プロポリスの副作用(00.7.7)



プロポリスは健康食品として、広く利用されています。プロポリスは蜂が自分たちの巣を外敵や細菌などから守るため、樹脂や花粉から集めた蜂脂(はちやに、bee glue)のことです。最近の研究ではその中にはいろいろな成分が含まれており、抗菌、抗炎症、抗潰瘍作用などがあるといわれています。1991年に厚生省から食品添加物として認可されて以来、日本でも急速に広まりました。その効果についていろいろ基礎的な研究はされているようですが、まだ医学的な意義は確立していません。

ある研究者は、約200例のプロポリスによるアレルギー性接触性皮膚炎を報告しているなど、このプロポリスは経皮感作性が高く、刺激性が強いと考えられています。しかも、1996年からこのプロポリスの使用が化粧品、歯磨き、入浴剤でも認可されたため、日本でもこれによる接触性皮膚炎が増加しているといいます。最近のプロポリスの副作用報告をリストアップしてみました。

参考文献

治療;81巻、1402ページ


健康食品プロポリスによって起こった肝不全の関係するアレルギー反応と汎発性血管内凝固症候群(DIC)
雑誌:Internal Medicine、34巻1207頁1995年 (これは英文の論文です)
解説:この論文では、プロポリスの摂取によりアレルギー反応を起こし、汎発性血管内凝固症候群(DIC)、発疹、肝障害をきたした女性を報告しています。DICは、白血病や癌、敗血症などに合併する重篤な副作用で、原因となる病気により体中の血管の中で血液が固まりだし、そこで凝固因子や血小板が消費されるために出血傾向が現われる病気です。放っておけば死に至る病です。この例は、プロポリスを摂取した結果、一度発疹と肝障害をきたして入院。治癒後、再度プロポリスを摂取したがために、DICまでになってしまいました。その後、プロポリスのエキスにてパッチテストを行った結果、そのアレルギーが証明されました。食べたものでDICにまで陥るケースは極めて稀で、とんでもないことです。この論文では、今後いろいろな健康食品が広まるにつれて、このような重篤な副作用が増える可能性があると警鐘をならしています。