Music

音 楽    M _ 0 2 4

私 の 好 き な 音 楽 の 話
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   Jerry Jeff Walker "Mr.Bojangles"

どの世界にも「玄人好み」と呼ばれるものがある。必ずしも一般受けはしないのだけれど、その筋に長(た)けたひとたちの目 にかなったり好まれたりするものがそれである。また他 のひとにはうかがい知れない、同じその道で生きてきたもの同士でしかわからない「心情」に共感する場合もそれにあてはまるかもしれない。音楽でいえば、ヒット チャートを賑わすことがなくとも多くの歌手に取り上げられ、大切に歌い継がれてきた歌などにそのようなものが多い。歌手やコメディアン等、一般 に「芸人」と呼ばれる職業は人気商売である。売れているときは華やかで実入りもいいのだけれど、その分落ちぶれたときの惨めな寂しさは人一倍で あろう、と想像する。当然その浮き沈みを人生になぞらえ、チャプリンの「ライムライト」など昔から多くの映画や小説の題材にされてきた。しかし、 いくら主題が一般化されていたとしても、当の「芸人」がそのような作品を観たり読んだりしたときの受取り方は如何なものであろうか。他人事では ない、という真摯な共感を持つのかどうか知らないが、いまは人気絶頂であっても、いつ落ちぶれてしまうかわからないという恐怖心を、かれらは つねに抱いているはずだ。だからそのような作品や主人公に対する感情移入は自然と強くなるのではないかと思ったりする。落ちぶれていまは監獄で 暮らすコメディアンを歌ったジェリー・ジェフ・ウォーカー(Jerry Jeff Walker 1,942〜 米)の「ミスター・ボージャングル Mr.Bojangles」もその ような作品である。大ヒットはしなかったけれど、多くのアーティストがこの歌に共感しカバーしている。ぼくの大好きな Nilsson や Bob Dylan も 歌っているのだ。


頼むよ、ミスター・ボージャングル    もう一度踊っておくれ

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