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そ の 他    O _ 0 2 2

興 味 を も っ た こ と な ど ・ ・ ・
           

Paula Radcliffe

マラソンはシンプルだけど過酷なスポーツである。42.195km、2時間あまり、ただひたすら走る。選手にとってそれは短い時間なのだろうか。 先頭集団にいればよいが、どう頑張っても入賞できない位置にあるとき、そしてまだ 20〜30km走らなければゴールにたどり着けない場合、彼らはど んな思いで走っているのだろうか。ぼくはマラソンの TV中継を初めから終わりまで通して見たことはないが、それはほとんど上位集団を映しているようだ。 順位を競っている以上仕方のないことだけれど、それを見ていると、下位を走っているひとに思いを馳せることは難しい。しかしぼくは、 ふと下位のひとが気になったりする。みんなから期待されて異国の地に来たけれど、前をいく選手の背中ばかり見ながら、勝ち目もないのに、ただひ たすら黙々と、たったひとりで走るんだ。
君は、どんな気がする?

先の世界陸上選手権で初優勝したポーラ・ラドクリフ(Paula Radcliff 1,973〜 英)は、驚異的な世界記録もって臨んだ昨年のアテネ・オリンピックで、 ゴールまであと 6kmというところで走るのをやめ、泣き崩れてしまったことはまだ記憶に新しい。「自分より前を走る選手がいるという、これまで経験し たことが無い現実からくる精神的なものが原因」という実況解説をした有森裕子の言葉が正しいとしても、ぼくはラドクリフが可哀想で仕方なかった。 多分、棄権するまでの心の葛藤はぼくたちの想像を絶するものがあったと思う。幼い頃からの貧血症や大ケガを克服し、勉強とスポーツを両立させ、 つねに前向きに努力してきた彼女が、まわりから期待され自分も信じていた優勝ができない、と悟ったとき、一度歩いてまた走り出したとき、 そして再び歩いてしゃがみこんだとき。。。
君は、どんな気がした?



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