評判の「豚肉ダイエット」理由と実行マニュアル(週刊ポスト99年7月16日号)(99.8.14)

ポークソテーはざるそばよりカロリーが少ないと、この記事では指摘し、豚肉の栄養的な面を次のように説明しています。

豚肉は他の肉類と比べてカロリーが低く、油が抜けやすい。
豚肉の脂肪はエネルギーとして使いやすい。
豚肉はビタミンB1や良質のタンパク質を多く含んで太りにくい体質を作る。
といった具合です。

確かに、豚肉は牛肉と比べると一定重量あたりのカロリーが少なく、油の融点が低いために、加熱により外に溶けだしやすいことは確かです。この記事の説明で、豚肉の油は融点が低いため、胃や腸の中でエマルジョンを作り、消化酵素が働きやすく、エネルギー代謝に使われやすいと説明しています。しかし、これでは「消化吸収がよい=カロリーとして蓄えられやすい」、つまり太りやすいということになってしまいます。確かに、ビタミンB1は糖質代謝に必要なビタミンですが、太りにくい体質を作るというのは言い過ぎではないでしょうか?ビタミンB1が不足したからといって、それだけでは太るとは思えませんし、ビタミンB1を積極的に摂った結果、痩せたという報告も聞きません。

これらの説明のあとに、豚肉の調理法の説明に続いて、長寿県である沖縄と豚肉をつなげて、「豚肉は、ダイエットのほか長寿にも効果ありというわけである。」と強引に結論づけています。実はこの結論の前に、沖縄の長寿とその食事の関係について解説した専門家はその中で次のように述べているのです。
「確かに、豚肉は体によいのですが、ただ、この食べ物が体によいとなると、日本人はそればっかり食べますが、全体の量を考えてバランスよく食べることが大切ですね。」
この記事の結論では、この言葉は全く無視されています。



 
[ 「最近の記事」へもどる ]