「がんに効く」「効かない」話題の「健康食品」大論争(週刊ポスト2000年11月17日号)(00.12.28)

これは、11月4,5日に行われた第3回補完・代替医療学会を受けて書かれた記事であると思います(実は、私はこの学会で基調講演を行いました。)。ここでは、アガリクス、プロポリス、鮫の軟骨などを取り上げ、それらの健康食品の効果について懐疑派と擁護派の意見を聞くという形で書かれています。なんと、この記事では私が懐疑派の代表として顔写真付きで登場しているのです!私は「代替医療の懐疑派の代替医療専門家」とこの記事では紹介されています。(専門家でありながら懐疑派とは何とも変な表現ですね。)

私は取材を受けたとき、上記の健康食品について以下のようなコメントを話しました。

私は、あくまでその効果を証明するには臨床試験が必要であると言うことを主張したかっただけであって、これらががんに効果がないと言っているわけではありません。記事の中で、懐疑派(?)と擁護派の対立を鮮明にするために私はだしに使われてしまったのです。しかも、擁護派の人たちは私のコメントに対する反論をさせているのに対して私には反論する機会を与えてもらえませんでした。挙げ句の果てには、私の引用した論文はふるいだとか、文句を付けられてしまいました。ちゃんと最近の論文までひいてコメントしているのに・・・。実際に、上記の健康食品についての批判に耐えうる臨床論文はいくら医学文献データベースを検索しても見つからないのです。臨床研究はこれからの問題なのです。

中には、「健康食品は医薬品でなくて食品なのだから、膨大な費用をかけて臨床研究などできない。」などと反論する人もいます。広告ではいかにもがんに効くかのような言い方をしておいてそれはないじゃないかと思うのは私だけではないでしょう。効くと主張するならそれなりの根拠を示すのが筋でしょう。

 

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