、それはそれでいいのではないか、と思う。
         スタッフの川村さんも

         「いらしたお客さんに生のウベアがどれだけ素晴らしいか、を味わって欲しいんですよ」
 
         と言っていたが、本当にその通りだと思う。ダイビングやシュノーケリングなど、積極的に
         アクティビティが楽しみたければアンスバタ近郊やイル・デ・パン、エスカベード島など
         ニューカレの他の処で充分楽しめるし。
         これからウベアに行こう!と考えている方は、是非とも「何もしない」という究極の贅沢を
         味わいに行って欲しい、と個人的には思いますです、はい。

    
    パラディからは送迎車で空港まで送ってもらう。運転手であった体格のいいお兄さん(現地の人)に荷物を
    下ろして貰った後、「Merci」と固く握手をして別れる。チェックインであるが、当然のようにアナウンスなどは
    無い。田舎の駅の出札口のようなところに居るおにーさんに荷物を預け、チケットをチェックして貰う。
    そのまま飛行機の準備ができるまで15分ほどぼーっとする。日本人は私たち夫婦の他には一組のみ。それ以外
    は全部現地の人々。搭乗口のところにある待合室から駐機場のエリアまで出て、何枚か写真を撮るが、おとがめ
    無し。警備も何もあったもんじゃない(笑)。搭乗時に検札があるにはあるが、着陸時に検札がある訳でもなく、
    やる気になればキセル乗車とかできるかも、と一瞬思う。まさに日本のローカル単線のような雰囲気である(笑)。

    そうこうするうちに搭乗手続きが始まる。乗るのは当然、来たときと同じATR-42。来たとき同様滑走路の上を
    のたのたとタキシングした後、端でくるっとUターンしてそのまま離陸。一路マジェンタ空港へと向かう。
    16時丁度のフライトであったため、だんだん日が落ちて夕景になってくるウベア島を背に、一路マジェンタ空
    港へと向かう。例によってフライト中は爆睡(笑)(^^;  あっという間にマジェンタ空港へ到着し、荷物を受け
    取ると、空港から出てすぐのところにアルファの現地スタッフがピックアップに来てくれていた。彼は日本語も
    多少OKのようなフランス人。荷物をバンの後部に載せると、そのまま出発。運転は・・・というと、相変わ
    らずがんがん飛ばす(笑)。やはりレンタカーでの移動を選択しなくて正解、とつくづく思う(^^;

    車内では本日から3泊するメリディアンの簡単なブリーフィング。到着後のチェックインも彼が代行してくれた
    おかげで非常にスムーズに終わる。彼からホテル内の簡単な説明とともにカジノ、朝食のクーポン券、貸出用の
    ビーチタオルチケットとカードキーを受け取る。このカードキーだが、日本のビジネスホテルの磁気カードとは
    違い、プラスチックの板に穴が不規則に開いている、という近代的だか原始的だかよくわからない(笑)(^^;シロ
    モノ。スーツケースはポーターが持っていってしまったため、手荷物のみを抱えて部屋まで移動する。

    部屋はツインルーム。スーペリアデラックス、という名らしい。・・・しかし、何故かバスルームと居室との間
    にシェードのついたガラス張りの窓があり、シェードを空けると居室からバスルームが丸見えになる、という
    妙な作り(^^; ちなみにシェードは居室側からしか開け閉めできないため、入浴時には要注意(笑)。

    部屋でとりあえず一服。すぐにポーターがスーツケースを持ってくる。さすがメリディアン。荷ほどきをして
    室内を見回したところ、室内にテレビがあるのを発見!しかも日本のNHKがどーんと映る!・・・一気に
    都会に戻ってきたなあ、としみじみ思うのはやはり悲しい性なのか(^^;

    一服した後、ホテル内を散策。とりあえず、ホテル内の免税店のチェックを行う。品揃えはブランド品から地元
    の土産まで一通り揃っているので困ることはあまりない。妻は早速10日に予定しているアメデ島観光時に、
    アメデ灯台のポストから投函する絵はがきを選びはじめる。ホテルで宛先と簡単なコメントを書いて、アメデ
    では出すだけにしてしまおう、という算段。(注:実際、アメデ島の絵はがきよりはこの免税店の絵はがきの方
    が質/量ともに充実していました)

    その後、17時になったのでメリディアン内にあるアルファの駐在オフィスへと向かう。アメデ島の予約が無事
    できている事を確認し、今晩の夕食に、とホテル内の日本食レストラン「将軍」を予約してもらう。
     (ちなみに、将軍を予約したのは「NHKを見てホームシックになった」とか、「連日のフレンチ攻勢で
      胃がちょっと疲れたから」とか諸説ささやかれてはいるのだが、真相は不明である(笑)。)

    で、「将軍」である。
    入ると「イラシャイマセー」という現地の人のカタコト日本語がよく響く。当然のごとくかかる演歌(笑)。
    中には天ぷらコーナー(カウンター)と寿司/食事コーナーとに分かれている。「ドチラニ ナサイマスカー」
    と聞かれたので「寿司で」と答え、テーブルに案内してもらう。
     オーダーしたのは以下のメニュー。
        私:寿司盛り合わせ  3000cfp
        妻:ちらし寿司    2800cfp
        それにビール(デスペラード)とつまみにだし巻き玉子を頼み、しめて7200cfp。(税込みで7488cfp)
    味は・・・まあ「海外で食べる寿司」の味の典型的な見本、と言う味でしたね(^^; 敗軍の将、兵を語らず、と
    言う雰囲気でしたが、みそ汁でほっとした分ポイント+1,といったところでしょうか(意味不明(^^;)

    食事後は部屋に戻り、明日の予定を考える。
    明日は土曜であるため、ヌメアの多くの店は午後休となる。それを考えて午前中から市街へと繰り出すことに
    する。目的は土産調達と市内散策。
    とりあえず現地で入手した日本語パンフもいくつかあるし、これを参考に市内をぐるぐると回れば良かろう、
    ということで、23時頃就寝。

   
 
 



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