
4.24vとRACINGの違いって?・・
レポート8でチラッと予告しましたが、RACINGのROMデータを我が4.24vに移植する事に成功しました。
その前に、4.24vとRACINGですが、カタログ値において約40PS(4.24v 245PS RACING 285PS)の開きがあります。これまでの試乗の感触からして、確かに4.24vより高回転域では明らかにパワーが出ているのが感じられましたが、冷静になって観察してみると、高回転でのパワーはブースト圧によって稼ぎだしている感じが強いが、全体のエンジンフィールには4.24vと比較して、それ程違いが無い!という感じがしました。
実際エンジンに関して”見た目”の範囲においては、補機類を含め基本的にほぼ同じ構成をしています。勿論、目に見えないエンジン内部のパーツ(ターボチャージャー、ピストン、コンロッドの材質強化、各部のバランス合わせ)に関してはこの限りではないでしょうけど。では何が一番違うのかと考えてみると、エンジン特性に大きく影響を与えやすいECUのROMデータが違っているのでは無いかと考え、これを4.24vのECUのROMに書き込めばRACINGと同じパワーとはいかなくても、まあそれに近い状態になるんじゃないかなと考えたのです。
さて、ROMデータを移植するには(つまり別のROMにコピー)ドナーとなるRACINGは別として、それ以外にもROMデータを読み出し、書き込みをするROMライターなるものが必要になります。ちょっと話はそれますが、MASERATI(インジェクションビトゥルボ系)のECUに関しては、山口氏のHPにレポートが載っており非常に参考になりました。今回もROMライターに関して山口氏にご協力を頂きました。
機材が揃ったところで作業に入ります、まずは車からECU(何故か燃料系と点火系と2つ有る)を外して、更にECUの蓋を開けROMを取り出します。ここでちょっと心配だったECUのタイプについては、RACINGも4.24vも同一でした。ただ、ECUに貼ってあったラベルには、ちゃんとRACINGには”RACING”、4.24vには”2.0 4V CAT”というラベルが貼ってあり区別されていました。
では、元になるRACINGの各ECUユニットからROMを外して、ROMライターに装着してパソコンにデータを吸い上げていきます。吸い上げが終わったら、データの入っていない生ROMをROMライターに装着して、逆にパソコンからデータを書き込めば、それでコピーROMの出来あがりと成る訳で、今度はこれを4.24vの各ECUからオリジナルのROMを外して付け替えれば作業は終了です。まあ理想としは、この吸い上げたデータを解析、変更出来ればもっと良いんでしょうけど、それはまたいずれ^^;ということで・・・

左の画像が4.24vのECU”2.0 4V CAT”のラベル 右はECUの蓋を開けROM交換をしたところ
オオオッ!やっぱり違う
取り敢えず車を走れる状態にまでしたところで、いよいよエンジンを掛けてみます。内心ホントに掛かるか?と非常に心配だったんですが、どきどきしながらセルを回すと・・・キュルキュル、ブワーン・・・と無事回り出してくれました。。その後アイドリングもちゃんとしてるし、アクセルを煽って回転を上げても息ツキとかないのでひとまず安心で、早速試乗に出てみました
やはり3000rpm位までの低回転では全くフィールは同じでしたが、ちょっと道が開けたところでアクセルを開けてみると、明らかに3500rpmを超えた所くらいからパワーの差が感じられます。特に3速以上で加給が掛かる程パワーの違いが出て来る感じですが、一般道ではこれ以上無理なので、後は高速道路で試してみます。ということで、高速道路で再度試乗してみましたが、やはり中速からのパワーは明らかに上がっていますが、高回転ではRACING程の爆発的な加速までには達していないようです。まあこれは、4.24vの排気系がノーマルCAT付き状態というのがあるので、次回はこの辺りが課題となりそうです。
それにしても、今回は究極の流用チューンでしたが、コストパフォーマンスは抜群でしたねぇ。結局大きな費用としては、生ROM2個(1,500円弱)でしたから・・でも、流用可能なのが今の所、僕の4.24vだけというのはお笑いですが^^;・・ でも、もし、僕以外に4.24vとか、2.24vに乗る機会が有れば別ですが。。
No.9 ”4.24RACING?” 99.11.27