第5回
神社が建ちました

ようやく、このモジュールのメインともいうべき神社が建ちました。
持ち運びのことも考えて、ベースごと取り外しができるようになっています。
モデルは、地方でよく見かける神社と地区の集会場が共存するものがプロトタイプです。
敷地内には、子供の遊び場として遊具が置かれています。
紅梅も咲いて、ちょうど今の季節(早春)にぴったりです。


 

 神社の前に、前回設置した足を改良しました。
 前作は立ててみたらかなりガタつきがあり、その原因としては足が細いことと、締め付けが緩いことの2点が挙げられます。それを解消すべく、再びホームセンターへ行きました。そこで買ってきたのが左の写真のボルト。頭が丸くなっていて、六角レンチを差し込む穴があいているタイプです。アジャスターとして使うときに、頭が丸い方が使いやすそうだったのと、黒くてカッコよかったので選びました。
 なお、太さは12mmで、前回のものよりも太くなっています。そのため、固定用の長ナットも付け替えることになりました。強力に接着していたので大変でした。
 また、ガタつき防止のために、普通のナットも用意しました。写真の黒いナットがそれで、足の長さを調整した後、このナットを締めて完全に固定するというわけです。これでガタつきはなくなりました。
 神社の本殿は、そういうキットが市販されているわけではないので、自作するしかありません。こういうときは紙が便利です。私はハガキを2枚重ねて使用しました。毛羽立たず、重宝します。裏側には2mmの角材を接着して補強してあります。柱はプラ角材で、0.5mm厚で、幅が1mmのものと1.5mmのものを使い分けています。
 特徴ある引き戸には、荷物電車用の保護棒エッチングパーツを使用しています。これは正体を明かすと皆さん驚かれますが、できあがってみると実にぴったりだということがおわかりになると思います。
 縁側はハガキでは薄いので、画用紙を使用。羽目板らしく筋を引いて本体に固定した後、瞬間接着剤を染み込ませてガチガチに固めました。足は補強剤と同じ角材です。
 この後サーフェーサーを吹いて塗装になります。白を吹き、マスキングをして茶色を吹き、マスキングをはがした後でパステル粉とエナメル塗料でウェザリングを施します。
 なお、右の写真ものもは、組み立てた後で大きすぎることが判明した失敗作で、作り直しを余儀なくされました。いい練習にはなりましたけれども(笑)。
 屋根はもっと大変です。入母屋型で先が反り返っているというのが特徴ですが、そんな屋根を売っているはずもなく、思案のしどころです。最初はGM入母屋商家の屋根を2つつなげて…と思ったのですが、これが案外大きく、使い物になりません。やむなく、手持ちのGMキットの屋根をあちこち切り接ぎして作りました。図面など引かず、行き当たりばったりで作っているので、うんうん唸りっぱなしでした。そういえば、数学の空間図形は苦手だったなあ…。
 上の屋根をひっくり返したのが右の写真。実物もこうやって角材が並んでいます。ここで手を抜くと見栄えが悪いので、仕方なく、地味な作業を続けることにしました。使ったのは0.8mmのプラ角材で、屋根もプラスチックのため、さらさらタイプの接着剤を流すことで簡単に固定できます。等間隔に並ぶよう、目分量で並べていきます。
 こういう作業は集中力が持続しないのですが、きっといいできあがりになることと、いつかはこの作業も終わることを信じてコツコツ進めるしかありません。
 というわけで、本殿が完成しました。本当は、この建物は「拝殿」と呼ばれるもので、本物の神社はこの裏にもう一棟続きの建物があります。こちらにご神体が奉られていたりするわけですが、それを作っていては敷地も時間も足りないので、割愛することにしました。これだけでも、それらしく見えるでしょ?
 前へ延びた屋根を支える柱には、しめ縄と鈴がついています。綱は木綿糸を着色したものです。ぶら下がっている紙は、それらしくコピー用紙を切り抜いて貼り付けました。鈴は写真では見えませんが、手芸用のビーズに色を塗って使いました。綱は、赤と白の木綿糸をよじってあります。
 わかりづらいかもしれませんが、正面扉の障子のようなところには、ホームセンターで売っていた「網戸補修用シート」を使っています。透明粘着シートに1mmくらいの方眼が印刷してあり、模型店で売っている金属メッシュを使うより楽に実感的な表現ができます。
 また、そこには、実物によくある「命名 ●●」という紙も貼り付けてあります。
 左下の写真は屋根を裏から見たところです。言われないと誰も気づかないようですが、いい感じでしょ。なお、ベースの裏には永久磁石が4つ埋め込んであり、モジュールの同位置には釘を打ち込んで、簡単固定できるようになっています。
 入り口の鳥居にもしめ縄をつけました。これがあるとないとでは大違い。ぐぐんと実感的になります。
 また、鳥居付近には幟を立ててみました。インターネットで探してきた幟のデザインを小加工して、プリンタで昇華印刷したものです。モジュールの標識類もそうですが、本当にMDプリンタさまさまです。白い幟にはこの神社の名前が印刷されています。「田圃の田」に「艶っぽい」と書いて「田艶神社」。読み方は「TATSUYA神社」です(笑)。こちらから紹介しないと誰も気づきそうもないですが、こういう遊び心は大切にしたいと思います。
 集会場の建物は、KATO鉄道官舎の小改造です。入り口を中央に持ってきています。そして看板を立てました。こういう看板は、一枚板に筆で書くのがそれらしいと思っていたので、なんとか木目らしく…と探したら、あるんですね。やはりインターネットは便利です。ヒノキや杉などから外国建材まで、木目のパターンが並んでいるサイトを見つけたときは、思わず叫びそうになってしまいました。
 神社にはやはり御神木がないといけません。それなりの高さと太さを併せ持つ木はないものかと思いながらなかなか見つけられず困っていたときに、ホビーセンターカトーで偶然見つけたのが、ノッホ社製の「クスノキ」でした。「おおっ、まさにこれが私の探し求めていたものだ」と口に出しはしませんでしたが、いいものを見つけたと思いました。
 しめ縄を巻いて、プラ版で作った台座に固定しました。柵にはプラ角材とφ0.2mmの真鍮線を使っています。鳥居などもそうですが、コンクリートや石などの表現にはアサヒペンの「スエード調スプレー」が最適なので愛用しています。ただ、生産中止らしく、店頭にはもう並んでいません。今使っているものも残りが少なく、どうしたらいいものか、困っています。
 仕上げにカラーパウダーと草色のターフを撒いています。
 神社をテーマに作ると決めてから、どうしてもやりたかったのがこのブランコです。本当は滑り台も作りたかったのですが、スペースがないのであきらめました。
 支柱はφ0.6mmの真鍮線で、V字に曲げた2本とその間の1本をハンダ付けしています。ブランコは5×1.5×0.5mmに切り出したプラ板とφ0.2の真鍮線です。真鍮線の先を曲げて、支柱にハンダ付けしたフック(割ピンから改造)に引っかけることで可動式としています。ただ、左側のブランコはちょっと動きがかたいようです。右側は軽く息を吹きかけるとスムースに揺れます。ブランコに磁石を、台座に電磁石を埋め込んで自動させるとおもしろいと言われました。難しそうです求め、これが自動で動く様を想像するのは楽しいことです。みんなの注目を浴びること、間違いありません。
 なお、人形はKATOの「泳いでいる子供」から選びました。塗装で服を表現してやり、ブランコに乗せています。
 柵側に空いたスペースを埋めるべく、3本目の木を植えることにしました。やはり神社といえば梅の木でしょう。白梅は模型で表すとぱっとしないと思い、紅梅にすることにしました。建築模型用の樹木キット(針金の束をよじって片側の先をハンダ付けしてある)を買い、枝を形作って塗装してから、ちょうどいいピンクに着色されたスポンジ粒を所々に接着しました。付けすぎても付けなさすぎても梅に見えなくなるので、バランスをよく考えたつもりですが、とりあえず「梅には見えない」という評は返ってこなかったので、大丈夫でしょう。
 このシーンに似合う人形をもらったので、参道に配置してみました。陽気がいいので杖をつきつき散歩しているご老人が、きれいに咲いた梅を見て神社にやってきた…ってなところでしょうか。
 なお、参道はプラ板で、4mm格子になるようPカッターで筋彫りし、スエード調スプレーを吹いた後、パステル粉で調えました。
 屋根の上には、これもどうしても乗せたかった三毛猫を配置してみました。便利なものが売っているものです。雀でも狙っているのでしょうか。

 ということで、神社の完成です。欲を言えば、狛犬が欲しいところです。何とか工夫をして、置いてみたいと思います。

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