ネコといっしょに生活して喘息予防?
(Science Vol.291, 30 March, 2001, pg. 2547)

愛猫家へ朗報:アレルギー傾向にある子供は、ネコと一緒に生活した方が、
良いという研究が英国の権威ある医学雑誌で発表されました(The Lancet
Vol. 357, March 10, 2001, pp. 752-756)。

バージニア大学のアレルギーの専門家、Thomas Platts-Mills先生とその
共同研究者たちが、226人の学校に通う子供の抗体を測定して、子供たちの
家で測定されたチリダニとネコの抗原の関係を調べました。驚くべきことに、
ネコの抗原に中程度にさらされている子供より、大変多くさらされている子供
のIgEのレベルの方が低いことを発見しました。IgEは、アレルギー反応や喘息
を誘発するものです。ネコの抗原にさらされている子供では、IgGの産生が
増加していました。IgGは、ひどい炎症反応を引き出さないかわりに、免疫寛
容(ある刺激に対して耐える力,または感受性をよりすくなくする体の免疫能
力)を強くするように働くものです。このアレルギーに対する「ネコのワクチ
ン効果」の研究は、Lancet (3月10日)で発表されたもので、ネコのいな
い家庭よりも、ネコと一緒に生活している子供の方が、動物に対してアレルギ
ー反応が起こりにくいということが証明されました。そして、この結果から、
家庭でいっしょに生活している動物によって、喘息になる可能性が低くなるこ
とが考えられます。

(参考文献)
T. Platts-Mills, J. Vaughan, S. Squillance, J. Woodfolk and R.
Sporik (2001) Sensitisation, asthma, and a modified Th2 response
in children exposed to cat allergen: a population-based
cross-sectional study. Lancet 357, 752-756.


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