| 大晦日曙草紙(京山作、国貞画) |
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骨董市でダンボ−ル箱に、屑同然に押し込められていた古文書の中から見つけたものである。天保己・とあるから、天保10年(1839年)の頃のものと思われる。一般庶民の年末の風情を描いた物として、非常に興味深い本である。「江戸の魅力」の中では、蕎麦打ちを紹介してあるが、これは棒手振りの魚の行商人が、軒先で魚をさばいている図である。魚は鯛であろうか?そう言えば私が子供の頃も、自転車に乗った魚屋さんが、荷台に魚を箱詰めにして売り歩いていた。請われればこの図のような、見事な包丁さばきを披露してくれた。右上には福の神として布袋様と大黒様が、左ペ−ジの右上には貧乏神が団扇を扇いでいる。大晦日は多くの川柳に残されている、集金と支払いの悲哀の日でもあり、そんな年の瀬の駆け引きの意味合いかもしれない。 主人が魚屋に差出す大皿は伊万里だろうか等と、他のペ−ジを繰ってみると、豆腐と油揚げ作りも面白いし、長火鉢、行灯、枕、釜戸、、植木屋、小田原提灯等の小物など、幾ら見ていても飽きないものである。 |
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