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そ の 他    O _ 0 0 8

興 味 を も っ た こ と な ど ・ ・ ・
  

   パキスタンのシンド州 ハイデラバードにある風窓のある住居郡

ニューヨーク近代美術館で 1,964年の 9月から 5ヶ月間に及んで催された Architecture Without Architects(建築家なしの建築)展は、 今でもその魅力はまったく衰えていない。それを企画・構成したバーナード・ルドルフスキーは、30歳の頃から中近東・南米・イタリア・日本等を移 り住んだ体験を持つ行動派の建築家であり随筆家である。彼が実際に見てきたものも含め、世界各地の土着的(風土的)な建築や町並み を紹介したこの展覧会は、これまでの西欧中心であった建築史や建築の概念を大きく突き破ったといわれる。ここで紹介された建築は、 建築家などの専門的な指導者がかかわった建築ではなく、一般の無名の人々が何百年、いや何千年という歴史のなかで、その風土に合っ た形態や構法を工夫しながら、その土地で手に入る最も適した材料でつくり上げてきたものだ。建築の歴史とは、古代ギリシャやローマ 時代の記念碑的な建築物や遺跡に代表される権威的な建築の歴史であったけれど、ここにきてやっと庶民のこのような建築に光があたる ようになってきたのである。21世紀のぼくたちが、これらの建築から学ぶべきことは多い。たとえば左の写真はパキスタンの酷暑地帯に ある住居だが、部屋にアラビア海からの涼風を少しでも取り入れようとして、煙突のような風洞の上に板で作った風受けを取り付けてい る。夜などは風受けを閉めないと寒いぐらい風が入ってくるらしい。また面白いことに、このような土着的な建築は、平地ではなく複雑 な地形を好んで建てられる傾向があるそうだ。「自然を征服しようとする」現代の建築とは違い、「気候の気まぐれや地形の険しさをよ ろこんで受け入れようとする」しなやかな姿勢が、ぼくたちに多くの示唆を与えてくれるのだ。(残念なことだが、ここ20〜30年の間に 扇風機が普及し、500年以上の伝統を持つ風窓のある住居は激減している)



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