米国FDAの「いんちき医療」についての基本手引き(一部改変)

(97.8.25)

 

いんちき医療:決して起こりえない奇跡に対してお金を払うこと。

いんちき医療とは何ですか?

いんちき医療Quackeryという言葉には、人と製品の療法が含まれます。 医療訓練を全く受けていないのに「奇跡の治療」ができると称する「健康療法師」はいかさま医師であり、偽りの効能を宣伝して売り込んでいる医薬品や補助食品はいんちき商品です。また、つまみやダイヤルがいかにももっともらしく付いているけれど、なにも知らない人々からお金をまきあげること以外なにもしない機械は、いんちき用具です。 大ざっぱにいって、いんちき医療Quackeryとは健康に関する間違った情報といえます。 

どんないんちき医療Quackeryがありますか?

いんちき医療Quackeryには通常三つのタイプがあります。つまり、虚偽の効能を標ぼうした医薬品や化粧品、ブームに便乗した意味のない食品や不必要な補助食品、偽物医療器具の三つです。こうしたものを売る人の目的は、あなたの健康を守ったり、回復させたりすることではなく、あなたのお金をまきあげることなのです。

医薬品に関するいんちき医療Quackery:

効果のない男性禿げ治療剤とか、また新しい若々しい肌を取り戻すと約束しながら醜くなって元に戻らない科学的「美顔法」とか、症状を一層悪化させるおそれのある下剤を使いながら大腸炎の「即時治療」ができるなどというものがこれに含まれます。 医薬品は体内の脂肪を「溶け出させる」ことなどできません。クリームやローションをぬって身体の一部を大きくしたり、痩せさせたりすることはできません。最もひどい危険なことは、効果が立証されていない癌の治療法です。それは患者から生命を救えるもの、つまり、効果的な医療を受けられるはずの貴重な時間を奪い取ってしまいます。

プームに便乗した食品:

現代では、食事をきちんととっている限り、栄養不足による欠乏症の危険性はありません。ビタミン、ミネラルまたはその他の補助食品の摂取が必要な欠乏症であるか否かは慎重かつ充分な診断をして始めて分かるものです。

いんちき用具:

ただつまみを回したり、光を当てたりするだけで、いろいろな疾病の診断や治療ができるような機械はありません。体重は、特別な衣類やばいバイブレーションによって減らせるものではありませんし、手袋やブレスレットで関節炎を治したり防いだりすることはできません。正規の用具であっても、不適当な宣伝によっていんちき用具になることもよくあります。たとえばぴったり合う眼鏡や入れ歯を通信販売で購入できたり、永久脱毛ができるなんてことは事実上ありえないことなのです。

いんちき医療の見分け方

いんちき医療には、それとわかる特徴があります。次の項目のいずれかに該当するものは、健全な医療ではなく、いんちき医療とみてまず間違いないでしょう。

1)その製品またはサービスが、他では得られない「秘密の治療」、「最新の発見」に基づくものだといっている。
2)その医療は、自称ヘルスアドバイザーによって訪問販売されていたり、各地で講演を行ったりして、宣伝販売促進されている。
3)その「奇跡」の製品は、一般誌において信仰療法家グループや宗教団体によって宣伝し、販売促進されている。
4)宣伝販促員は、その製品又はサービスによって他の人が体験した素晴しい奇跡について説明している。
5)事の真偽は別として、その製品又はサービスが、いろいろな疾病に有効であると言っている。
6)到底真実とは思えないほどのすばらしい効果が得られると約束している。
7)その製品や宣伝販促員の説明において、治癒したという人々の感謝の手紙が使用されている。
8)「奇跡」、「奇跡的」、「完治」、「成功」、「万病に効く」といった言葉が宣伝に使われている。このような言葉は科学的ではありません。重篤な病気が、一般に通信販売などで治せるわけがありませんし、素人が自己判断できるようなそれほど重篤でない疾病を治す程度の製品は到底奇跡的などというものではないのです。

そしてその他に、「うますぎる話は、おそらく真実ではないということを忘れないこと」と書いてあります。


以上、「無承認無許可医薬品流通防止のための医薬品の範囲基準ガイドブック」薬業時報社刊を参考とさせていただきました。

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