「ネパールの教科書から」

「ダサインのティカ」

小学校3年 生活科教科書



 

 カマルの家は、今日は人々でいっぱいです。彼の親戚一同がみんなカマルのお父さんのところにティカを付けてもらいに来たのです。今日はダサインのティカの日です。
 

 彼の家では、年下の人たちが、年上の人たちの手から、ティカを付けてもらう習慣があります。彼の(父方の)おばさんやその子供たちも、ティカを付けてもらいに来ました。(お嫁に行った)お姉さんとお義兄さんもやって来ました。カマルのお父さんは、みんなにティカを付けています。カマルは、その最中に聞きました。「お父さん、今日はどうしてみんなティカを付けにきたの?ほくたちもティカを付けに行かなきゃいけないの?」
 

 カマルのお父さんはたずねました。「カマル、今は何のお祭りじゃ?ダサインじゃないのかい?わしらは、どうしてダサインを祝うのか、おまえは知ってるかのう?」 カマルは言いました。「知らないよ、お父さん。どうしてか、教えてよ。」
 

 カマルのお父さんは言いました。「よくお聞き。昔々、マヒシャースラというひとりのアスラ(阿修羅)がいたんじゃ。そのアスラは大変悪いやつじゃった。そいつは他の神々にいろいろ悪さをして困らせたんじゃ。そいつはものすごく強かったもんじゃから、どんな神様もそいつを退治することはできなかった。だから神々は相談して、ドゥルガー女神を呼んだんじゃ。そして、ドゥルガー女神とマヒシャースラとの間にたいへんな戦いが始まった。その戦いは10日間続いた。10日目にドゥルガー女神はマヒシャースラを殺して、戦いに勝利したんじゃ。だからその日は、ビジャヤ・ダサミー(勝利の10日目)とも言うんじゃ。それを記念して、わしらはダサインを祝うんじゃ。今日は、ダサインの10日目じゃ。この日は、よい者が、悪い者に勝った日じゃよ。だから祝い事として、目上の人の手からティカを受けることにしたのじゃ、分かったかい? じゃあ行こう、今度はわしらも郡開発委員会の委員長のところでティカを付けてもらうんじゃ。」
 
 

 カマルは再び聞きました。「お父さん、郡開発委員会の委員長というのは何なの?」
 カマルのお父さんは言いました。「わしはこの村の村落開発委員会の委員長じゃろう?わしらの村の人々が、村の開発を行なうために、たくさんの人間を選んだんじゃ。その中で、わしを委員長に選んだんじゃ。このことはおまえも知っているだろう?同じようにわしらの郡の開発をするために選ばれた人間が、郡開発委員会の委員長じゃ。そして、わしらの国のすべての郡から国の開発をするために、国会の議員たちが選ばれるんじゃ。」


(終わり)




【練習1】
  君の家で祝われるいくつかのお祭りの名前とそのお祭りをどうやって祝うか、書きなさい。
    *お祭りの名前:
    *どのように祝われるのか?:
    * なぜ祝われるのか?:

【練習2】 
  お祭りを祝う理由はたくさんあります。その中のひとつの理由は、カマルの考えでは; 
      他の時には会えない人々と共に、楽しくいっしょになってすごすためである。
  君の考えでは、お祭りを祝う他のどんな理由があるでしょうか?

【練習3】
  君が好きなお祭りの名前をひとつ書いて、そのお祭りの休み中に、どこに行って、何をしたか、そしてその時他にどんな人がいたか、思い出して書きなさい。
    *行った場所¨
    *したこと
    * 他にだれだれがいたか?
 
【練習4】
  カマルの近所では、人々はシティー・パルヴァ(ジェト月にあるお祭り)の日に、井戸を掃除して石灰やポタシウム(消毒剤の一種)などを入れます。
  君の近所でもこのような習慣はありますか?他にこのような習慣やお祭りのことについてひとつ書きなさい。
    *お祭りの名前:
    *習慣:

【練習5】
  カマルの郡の郡開発委員会には全部で11人の委員がいます。その中の委員長の名前はターラー・ナート・シャルマー、副委員長の名前はゴラチェ・バスネットです。君も自分の郡について、以下のことをたずねて書きなさい。
    *郡開発委員会の委員の数:
    *委員長の名前:
    *副委員長の名前:
    *国会議員は郡から何人:
    *国会議員の名前:




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