自律神経症の基礎知識

 

ここでは、自律神経症に対する理解を深めることを目的としています。

A. あなたにはこんな症状ありますか?

1)時々動悸が長く続く。
2)口が乾く。
3)急に汗がでたり、手が震えたりする。
4)食べ物を飲み込んだとき、何か喉につかえる様な気がする。
5)時々、お腹が痛くなったり、腹が張ったり、げっぷがでたりする。
6)身体がだるくて、疲れやすい。
7)時々呼吸が苦しくなる。


B. 上の様な症状は次に述べるような性質がありませんか?

1)かなり前より(1年以上)続いているが、なかなか良くならない。
ただしさらに悪くもなっていない。
2)時々良くなったり、悪くなったりする。
3)具合が悪くなると、仕事にさしつかえたり、家庭の中がうまくいかないことがある。
4)特定の時期に症状がでたり、いつも同じ様な状況のときに症状が出る。
5)上に述べたような症状が一つだけでなく、いくつもある。


C. そしてあなたは、上に述べたような症状が苦痛になり、医者にかかったときに次のようなことはありませんでしたか?

1)いろいろ調べてもらったが、どこも異常がないといわれた。
2)こんなに辛いのに、気のせいではないかといわれ、頭に来た。
3)どうもこの医者はうそをついているような気がする。
4)何度も医者を変えたが、いっこうに良くならない。
5)医者にストレスのせいだと言われた。


上記の項目の各々一つ以上当てはまる場合は、あなたは自律神経失調症である可能性があります。(ただし、C. 1)は必須です。)

自律神経失調症とはどんな病気か?

いろいろな症状がありながら、それに見合うだけの身体の病気がなく、自律神経系の働きの調節がうまくいかなくなっている状態をいうようです。最も多い原因はストレスです。ストレスを自覚していない場合もありますが、その場合の方がむしろ身体的な症状が出やすいといえます。自分では自覚できないようなストレスにより、不安感や抑欝が出現し、その結果として上記のような症状が出るわけです。

自律神経失調症にかかった場合、どうすればよいか?

まずきちんと検査をし、身体的に異常がないことを確認することが必要です。上記のような症状はいろいろな病気で現われます。単なる風邪でも、癌でもです。自律神経失調症と診断されるためには、そのような身体的な病気がないということをはっきりさせておく必要があります。
つぎに、信頼できる医師を見つけることです。医師を信頼せず、その治療法にいつまでも疑いを抱いていては、治療効果は得られません。できれば、心療内科であればベストです。ただし、通常の内科医でも対応できる場合もあります。
内科医で不十分な治療を受けられなかった場合は、精神神経科医に診てもらうとよいかもしれません。
次に医師を信頼し、納得のいくまで治療することです。
ストレスの原因を考え、それを回避できれば、症状が改善する場合がありますが、そのような場合のほうが少ないでしょう。回避できないからストレスとなっているわけですから。しかし、自分を見つめ直すいい機会ですし、ストレスを自覚することでも症状が緩和されるかもしれません。
そして、完璧な治療を追及しすぎないことです。なにしろ、そういった性格が症状をなかなか改善させない一つの原因かもしれないからです。
もうひとつ、自律神経失調症は、民間療法、健康食品の格好の対象です。プラシーボの良く効く病気の一つでもあります。(プラシーボについては、私の解説をご覧ください。)


参考文献
メディカル朝日97年3月号
メディチーナ95年6月号

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