一度不安に陥れて、ある健康法、健康食品によりそれが回避できると宣伝する。

新興宗教の勧誘によく用いられる手口です。「あなたは、そんなことをしていたら後に重大な病気になりますよ。」と人を不安にさせておいて、「でも大丈夫。これを飲んでいれば、そんな心配はいりません。」と誘うわけです。

私は、先日、このホームページの参考にと思い、クロレラの資料請求をしてみました。すると数日たって、たくさんの資料を送ってきました。その中の「糖尿病の原因症状の概略とクロレラの有用性について」と題した中に次のような記述がありました。
最初に「糖尿の原因とその症状」があり(この中の記述はおおよそ間違ってはいませんでした。)、そのあとに治療が述べてありました。この中の記述で、
「食事療法はいうはやすく行いがたい面もあって、つい病院にかけこんでインスリン注射をうってしまう結果になりがちであります。この結果インスリン注射の乱用によって膵臓のインスリン発生細胞であるベーター細胞の働きがにぶくなり膵臓機能の低下を来たし、次第に慢性になり、ついにはおそろしい合併症を起こすことになります。」
とかかれています。ここにはかなり誤った記述があり、「乱用」などという言葉を使い、医者不信に陥っている人達をあおっている表現が目につきます。インスリンが必要であるかどうかについては医師が慎重に考慮し、患者さんと相談し決めることであって、「つい病院にかけこんでインスリン注射を打ってしまう」ことなどありえません。しかも「インスリン注射の乱用によって」「膵臓機能の低下を来たす」ことも考えられません。むしろ、早期にインスリンを用いることにより、膵臓に残った機能を温存することにより、より血糖コントロールしやすくなるともいわれています。このような誤った情報を流し、「ついには恐ろしい合併症を起こすことになります。」と糖尿病の患者さんの不安をあおっているのです。
そしてそのあとに、「クロレラは何故糖尿病に対してすぐれた働きがあるのか。」と題して、クロレラの作用(これもまったくいいかげんなものですが)を説明しています。きっとこのパンフレットを読んだ糖尿病の方は、クロレラに救いを求めることでしょう。
このパンフレットはなかなか「民間療法」宣伝手法をいろいろ持っていますので、練習問題にいれました。

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