健康情報を読み解くためのLINK (2007.5.5)
健康情報を読み解くには、何が問題なのか?どうして騙されてしまうのか?などを知る必要があります。
最近は、病気に関する正確な情報が公的機関や病院などのサイトから発信されるようになりました。
このホームページでは怪しい情報を見抜くために有用なサイトを紹介することにしました。
健康食品関連
健康食品の安全性・有効性情報
いわずとしれた、国立健康栄養研究所が運営している健康食品に関する情報源。健康食品成分の効果、副作用などの基本的な情報が手に入ります。健康食品を考えている人はまずここの情報をおさえておく必要があります。
東京都が運営している健康食品に関するサイト。健康食品についての考え方やその摂取方法など、基本的な事項が書かれており、また、問題のあった健康食品も知ることが出来ます。
厚生労働省が作っている健康食品に関するサイト。
米国のサプリメントの成分を調査しているサイト。米国では日本以上にサプリメントが普及していますが、いい加減な商品もたくさんあります。このサイトは米国のサプリメントの成分調査をして、そのデータを会員に向けて公開しています。有料会員になるとどの商品の成分がしっかりしているかを知ることが出来ます。その内容の一部は以下の本で読むことが出来ます。ただし、英語です。
Consumerlab.Com's Guide to Buying Vitamins & Supplements: What's Really in
the Bottle
Tod, M.D. Cooperman、William Obermeyer、Densie Webb、 Llc Consumerlab. Com (ペーパーバック - 2003/6)
怪しい健康情報、代替医療を見分けるために必要なサイト
代替医療とは、一般の医療機関で行われている西洋医学を中心とした医療以外の医療を指します。中には有望な医療もありますが、全くのいいかげんな医療、危険な医療、全く効果のない医療などが混在しています。まだその科学的根拠は十分でなく、代替医療を受ける場合は慎重な態度が必要です。健康食品の利用も代替医療の一部です。
東北大学の坪野吉孝教授のサイト。医学雑誌から、がん・栄養・環境リスクに関わる疫学的研究論文を紹介しています。最新の研究結果が、専門家の解説とともにみることが出来ます。
Anti-quackery site
米国では、インチキ医療をQuackeryと呼びます。インチキ医療を批判した米国のサイトはいくつもありますが、日本ではインチキ医療を批判したサイトで私がお薦めできるサイトは今のところありません。というわけで、海外のサイトをご紹介します。以下は、欧米の健康食品や民間療法を検証、分析しているサイトです。これらのサイトはどちらかというと、これらをQuackery(インチキ医療)として批判的に見ています。
Dr. Stephen
Barrett's "Quackwatch"
Dr. Stephen Barrettの個人のページ。Quackeryの解説から、代替療法、健康食品などの解説、信用できない情報源まで幅広く掲載されています。カイロプラクティクについて結構多くをさいて解説しています。随時情報が追加されているので、たびたび見る必要があります。Dr.Barretの了解を得ていますので、今後内容の項目を日本語でこのホームページに載せる予定です。
National Council Against
Health Fraud, Inc.
他のところでも解説しましたが、National
Council Against Health Fraudはquackeryに対して積極的に活動しているグループ。ここはこのグループのホームページであり、Newsletterの形で、最新情報も提供しています。
代替医療情報
National
Center for Complementary andAlternative Medicine
これは米国のNIH(国立衛生研究所)の代替医療・補完医療について研究する部署のホームページです。正確にはanti-quackery siteではなく、Office of Alternative
Medicineは代替・補完医療について科学的にその効果を検証し、有用と認められたものについては積極的に利用しようという考えのもとに設置されたものです。このサイトには、民間医療や健康食品についての研究論文のデータベースがあります。ただし、網羅的に掲載されているようですので、論文の質は玉石混淆といったところです。
怪しい科学情報、インチキ科学を見分けるために必要なサイト
疑似科学に関するリンク
民間療法や健康食品の一部には疑似科学と思われるものがあります。また、身近な生活の中にも疑似科学が潜んでいます。(たとえば、性格と血液型は日本独自の疑似科学といえます。)以下のホームページを参考にして疑似科学について考えてみて下さい。
私も参加している「超自然現象を批判的・科学的に究明する会」です。まだ、活動は十分といえませんが、より多くの方に参加いただくことで、将来注目される会になると思います。
巷には「健康によい」と宣伝される水が数多くあります。しかし、それらの広告内容は科学的に正しくない場合も多く、本当に健康によいかどうかはわかりません。このサイトでは、理学博士であり、医学博士でもある天羽先生が、宣伝されている内容を科学的に分析しています。怪しい水を勧められた場合、一読をおすすめします。
水のことをさらに知りたければ以下の左巻健男氏の本が参考になります。
水はなんにも知らないよ (新書)
左巻 健男著、ディスカヴァー・トゥエンティワン、価格: ¥1,050 (税込)
松田先生の愛の小部屋 全国版
ここには松田卓也先生(現在のJapan
Skepticsの会長)の疑似科学批判が載っています。神戸大学 宇宙科学研究室の松田卓也名誉教授の反オカルトエッセイ集です。
国連大学副学長安井至氏のサイト。基本的には、環境問題を正しく理解するために作られたサイトのようですが、以前よりマイナスイオン批判を繰り広げるなど、環境問題ばかりではなく、疑似科学批判もされています。
望夢楼
疑似科学、偽史、トンデモ関連についての解説、リンクがあります。特に偽史、疑似科学に関するリンク、参考文献について詳しくかかれています。
疑似科学批判をしている方々のブログ
大阪大学サイバーメディアセンターの菊池誠先生のブログ、疑似科学批判を展開しています。
左巻健男氏のブログ。上で、紹介した書籍「水は何にも知らないよ」の著者です。
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