その他(ニコン以外)のカメラの特徴と個人的評価
キヤノン製コンパクトデジタルカメラ
PowerShot G10
キヤノン PowerShot G10

発売 2008年10月
有効画素数 1470万画素
撮像素子 1/1.7型CCD
レンズ 28〜140mm(35mmフィルム換算)
デジタルズーム 約4.0倍(光学ズームと合わせて最大約20倍)
露出モード フルオート、プログラム、絞り優先、シャッター優先、マニュアル、カスタム
フォーカス方式 TTLオートフォーカス、マニュアル
シャッター速度 15〜1/4000秒
測光方式 評価測光、中央部重点平均、スポット
撮影感度 ISO80〜1600
液晶モニター 3インチ46.1万ドット、視野率100%
大きさ(W×D×H) 109.1×45.9×77.7mm
重さ 406g(充電池、SDカード込み、実測)

■思い出

 一眼レフカメラはフィルムもデジタルもニコンで統一している私ですが、コンパクトカメラに関しては、フィルム時代から様々なメーカーのカメラを使用してきました。コンパクトデジタルカメラの使用遍歴をご紹介しますと、キヤノンPowerShot A50→京セラFinecam S3x→ペンタックスOptio S5iと来て、現在はキヤノンPowerShot G10を使用中です。

 長年愛用してきたペンタックスOptio S5iは、超軽量コンパクトで常時携帯とメモ代わりには最適だったのですが、画質ではかなり見劣りすること、画像左下にレンズの片ボケと思われる症状が現れてきたこと、最近の携帯電話のカメラ性能が向上したこと、電池の持ちが悪いこと等の理由で、近頃はめっきり使用頻度が落ちていました。そこで、風景撮影等にもある程度耐えられデジタル一眼レフよりも持ち運びに便利な、高画質コンパクトデジカメを購入しようと思い立ちました。

 新たにデジカメを購入するにあたって、いくつか外したくないポイントがありましたが、それらを重要視した項目順で言えば次のようになります。
  1. できるだけ高画質(≠画素数。できれば高感度画質も良好)
  2. 光学ズームは35mmフィルム換算で広角側28mm以下が必須、望遠側は120mm+α程度
  3. 高精細の背面液晶モニターを装備
  4. マニュアル露出等、セミオート以上の撮影機能を搭載
  5. 電池の持ちの良さ
  6. 質感、デザインの良さ
  7. ある程度は軽量コンパクト

 これをもとに、私が性能を比較して迷いに迷ったのは以下の機種です。(カッコ内は各機で私が惹かれた特徴です)
  • キヤノンPowerShot G10(低感度時の高画質、RAW撮影、多彩な撮影機能、デザイン)
  • ニコンCOOLPIX P6000(RAW撮影、多彩な撮影機能、GPS搭載、デザイン)
  • 富士フイルムFinePix F200EXR(高感度でも良好な画質、白飛び耐性)
  • リコーCX1(光学7.1倍ズーム、96万ドット背面モニター、電子水準器搭載)
  • リコーGX200(広角24mm、1cmマクロ、RAW撮影、デザイン)
  • パナソニックLUMIX DMC-LX3(広角24mm、RAW撮影、ライカレンズ搭載)

 この中で最後の最後まで迷ったのは、キヤノンPowerShot G10と富士フイルムFinePix F200EXRでした。FinePix F200EXRの軽量コンパクトでありながら他を圧倒する高感度高画質にクラクラ来たのですが、最終的には、低感度時での抜群の高画質、背面液晶モニターの見易さ、良好な操作性、男っぽいデザインのPowerShot G10の方に惹かれ、2009年4月に購入しました。

■特徴と評価
 キヤノンからPowerShot G9の後継機種として2008年10月に発売された、ハイスペックコンパクトデジタルカメラ。先に述べた候補6機種の中ではダントツに大きくて重いボディですが、当然ながら一眼レフに比べれば携帯性も良好、出張等の仕事中での持ち歩きでも苦にはなりません。むしろアルミ削り出しのダイヤルを上面に装備した大柄なボディが、外装仕上げの美しさと相まってしっくりと手になじみ、撮影意欲を掻き立てられます。

 撮像素子は1/1.7型CCDで有効画素数1470万画素。コンパクトデジカメでこの画素数は多過ぎる感がありますが、レンズ性能が良いのでしょうか、コンパクトデジカメとしては驚くほどの高精細な画像を出してくれます。ボディ上面のダイヤルで設定する撮影感度はオートのほか、標準でISO80〜1600が設定可能。低感度時の画像はシャープネスも高く本当に高画質です。ISO400あたりからノイズが多くなり、ISO800ではかなり目立ってきます。しかしながら全体としては画素数の多さが上手くノイズ感を抑え、モニター上で等倍表示でもしない限りあまり気にならないレベルになっています。

 レンズは沈胴式でF2.8〜4.5の大口径、焦点距離は光学28〜140mm(35mm換算)をカバー、通常の撮影では必要十分な明るさと倍率を確保しています。ズーミングはレリーズボタンの同軸にあるレバーで行います。なお、このレバーは撮影済み画像のピント確認時のズーミングにも使用します。

 露出モードはフルオート、プログラム(通常・シーンセレクト)、絞り優先、シャッター優先、マニュアル、カスタム(2パターン)を備え、一眼レフに勝るとも劣りません。各モードはISO感度ダイヤルと同軸の上部ダイヤルで設定するため、単純で非常に分かりやすい操作性を実現しています。また、露出補正も上面左側の露出補正ダイヤルで行うため、補正量が一目瞭然です。補正をかけると、その状況を背面モニターでリアルタイムに確認できるのも便利です。

 ピント合わせはTTLオートフォーカス(AF)で、顔認識優先や中央1点、任意位置でのAF、サーボAFなど、多彩なモードを備えています。ボディ背面のコントローラーホイールを使ったマニュアルフォーカスも可能です。

 シャッターは15〜1/4000秒と一眼レフカメラ並みの性能です。シャッター音は擬似ですが昔のレンジファインダー機を再現したような音で、なかなか高級感があります。レリーズタイムラグは結構あるので、動体撮影時は要注意です。レリーズボタンは押し込み量がかなり少なく、半押し状態との差があまりないため慣れが必要です。

 背面モニターは3インチ46万画素の高精細大画面で、視野の変化もあまり無く、撮影時のピントや撮影後の画像確認に十分な解像度・輝度を確保しています。大画面を備えているのにもかかわらず、肝心の画素数が少ないために撮影画像が汚く見えたり、ピント確認が困難だったりする機種も散見されますが、このカメラではその心配はありません。なお、ピント合わせは出来ませんが、近年は省略されることの多い実像式のズームファインダーも備えています。

 充電池の持ちは非常に良く、私は1回の充電で丸一日の撮影が十分事足りています。その他にも外部ストロボを装着可能なホットシュー、スローシャッターを可能にするNDフィルター、動画撮影モード等、痒いところに手が届く様々な機能を装備しており、限りなくデジタル一眼レフカメラに近い機能・性能を有しているとも言えるでしょう。

 高感度に若干弱く、コンパクトデジタルカメラにしては大柄なボディですが、低感度時の素晴らしい画質と多彩な撮影機能、良好な操作性で、デジタル一眼レフカメラを携行できない時の強い味方として、これから活躍してもらう予定です。

(余談)
 PowerShot G10には専用ケースも発売されていますが、私の使っているケースは「f.64カメラポーチ2535ブラック」です。カメラ付属のストラップを装着時にはちょっときついのですが、市販のハンドストラップや細紐のネックストラップを使用するならば本当にぴったりサイズのケースです。お試しあれ。
2009.7 記
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トプコン製カメラ
Topcon 35L
トプコン35L 発売 1957年
露出モード マニュアル
測光方式 内臓露出計無し
シャッター方式 レンズシャッター機械式
シャッター速度 B・1〜1/500秒
ストロボ同調 1/500秒(全速)
焦点調節 マニュアル
ファインダー視野率 不明
ファインダー倍率 等倍
プレビュー機能 なし
ミラーアップ機能 ミラーなし
大きさ(W×D×H) 135×67×81mm(実測)
重さ 725g(実測)
■思い出
 大学生になり本格的に写真撮影に取り組んでいた頃、とあるデパートで一週間ほど開催されていた中古カメラ市に出かけた時のことです。目的のニコン一眼レフカメラ用交換レンズを購入し(この時に購入したのがAF Nikkor 35-135mm F3.5-4.5S(NEW)です)、その後はカメラ市全体をブラブラして「色々なカメラがあるんだなー」などと思いながら各ブースを眺めていました。あまりにも多種多様の古いカメラがあるので、ここは一つ、クラシックカメラを集めたカタログ的な書籍はないものかと書籍コーナーを探してみると、ちょうど良い本が売っていましたので、これを早速購入し家で見ていました。

 すると・・・今思えばこの本を買ったのが間違い?(銭失い?)の元だったのですが・・・急にクラシックカメラが欲しくなってきてしまったのです。しかし、どんなカメラがどのくらいの値段なのかなんて知る由もありません。中古カメラ市にいた時も、カメラ自体には目が行きますが、値段なんて見てもいませんでした。そこで次の日、再び中古カメラ市を訪れ改めて値段を確認してみると、結構高いではありませんか。学生でお金もありませんし、どのカメラが良いかも分からずに結局購入をあきらめました。

 その後、クラシックカメラのことはそれほど興味もなくなったのですが、次の年に再び中古カメラ市に行くと1年前の物欲が沸き出してきたのです。今回はバイトで貯めた多少のお金もあります。カメラの特徴もある程度分かります。そしてついにシルバーボディに金色のファインダーが美しく輝いていたトプコン35Lの前で「このカメラを見せてください。」と言ってしまいました。

 手にすると、小さいのにズシリと重く、それでいて良く手に馴染み、古き良き時代の工業製品が持つオーラのような魅力があります。このカメラ、シャッターを切るためにはフィルムの巻き上げレバーを2回巻き上げる必要があるのですが、前年に購入したカメラ本で操作方法もほぼ理解していましたので、迷うことなく巻き上げレバーを2回動かし、シャッターを切りました。それを見ていたこのブースの店主が、「あんた若いのに操作方法まで良く知ってるね。」と言われ、それから店主に色々とこのカメラのウンチク話を聞かされ、気が付いたときには支払いをしていました。

 しかし購入したのは良いけれど・・・私のメイン被写体は風景(しかもネイチャー系)です。風景の撮影は人物撮影やスナップ撮影とは異なり、作品として見るには、一般的に一定レベル以上の画像のシャープさやバランスの良い発色等が必要不可欠です。また微妙な露出制御も要求されます。よって当然、風景撮影にはニコン一眼レフカメラとニッコールレンズ等の交換レンズを使うわけで、このカメラの出番なんかありません。結局今までにこのカメラで撮影したのは、モノクロとカラーネガを計4,5本のみです。はっきり言って、購入後半年ほどで単なるインテリア・アイテムとなり、今では防湿庫の肥やしになってしまいました。でも、コンディションにもよるのでしょうが、現在は私が当時購入した価格の約2.5倍の値が付いているようで、ちょっとうれしいです。

■特徴と評価
 製造元の東京光学機械(現在のトプコン)は、医療用や測量関係の機器を中心に製造している会社ですが、かつてはトプコールレンズや初めてTTL開放測光方式を採用した一眼レフカメラ「トプコンREスーパー」で一時代を風靡した会社です。

 トプコン35Lは単焦点レンズ固定式の35mmフィルム用レンジファインダーカメラで、約半世紀も前に発売されたカメラです。シャッターは5枚羽根のレンズシャッター。ファインダーは金色のアルバダ式ブライトフレームの等倍で、ピント調節はまずまずの見やすさです。近距離時の視野枠補正も自動で行われます。

 レンズ部分には、先端から順に絞りリング・シャッタースピードリング・ピントリングが配置されており、絞りとシャッタースピードはライトバリュー(現在で言うところのEV)によって連動するようになっています。シャッタースピードのリングを回せば、同じライトバリューになるように絞りリングが連動して回転します。この連動は昔は便利だったのかもしれませんが、私は煩わしさしか感じません。

 フィルム巻き上げは2回巻きで、小刻み巻き上げも可能です。巻き上げレバーの上部には手動でセットするフィルムカウンターが付いています。そしてその中心にシャッターボタンがあります。フィルム巻き戻しはクランク式ではなく、引き出したダイヤルをひたすら回すタイプなので結構疲れます。

 レンズはトプコール4.4cm F2が付いており、大口径で絞り解放からなかなか良く写りますが、発色は黄色がやや強めに出るような気がします。モノクロフィルムで街をスナップしたりすると面白いカメラかもしれません。
2004.5 記
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中国製カメラ
SEAGULL 4A-103
シーガル 4A-103 発売 不明
露出モード マニュアル
測光方式 内臓露出計無し
シャッター方式 レンズシャッター機械式
シャッター速度 B・1〜1/300秒
ストロボ同調 1/300秒(全速)
焦点調節 マニュアル
ファインダー視野率 不明
ファインダー倍率 不明
プレビュー機能 なし
ミラーアップ機能 なし
大きさ(W×D×H) 100×99×204mm
(実測、ファインダーオープン時)
重さ 975g(実測)
■思い出
 このカメラは先に述べたトプコン35Lを購入した際、興奮醒めやらぬうちに超激安(しかも箱入りケース付き)で売っていたのを、ついでのように買ってしまったカメラです。

 購入時には一応各部の動作チェックは行ったのですが、購入から2年もしないうちに巻き上げレバーの動作がおかしくなり、あまり使わなくなって以降はいつの間にかレンズシャッターが錆び付いて動作しなくなってしまいました。今では完全なインテリア・アイテムとして防湿庫にすら入れられずに飾られています。「安物買いの銭失い」とは、このことでしょうか。

■特徴と評価
 中国製のオートマット式二眼レフカメラ。正面頭頂部に「海鴎」と書かれているので、一目で中国製と分かります。もっとも現行品(かな?よく分かりませんが)のシーガル4A-109は「SEAGULL」と書かれています。ちなみに会社の名前は「上海海鴎照相機有限公司」と言うらしいです。

 フィルムはブローニーの120フィルムを使用します。フレームサイズは6×6cmの正方形です。二眼レフですので、ファインダー用と撮影用の2つのレンズが取り付けられています。上部のファインダー用がハイホウ75mm F2.8、下部の撮影用がハイホウ75mm F3.5です。ちなみに「ハイホウ」とは「海鴎」の中国語読みの発音のようです。撮影用レンズの向かって右側に絞り設定レバーが、左側にシャッタースピード設定レバーが付いています。シャッターボタンは撮影用レンズの左下にあります。フィルム巻き上げノブは正面向かって左側の側面にあり、セルフコッキングのため約1回転で巻き上げが完了します。裏蓋の開閉は底面に設けられたダイヤルとレバーで行います。ピントリングは右の側面に設置された大きなダイヤルで行います。ファインダーは折り畳み式のウエストレベルファインダーです。ここにはピント合わせ用のルーペも設置されており、画面中央にポコンと飛び出してきて使用できるようになっています。また、正面中央部分を倒すと後ろから覗いて撮影が出来るスポーツファインダー(とは言っても単に枠が見えるだけです)となりますが、使う人っているのでしょうか。

 実際に撮影してみると、フィルムが6×6であることも手伝って、なかなかどうしてマトモな写りをしますが、たまに画面の一部がピンボケになっていることがあります。おそらくフィルム面が均一に平面になっていないのでしょう。フィルム圧板の取付精度が悪いのだと思います。全体的に作りが粗雑で耐久性・信頼性に欠けますが、それがかえってシーガル独特の味わい深い雰囲気を醸し出しているとも言えます。決して高級二眼レフカメラの「ローライ」などと比べてはいけません。
2004.5 記
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