科学的立証!カレーライスがガンに効く!(週刊現代99年6月26日号)(99.8.14)

この記事では、このホームページでも紹介しているβカロチンの例(サプリメントとしてβカロチンのみを摂取するとかえって肺癌の発症率が増加してしまったという臨床研究)を引きながら、「フツーの食べ物をより積極的に摂ることで、特定の病気に対してうち勝つことができる。」と称して、いくつかの食事を紹介しています。この記事によれば、次にあげた食材は体にいいことが「科学的に立証された」というのです。本当でしょうか?

カレーライス;ウコンに含まれるクルクミンは抗酸化作用がある。クルクミンを多く含むターメリックをラットに投与したところ、腎癌の抑制効果がみられた。つまり、ターメリックの多いカレーを食べることで、がんの抑制効果が期待できる。(これはあくまでも動物実験の結果。はたして人では効果があるのか、効果があるとしてもどれくらい摂取すればよいのか、皆目見当もつきません。まさか、毎日カレーを食べろというのではないでしょうね。)

甘茶;甘茶は抗アレルギー作用を有する。28歳の主婦B子さんは、甘茶を毎日飲み続けたらアトピー性皮膚炎が治った。その他、600人のモニターに調査したところ、アトピー性皮膚炎や糖尿病など8割の人に効果があったそうだ。(アトピー性皮膚炎は自然治癒することもあります。しかも、糖尿病はアレルギーと関係ないと思うのだが。)

緑茶;緑茶には食物繊維が多く含まれているので、これを食べれば便通がスムーズになり、ダイエットによい。(便通がよくなることとダイエットは別の問題である。)ギャバロン茶にはガンマアミノ酪酸が含まれており、血圧を下げる作用があるので、高血圧症の人におすすめ。(薬と同じでずうっと飲まなければならないのだろうか?)

エスプレッソ;コーヒーに含まれるクロロゲン酸やコーヒー酸には抗酸化作用の他に発癌物質であるニトロソアミンの発生を抑える。コーヒーを飲む人は飲まない人より胃癌の発生率が低いという研究結果もあるそうだ。また、コーヒーに含まれるチコリ酸は抗ウィルス作用がある。(エイズにも効きそうだといわんばかり。データはきっとないと思います。)

黒酢;黒酢に含まれるクエン酸には血行をよくする作用があり、前頭部が薄くなるはげに効果があるということで、「黒酢を飲み始めて6ヶ月、毛穴に3〜4本の毛が生えてきた。」という50歳のC氏の言葉を紹介している。(うーん。3〜4本ねえ。血行をよくする医薬品はたくさんありますが、それらが禿に効いたという話は聞かないが。「血行をよくする=禿が治る」というわけではありません。)

昆布;昆布にはマグネシウムや亜鉛などが含まれている。筋肉の故障に悩まされていた有名プロ野球選手が、海草類を積極的に摂ったところ、驚くほどの効果があった。(他の人はどうなのでしょうか?)昆布に含まれるアルギン酸には血圧を低下させる効果があり、昆布を一晩つけた水を毎日飲むことで血圧が10下がった。(その人は下がったかもしれないが・・・)

大豆;アセチルコリンは脳の中の記憶を司る神経伝達物質。アセチルコリンはコリンとビタミンB12が結びついたもの。コリンは大豆に多く含まれているから、毎日摂ることをおすすめしたい。(アセチルコリンは別に脳にばかりにあるのではありません。大豆を摂ったからといって、脳内のアセチルコリンが増えるのでしょうか?)

卵のカラ;卵のカラを酢につけて牛乳で薄めて飲むと、肝臓に効く。肝臓などの内臓の働きが高まり、全身の新陳代謝が活発になる。(具体的にはどのようによいのだか、書かれていない。)

以上の如くです。はたしてこれらの内容が、「科学的に立証された。」としてよいものだかどうか、皆さん考えてみて下さい。発想的には、「思いっきりテレビ」と同じではないかと思うのですが。()内は私のコメントです。



 
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