「体にいい」情報渇望症(AERA98年12月14日号)




週刊文春の記事のあとすぐに同じ様な記事がAERAに載りました。しかし、文春の記事と異なり、その視点は視聴者に向けられています。つまり、「健康にいい」、「病気の予防にいい」などの「健康ネタ」を渇望する人たちが、いかに「思いっきりテレビ」や「あるある大辞典」のようなテレビ番組や次々と創刊する健康雑誌を支えているかについて取材しています。「現代は効率の時代。食事についても例外ではなく、食べたいものがすぐ手にはいる。その結果、脂肪やカロリーの摂取量が増す。運動不足と相まって成人病への不安が増大する。そんな合理化の付けも合理的に解決したいと、「体にいい」に飛びついているように見える。」こんな風にこの雑誌の記者は結論しています。私のそのように思います。自然、天然がよいといいながら、不自然な健康食品をとったり、偏った食生活を送る。本来、自然なのは、「バランスのよい食事を腹8分目食べる。」ことなのだと思います。しかし、多くの人はそれでは面倒なので、手っ取り早く「健康」を手に入れる方法はないものかと「健康ネタ」を求めるということなのでしょう。
最後に国立健康・栄養研究所の近藤和雄氏に取材し、「テレビは食品のいい面だけを強調したり、解明されていないことを言い切る傾向がある。情報は玉石混淆ですから、鵜呑みにせず、うまく活用するのが賢い視聴者ではないでしょうか。」とのコメントをもらっています。「それができれば苦労はないわい。だからこそ、私はこのようなホームページを作っとるんじゃ。」と、私は言いたい。

この記事は現象をとらえているだけで、つっこみが足らないと思います。なぜ、どのように番組のスタッフは時に誤った情報を流してしまうのか、「健康ネタ」に振り回されて不健康になってしまった人たちはいないのか、健康的な食生活とは本来どうあるべきなのか、もっとこのような疑問に答えて欲しいと思います。

 
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