きちんとしたデータに基づいた情報か?



医薬品として認められる場合は、その前に二重盲検法という臨床試験をして、有効性が認められなければなりません。薬の効果があるかどうかは、本物の薬と、見た目は本物と区別のつかない薬効がない偽の薬(偽薬あるいはプラセボ、プラシーボといいます。)を患者さんに投与し、両者の効果を比較することにより判定します。

二重盲検法では、実際に薬を投与する医師もその薬が本物であるか偽薬かは知らされていないのです。従って、投与する医師の意志はこの試験では全く反映されないため、その薬の薬効について公正な判断ができるわけです。なぜなら、たとえば軽い病気の患者さんにだけ本物の薬を与え、重症の患者さんに偽薬を与えれば、きっとその薬は効果的であったという結果になるでしょうし、その逆をすれば、効く薬も効かないという結果になってしまいます。投与する医師も知らず,しかも誰に本当の薬を投薬し,誰に偽薬を与えるかは第三者が無作為に割り付ける必要があります。

なぜ、偽薬と比較しなければならないか?皆さんは、ただ薬を投与してよくなったかどうかを調べるだけでよいではないか、と思うかもしれません。しかし、実は、偽薬でも効いてしまうことがあるのです。これをプラセボ(プラシーボ効果)といいます。とくに、自覚症状を目安に効果を判定する場合は、偽薬でも「効いた」と判定されることが多いようです。先日も、製薬会社の方が、「この薬は効きます」とデータを見せてくださったのですが、確かにその薬は約76.7%の患者さんで「効果あり」と判定されましたが、な、なんと、偽薬でも60.0%の患者さんで効いたと判定されてしまいました!!このことから、ちまたにあふれる多くの健康法、健康食品、健康器具で病気が良くなったといっても、二重盲検法で検証していない限り、単なるプラセボ効果である可能性が大です。別のところで「プラシーボ効果」についての解説を加えました。

 

[ 「情報源の検証」へもどる ]