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そ の 他    O _ 0 2 3

興 味 を も っ た こ と な ど ・ ・ ・
  

   宇宙空間に浮かぶ地球

海が"べたなぎ"で、満天の星が鏡のような海面に映っている時がある。空も海も星であふれ、まるでヨットが銀河系の宇宙に浮かんでいるような感 じになるんですよ。


これはヨットで世界一周した堀江謙一さんの言葉だけれど、宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」のなかで"億万の蛍烏賊(イカ)の火を一ぺんに化石させて、 そら中に沈めたような"とか、"かくして置いた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばら撒いたような"と形容した銀河の光景とよく似ており、そのときの 堀江さんは、さながら銀河鉄道に乗った"ジョバンニ"の気分であったのかもしれない。残念ながら平凡に生きるぼくたちがこのような体験をすることは まずないだろう。しかし、今いるこの地球が銀河系宇宙を浮遊している事実をほんのつかの間でも意識することで、バーチャルではあるけれど"ジョバ ンニ"を体験することができる。ぼくたちはあまりにも宇宙から切り離された日常に慣らされてしまった。「太陽」は単なる天気の象徴でしか ないし、「月」や「星」は夜あかあかと灯がともされる生活のなかで、その存在すら気にも留めないのが現状だ。そんなぼくたちだから、あの"カムパ ネルラ"が持っていた黒曜石でできた円い板のような宇宙地図を手に入れることは永遠にできないだろう。人間の叡智が結晶した科学技術をもってして も、その地図がないかぎり、ぼくたちは今どこにいて、どこに向かっているのかという根源的な疑問に誰も答えられないのである。
あくせくした一日を終え、ぼくは寝室に飾られた宇宙空間に浮かぶ地球の写真を見ながら、自分が「宇宙の中に存在している」ことを あらためて自覚するのだ。



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