ニコン純正交換レンズ(ニッコールレンズ)の特徴と個人的評価
AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)
AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) 解像力 ★★☆
色乗り・コントラスト ★★★☆
ボケ描写 ★★★★
逆光性能 ★★★☆
周辺光量 ★★★★★
歪曲収差 ★★★
近距離撮影 ★★★★☆
操作性 ★★★★★
総合評価 ★★★★
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 72mm
最短撮影距離(マクロ時) 0.5m
大きさ(全長×最大径) 96.5×77mm
重さ 560g
■特徴と評価
 ニコンのデジタル一眼レフ(ニコンDXフォーマット)専用で、11.1倍(35mmフィルム換算で27.5〜300mm)を誇る超高倍率のズームニッコールレンズです。超高倍率ズームレンズと言えば、タムロンやシグマといったレンズメーカーが得意とする分野でしたが、このレンズは
  • 超音波モーター(SWM)を内蔵した高速なオートフォーカス
  • 手ブレ補正機構(VR II)搭載によるシャッタースピード4段分相当の手ブレ軽減効果
  • テレ端での開放絞り値F5.6を実現
  • (ニッコールとしては)小型軽量な仕上がり

といった点で、レンズメーカー製とは一線を画す魅力あるレンズに仕上がっています。これ一本でほぼ全てのシチュエーションでの撮影が可能となるためでしょうか、デジタル一眼レフカメラでのゴミ対策(レンズ交換時のゴミ混入の低減)でしょうか、発売当初から圧倒的な人気を誇り、入手困難な時期もあったようです。

 解像力は超高倍率ズームとしては及第点と思いますが、手ブレ補正機構を導入しているためか全体的に解像感が低く、特に画面端部での像の崩れも若干見られるところが少々残念です。色乗り・コントラストについては、jpeg撮って出しの場合では比較的淡白に感じますが、デジタル写真は撮影後の調整が容易ですので、あまり気にはなりません。ボケ描写はやわらかく良い方だと思います。歪曲収差はワイド端でタル型、22mm付近からイトマキ型に変化し50mm付近で最大となり、テレ端に行くに従ってイトマキ型が小さくなります。大型の花形フードが付属していますが、フレア・ゴーストには少々弱いように感じます。最短撮影距離は0.5mと短く、ちょっとした接写もこなせます。
 手ブレ補正の効きは良好です。テレ端でもかなりの高確率で1/30秒のシャッタースピードを使用することが可能です。フォーカシングはボディ性能にもよるのでしょうが若干遅めです。しかしながら超音波モーターを採用しているため非常に静かな上、フォーカス後のマニュアルによる微調整が可能となっており、操作性は抜群です。
 光学性能にのみ注目すると少々物足りなさは感じますが、それを補って余りある魅力が詰まったレンズです。風景写真には不向きですが、旅行やスナップにはその性能を十二分に発揮するレンズと言えるでしょう。あっちへこっちへと動き回る我が子の撮影にはピッタリのレンズで、最近の私には欠かせないレンズとなっています。なお、2009年8月より、自重によるズームミングを防ぐためのロックスイッチの付いた「AF-S DX 18-200/3.5-5.6G ED VRII」も発売されました。
ニコンD70Sとの組み合わせ

2008.7記、2009.9追記
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AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)
AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF) 解像力 ★★★★
色乗り・コントラスト ★★★★
ボケ描写 ★★★★
逆光性能 ★★★★
周辺光量 ★★★☆
歪曲収差 ★★★★
近距離撮影 ★★☆
操作性 ★★★★★
総合評価 ★★★★
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 67mm
最短撮影距離(マクロ時) 1.5m
大きさ(全長×最大径) 143.5×80mm
重さ 745g
■特徴と評価
 超音波モーター(SWM駆動方式)と手ブレ補正機構(VR II)を搭載した、軽量コンパクトな4.3倍中望遠ズームニッコールレンズです。絞り環を廃したGタイプのレンズですが、35mmフィルムやニコンFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラにも使用できるイメージサークルを有しています。
 解像力はテレ端で若干物足りなさを感じるものの、全域を通して安定した解像力を有しています。色乗り・コントラストも問題はありません。ボケも比較的綺麗です。しっかりとした花形フードが付属しており、逆光対策は十分です。歪曲収差は35mmフィルムカメラの場合、全域を通してイトマキ型が見られますが、特に気になるほどではありません。周辺光量の低下も35mmフィルムカメラ装着時には絞り開放で見られます。従って当然なながらDXフォーマットのデジタルカメラに装着すればほぼ皆無です。最短撮影距離が1.5mであることは、残念ながらマイナスポイントと言えるでしょう。欲を言えばあと0.5m短かったらなぁ、と思います。
 超音波モーターによるフォーカシングは静粛かつ高速で気持ちがいいものです。手ブレ補正機構の効きも良好です。ニコンはカメラボディ内での手ブレ補正方式を採用していないため、レンズ毎で手ブレ補正の有る無しが決まってしまいますが、レンズ内補正のメリットとして、ファインダー像が安定することが挙げられると思います。ファインダーで像のブレ具合を確認できることで、シャッターを押すタイミングが図りやすいです。私はF1での流し撮りの際、この機構に随分助けられました。
 このレンズの最大の魅力は「コンパクト」であることだと思います。手ブレ補正機構付きの300mm望遠レンズがこの大きさならば、小さなカメラバックでも持ち出しが可能です。特にDXフォーマットのボディと組み合わせれば、35mm換算焦点距離で105〜450mmの超コンパクトな手ブレ補正機構付き超望遠レンズとなり、活躍の場が一気に広がることでしょう。
ニコンD70Sとの組み合わせ

2008.7記
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Ai AF Zoom Nikkor 35-135mm F3.5-4.5S(NEW)
Ai AF Zoom Nikkor 35-135mm F3.5-4.5S 解像力
色乗り・コントラスト ★★★★
ボケ描写 ★★★☆
逆光性能 ★★★☆
周辺光量 ★★★☆
歪曲収差 ★★★
近距離撮影
操作性 ★★
総合評価 ★★★☆
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 62mm
最短撮影距離(マクロ時) 1.5m(0.3m)
大きさ(全長×最大径) 109×72.5mm
重さ 680g
■特徴と評価
 ニコン純正の3.8倍ズームニッコールレンズ。解像力・色調・コントラストは良好なレンズです。比較的高倍率なズームレンズにしては解像力が高く、色もしっかりと出ます。コントラストは開放付近ではやや低めですが、1段絞ればグッとコントラストが上がります。また、逆光時でもガタ落ちすることはありません。周辺光量不足も35mm以外ではあまり目立たず、F8まで絞れば画面全体で文句の無い描写をしてくれます。歪曲収差はテレ側でイトマキ型が少し目立ちますが、不快なほどではありません。ズーミングは直進式なので、AFカメラでは少し使いづらく、むしろMFカメラで使うと威力を発揮します。私はニコンFEとの組み合わせで使うことも多いです。また、(NEW)になってピントリングのゴムローレットの幅が広がり、MFの操作性が向上しています。
 最大の欠点は近距離撮影性能です。通常の最短撮影距離1.5mが最大の泣き所で、近景のアップと遠景とを同時に写すような構図の際には、この欠点が影響します。一応ワイドマクロ機能(35mm時に0.3m)はありますが、まず使えません。それから重さ。首からカメラとこのレンズをぶら下げると・・・かなり疲れます。また、ピント合わせの際に前玉が回転してしまうので、PLフィルター等は使いづらいです。
 とは言え、描写性能に特に不満はなく、大変頑丈で使いやすい焦点距離のため、購入以来10年以上、一番愛用しているレンズと言えます。後にタムロンのSP AF 24-135mm F3.5-5.6を購入しましたが、気合を入れた風景撮影では、描写性能の良さから結局はこのレンズを選んでしまいますね。
ニコンF100との組み合わせ
2003.9記、2004.3改訂
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Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(NEW)
Ai AF Zoom Nikkor 80-200mm F2.8D(NEW) 解像力 ★★★★☆
色乗り・コントラスト ★★★★★
ボケ描写 ★★★
逆光性能 ★★★★
周辺光量 ★★★
歪曲収差 ★☆
近距離撮影 ★★★☆
操作性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 77mm
最短撮影距離(マクロ時) 1.8m(1.5m)
大きさ(全長×最大径) 187×87mm
重さ 1,300g
■特徴と評価
 大口径望遠ズームニッコールレンズ。EDレンズを使用しコーティングも進化していますので、解像力と発色・コントラストは申し分ありません。ピントの合っている部分は、画面周辺でも絞り解放から非常にシャープでカチッとしています。絞り解放からコントラストが高く発色も非常に鮮やかで、トキナーのMF 80-200mm F2.8(AT-X828)よりはワンランク上の、クリアで立体感あるを描写してくれるレンズです。レンズコーティングが優秀なのでしょうか逆光にも強く、ゴーストは出ますがフレアは発生せず、コントラストも落ちません。
 ボケは若干二線ボケ傾向で、とろけるような美しさ、というわけにはいかないようです。ただ、ガサガサした不快感のあるボケではありません。周辺光量不足は、絞り解放では多少目立ちますが1段絞ればかなり改善され、2段絞れば全く認められなくなります。トキナーのAT-X828は解像力とコントラスト・周辺光量の点でF8まで絞る必要がありましたが、このレンズならば被写体が青空などでなければ絞り解放から、青空でもF5.6からは安心して使えます。
 操作性はレンズ側でAFとMFの切り替えが出来るのが便利です。ボディ側のスイッチを切り替える必要はありません。またMF時のピントリングの回転角も十分あり、MF時の操作性は抜群です。ただ、モーター内蔵ではないのでAFはあまり速いとは言えません。
 NEWモデルになって三脚座が追加されましたが、作りはしっかりしており、バッチリ安定してくれます。風景撮影にとってはこれは重要なポイントです。
 フォーカシングは前玉繰り出し式ですが前玉の外枠が回転しないため、フィルターの操作性は良好です。ただ、せっかくフィルター枠が回転しないのにバヨネット式のフードが丸型(しかも別売り)なのが残念です。花形にして欲しかったですねー。その方が格好も良いですし。
 最大の欠点は歪曲収差です。105mmよりワイド側では建物等の撮影でも気になるほどではありませんが、105mmを越えた辺りからイトマキ型の歪曲が目立ち始め、200mmではかなり目立ちます。建物の撮影では使えないですねぇ。これはマイナスポイントです。しかしながら通常の風景撮影ではまず気になることはありません。
ニコンF100との組み合わせ

2004.3記
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Ai AF Nikkor 50mm F1.4S(NEW)
Ai AF Nikkor 50mm F1.4S(NEW) 解像力 ★★★★
色乗り・コントラスト ★★★★☆
ボケ描写 ★★☆
逆光性能 ★★★☆
周辺光量 ★★★☆
歪曲収差 ★★★★
近距離撮影 ★★★
操作性 ★★★☆
総合評価 ★★★★
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 52mm
最短撮影距離(マクロ時) 0.45m
大きさ(全長×最大径) 42×63mm
重さ 246g
■特徴と評価
 AFニッコールレンズの中で最も明るいレンズ。単焦点レンズですので解像力はもちろんのこと、色乗りとコントラストも良好です。しっかりと色の乗った、立体感のある描写をします。ニッコールレンズらしい描写と言えるでしょう。フードを着けずに使っていますが、逆光でもあまりコントラストは下がりません。歪曲収差はほんの少しタル型ですが、まず気になることはなく、建物の撮影でも使えるレベルです。周辺光量不足も、青空のような被写体以外では気になることはありません。
 最大の欠点はボケ描写でしょう。他の標準ニッコールレンズに比べて、絞り開放付近のボケがちょっと汚いです。背景がすっきりしていない場面で開放で使うと、すぐ後ろのボケが少しゴチャゴチャした感じになります。また、絞りがF16までなので、風景を撮影するときは近景から無限遠までピントが合わないことが多いのも不満のひとつです。被写体を選ぶレンズですね。私は暗所での撮影や結婚式の撮影で良く使っています。
 AF時にはピントリングが回転してしまいますが、MF時の操作性は良好です。NEWモデルになってゴムローレット部分も広くなり、ピント合わせがしやすくなっています。
 なお、2008.7時点では、距離情報を処理できるCPUを内蔵したDタイプが最新モデルとなっていましたが、2008年12月に超音波モーター駆動の「AF-S NIKKOR 50mm F/1.4G」が発売されました。
ニコンF100との組み合わせ

2003.9記、2008.7改訂、2009.9追記
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Ai Nikkor 50mm F1.4
Ai Nikkor 50mm F1.4 解像力 ★★★★
色乗り・コントラスト ★★★☆
ボケ描写 ★★★★
逆光性能 ★★★
周辺光量 ★★★☆
歪曲収差 ★★★★★
近距離撮影 ★★★
操作性 ★★★★
総合評価 ★★★★
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 52mm
最短撮影距離(マクロ時) 0.45m
大きさ(全長×最大径) 40×63mm
重さ 255g
■特徴と評価
 ニコン純正の単焦点標準マニュアルフォーカスレンズです。比較的古いレンズだからでしょうか、色乗りはAF Nikkor 50mm F1.4Sよりもあっさりしていますが、ボケ描写はこちらの方が綺麗です。絞り開放付近での人物撮影に向いています。解像力は絞り開放ではやや甘めですが、絞ればキリッとした描写をしてくれます。ただ、他の50mm単焦点レンズと同様に最小絞り値がF16なので、近景から遠景までピントを合わせる風景撮影には不向きです。なお、逆光性能は、ニッコールレンズとしては強い方ではないようです。歪曲収差はほぼ完璧に補正されています。
 MF時の操作性は、MFレンズなので当然ですが非常に良好です。ピントリングはAFレンズにはないネットリとした感触があります。フィルター枠は回転せず、フィルター操作は容易です。比較的コンパクトなレンズですが、レンズ本体の重量があるので、ボディはFEクラスよりもF2クラスとの相性が良いですね。でも、何だかんだ言ってMFカメラにこのレンズが付いていることは多いです。
 なお、現行モデルはSタイプです。
ニコンFEとの組み合わせ

2003.9記、2008.7改訂
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Ai Nikkor 50mm F1.8S
Ai Nikkor 50mm F1.8S 解像力 ★★★☆
色乗り・コントラスト ★★★★
ボケ描写 ★★★★☆
逆光性能 ★★★★
周辺光量 ★★★★
歪曲収差 ★★★★★
近距離撮影 ★★★
操作性 ★★★
総合評価 ★★★★★
(★:1点、☆:0.5点で5点満点。)
フィルター径 52mm
最短撮影距離(マクロ時) 0.45m
大きさ(全長×最大径) 33×62.5mm
重さ 175g
■特徴と評価
 俗に「パンケーキ」と言われる、薄型の標準ニッコールレンズです。解像力はAF Nikkor 50mm F1.4SやAi Nikkor 50mm F1.4よりも若干劣りますが、何といっても色乗りとコントラストが最高です。コッテリと色の乗った、ハイコントラストの描写をしてくれます。ただ、絞ってもあまり解像力は上がりません。ボケはガサガサした感じが無く、開放からきれいです。歪曲収差もほぼ完璧に補正されています。
 ピントリングはかなり細く、また絞りリングと近接しているため、操作性は良いとは言えません。しかし、このレンズの最大の武器は、ニッコールレンズには珍しい、その小ささ・軽さです。小さい分だけ操作性は犠牲になってはいますが、それを十分補うだけの描写性と携帯性を備えています。FEやFGなどのコンパクトなカメラにお似合いのレンズです。スナップ撮影には一押しですし、「荷物は増やしたくないが明るいレンズを1本持っていきたい」というときにも便利な1本です。
 なお、ニコン純正の薄型50mm F1.8ニッコールレンズはいくつかのバリエーションがある(ニコンレンズシリーズE等)ようです。各モデルでピントリングのローレットや最短撮影距離が異なりますので、ご注意を。
ニコンFGとの組み合わせ
2003.9記、2004.3改訂
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