論文 「ネパールのカースト/エスニック・グループ間の教育格差とその要因に関する実証的研究」から
第2章 ネパールの教育の現状と課題
本章は論文「ネパールのカースト/エスニック・グループ間の教育格差とその要因に関する実証的研究」の第2章「ネパールの教育の現状と課題」の抜粋です。ネパールの教育あるいは教育協力に関心のある方々にとって参考になることを願っています。なお論文全体の構成については、ここをクリックしてください。
本章では、ネパールの教育の現状と課題について考え、本論文のテーマの背景となる教育問題について述べる。第1節では教育をとりまく環境として、自然、社会、経済、歴史・政治について概説する。第2節では、教育政策の歴的変遷を述べ、ネパールの教育制度と教育行政の基本的事実を述べる。それらを踏まえ第3節では、教育の現状と課題として、第9次5ヶ年計画でも指摘されている中から、「教育の量的拡大を質の低迷」、「高い留年率・退学率と低い内部効率性」、「教員訓練と女性教員の配置」、「教育機会の均等、公正」を取り上げて検討する。特に最後の「教育機会の均等、公正」については、本論文のテーマに関わるものでもあり、カースト・グループの格差の実態を示しつつ、次章のカースト/エスニック・グループの説明へとつなげたい。
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