古地図の魅力

方位儀
これは、水平を取ることのできる方位儀です。昔、検地や地図の作成に使われたものと思われます。「古文書入門事典 若尾俊平著 柏書房」によると、「検地は、田畑の面積を方形に換算して測量された。これを見込み打という」として検地用具の一つとして、これにそっくりの「小方儀」が紹介されています。
また、「江戸時代の測量も基本的には現在と同じ三角測量。経緯儀で角度を測定し、標識間を実測して三角法で距離を計算する。江戸中期からは測量器具が進歩し、各地で測量がやり直された」という。
(大江戸ものしり図鑑 花咲 一男著 主婦と生活社)
北斉はこの測量の様子を「地方測量の図」として、浮世絵に残しております。仰角を計る大方儀と、見たままの方向が分かる小方儀を画面に登場させていて、非常に興味深いものがあります。

(径6)
街道地図
「大日本早引細見絵図」とある日本全図です。全図といってもクナシリはあるものの、北海道はいまいち不明確で、青森から九州までの各海路と陸路の絵地図です。「天保六年改」とあり、江戸時代の携帯用の地図だと思われます。東海道や中仙道の他には、各巡礼道の表記もあります。また江戸よりの距離と駄賃も附記されているのですが、出版元は面白いことに「奈良 大仏前 絵図屋庄八板」とあります。
江戸古地図
嘉永三年(1850年)改正、同五年再版とある4枚組の古地図です。、隅田川、両国橋ばかりでなく、広尾村とか中目黒村、池袋村等が読み取れ、田という田圃の表記から、今の大都会東京の昔のありりようを想像すると、感慨深いものがあります。クリックすると、この画面とは違った大きな画面が見れますが、細かい字までは判別出来ないかもしれません。でも、その雰囲気は充分に感じ取ってもらえると思います。
江戸世界地図
弘化四年の「万国山海興地全図」とある世界地図です。北海道は、エゾで沖縄はリュウキュウで表記されています。インドは天竺となっています。さらに南極も北極もあり、北極の所には、夜人国として「半年ヒル半年ヨル、ヒノテラシスクナシ」とあり、さらには「大寒国、草木ナシ、他国トツウロナシ」との書き込みも面白いです。さらに、イスパニアは今のスペインでしょうけど、その直ぐ右側がカステラとなっています。弘化四年とは1847年、僅か154年前の世界認識です。
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