劇画的ライダーのすゝめ

 
音速は天気のイイ夜は家にいない。
反面天気のワルイ夜はやることがないので家でゴロゴロしていることが多い。
かといって小説ばかり読んでても眠ってしまうし、新潟の深夜TVは面白くない上に早々と終わってしまうことが多い。
でレンタルのビデオを見るか本棚のマンガに手を伸ばす。
マンガは気が付くとたまってしまうので邪魔になると近所の古本屋に持って行って処分するのだが、お気に入りはそうもいかず本棚の中で巻を重ねていく。

ここでは度重なる処分選考に耐え抜いたお気に入りのマンガ達を紹介します。
これを準備するために本棚の整理をしたら、改めて読みふけったりしてたのでえらく時間がかかっちゃった(笑)。


キリン
東本昌平

弱肉強食の交通社会に身を置き理不尽にさらされながらも常に熱くあるバイク乗り達。そのリアルな描写から一部筋から絶大な支持を受けているバイク漫画『キリン』。
作者の東本昌平氏は夏になると北海道に渡るため休稿になるという筋金入りのバイク乗り。
第一部『POINT OF NO-RETURN』,第二部『The Horizontal Grays』,第三部『RUN THE HAZARD』と合間をぬって展開される『SPECIAL EDITION』によって構成され現在も進行中。
個人的には中年?主人公『キリン』が登場しPORCHE911とバトルを繰り広げる第一部『POINT OF NO-RETURN』(1〜4巻)が一番のお気に入りで、毎年冬になると春までバイクに乗りたい気持ちを抑えるために繰り返し読む・・・1〜4巻は既にボロボロ。もっとも読むと必ずバイクに乗りたくなるので抑止剤にはなってないけど(^^;。


DUCK TAIL
吉田 聡

DUCK TAIL
短編集 Birdman Rally

『湘南爆走族』でおなじみの吉田聡氏の短編集『Birdman Rally』に収められた硬派なバイク漫画『ダックテール』。
KAWASAKI Z-Tに跨った主人公が湘南→北海道を目指す短編なのだが、あとがきで宮崎駿氏が"吉田聡はドンキホーテだ"と評するように、"男のこだわり"がキラリと光る秀作だ。
流行り廃りの早い世の中で、こだわりなんて持ってても古くさいとかカッコワルイなんて言われそうだけど、 "イモでいいからよ・・・一番大切なモンをよ・・・知ってる男になりてえな。" なんて主人公?片平のクサイせりふを読む度に、自分の中にも一つでイイからキラリと光るこだわりを持ち続けたいと感じさせられる。もっとも音速にはそんなこだわりはナイかもしれない・・・(^^;

吉田聡氏の描く作品の多くは一見ワルそう(実際ワルイ)でいながら、その根に優しさとかこだわりとか男らしさとかがキラリと光る不器用で無骨な男達が多く登場する。
「吉田聡の作品は暴力シーンが多くてキライ!」って人が意外と多いが、それは読まず嫌いか思い違いだと思うよ。Let's try again.

ちなみに題名になっている"ダックテール"ってのは、リーゼントがきっちりキマってるヤツの後ろ髪が"ダックテール(アヒルのしっぽ)"に似てるところからついた呼び名ネ。


GT roman & CROSSROAD & GARAGE &
DEAD END STREET & LAST MOMENT

西風

GT roman
CROSSROAD,LAST MOMENT,
GARAGE,DEADEND STREET

クルマに関する漫画を書かせたらこの西風氏を越える人はそうはいないと思う。
ノスタルジックなクルマ達とそれに乗る人達をコミカル(コミックなんだから当然か?)に描いた短編の作品群は文句なしに楽しい。
特にクルマ好きやバイク好きの人が見れば「あ〜あるある」と共感するようなシーンも多い。
凄いクルマに乗ってるヤツが実はお茶目だったりヌケてたり・・・でカッコイイのかカッコワルイのか微妙な作品が多く、シリアスな作品?の『LAST MOMENT』でさえもテンポよくコミカルに描かれている。
絶対に生で見れないようなクルマ達がこの人の作品の中では生きている!

ちなみに当HPのタイトルは西風氏の作品『DEAD END STREET』から拝借した。


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