【ちとミーハーなページ】

 ウンベルト・エーコの小説「フーコーの振り子」は、冒頭とクライマックスをパリで迎える。その舞台となった場所を訪れてみた。


 これはフランス偉人のための特別製棺桶「パンテオン(70人ばかり葬られているがまだ「充分な空き」があるとか)」に吊るされている「フーコーの振り子」。(側の猫は、番猫か?)
 実はここの「振り子」は、小説とは無関係だが、本場のものが写真に撮れなかったので代用。

 「振り子」とはこんなもので、ここのは精確さを求めて、ぐるり測りが取り巻いている。この中を「振り子」君は実に静かに、不可思議なまでの永続性で動き続けている。







 振り子は、重力の影響を受けて少しずつ軌道を変え、上方から見ると左右に均等に、花形を描きながら回転する。

 小説「フーコーの振り子」では、その振幅の中心点が問題とされている。
永遠に左右に均等に振れるということは、その振幅の中心点は永遠に不動であるということであり、唯一つの世界の静止点であり、絶対であり真理であり、最終的には「神」として信仰できるものである。

 そのことを知りながら、「真理=神」を様々な理由によって一種の玩具にした結果、主人公達はそのつけを厳しい方法で支払わなくてはならなくなる。

 小説のクライマックスで登場する「振り子」の現物は、「Musée des arts et métiers(国立工芸博物館程の意)」に隣接する特異な教会「St.Nicolas des champs」に実在する。
 主人公カゾボンが身を隠した自動車もそっくりそのままあったので、ファンならちょっと感動してしまうかもしれない。




















→アールゼメチュエのチケット。
教会は展示の最後だが、博物館自体もなかなか。



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