Music

音 楽    M _ 0 2 5

私 の 好 き な 音 楽 の 話
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   佐 野 元 春 デ ビ ュ ー

子供のころ、グループサウンズやアイドル歌手に夢中になっていたけれど、かれらはみな自分より年上のお兄さんやお姉さんであった。そのぼく が 20代後半になると、話題の新人として紹介されるミュージシャンのほとんどは年下になり、いまや40代になると、自分の子供と同じくらいの若者 がヒットチャートを賑わしている。だからこそ、あるミュージシャンを好きになり、そのひとがたまたま自分と同じ年齢であったりすると、つい嬉し くなる。ましてそのひとのデビュー当時にそのような出会いがあれば、偶然だけれどなにか意味があるようにも思え、そのひとのことがいつまでも気 になったりする。当たり前のことだけれど、同じ時代の空気を吸って生きてきたからといって、だれでも好きになれるわけではない。しかしたとえそ のひとの言動に共感できなくとも、直感的に「わかる」ものはある。読んだ本や、見た映画、あるいは聴いた音楽が共通であるというよりも、それら を共有していたという仲間意識がどこかにあるのかも知れない。さて、ぼくと同じ年に生まれたミュージシャンに、桑田佳祐や佐野元春、長渕剛、そ れに鈴木雅之やハウンド・ドッグの大友康平がいる。かれらの歌を聴いていると、小学生のころシャボン玉ホリデーを見て洋楽に接したことが原体験 として摺りこまれているのが、なんとなくわかる。以後グループサウンズ、ビートルズ、フォークと流れ、高校時代はロック全盛期というわけだ。個 人的には、佐野元春のデビューが一番嬉しかった。音楽的な好みがよく似ていたのと、なにより彼自身が自分のスタイルを持っていることに共感したし、羨 ましくもあった。左の写真は、憧れのデビューを果たしたひとりの若者の喜びをよく伝えており、今でもぼくの心を熱くする。当時この写真を見 て、ぼくは一体なにを思っていたのだろうか。

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