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広重/掛川

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遠景に秋葉山を望み、二瀬川にかかる橋の上で、行き交う旅人の姿が、描かれています。中景で、黙々と田植えをしている数人の農夫と、糸が切れて、子供の手から飛んでいってしまった、凧の対照が画面に、動感を与えています。旅人にとっても、何気ない日常のひとこまが、広重の眼によって情感深く、とらえられています。しかし、凧上げの季節は普通正月。田植えの季節とは合いませんね?對中如雲氏の指摘です。江戸時代の生活や、行事関連の本を、本屋さんで片っ端から立ち読みしたのですが、凧上げは、全て冬の風物詩でした。やっぱり對中氏のいう通りかな、と諦めかけていたのですが、大変興味ある問題でしたので、久しぶりに図書館にいって調べてきました。解りました。これは、遠州凧だったのです。遠州地方は風が強く、凧上げが盛んな所で、3月と5月の節句の行事にもなっていたらしいのです。つまり、田植えの時期に、凧上げが盛んに行われていても、なんの矛盾もないのです。
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