ペットを大切にして健康を維持!

精神身体医学雑誌(Psychosomatic Medicine 64, 727-739, 2002)に発表された
人とペットの重要な関係を研究した論文の紹介です。

この研究の目的は、友人とか配偶者とペットの存在が、心理的なストレスや
物理的なストレスに対して、心臓血管系の反応にどのように影響しあうかを
調べたものです。

240組のご夫婦(半数がペットといっしょに生活している)について、ペット、
配偶者や友人の存在のもとで、心血管系の反応を検査しました。

一人の時、ペットとか友人(ペットと生活していない場合)がいる時、配偶者または
配偶者とペット(又は友人)の社会的サポートがある状態などをランダムに選んで、
それぞれの場合で、暗算と低温刺激検査を行って反応を観察しました。
ペットを同伴しないで検査した人に比較して、ペット同伴の人では、安静時、明らかに
心拍数と血圧が減少していました。 また、ペット同伴の場合は、暗算とか低温
刺激に対しても、普通の状態からの反応が高くなく、元にもどるのも早いという結果に
なりました(すなわち、ストレスが少なく、回復が早い)。 ペットオーナーの間では、
ペット同伴の場合が、少ない反応(ストレス)で回復も早いということが分かりました。
配偶者存在や友人の同伴以上にワンちゃんやネコちゃんがそばにいてくれた方が
良かったという結果になりました。

人間はペットを重要と認め、ペットは私達の生活の支えにもなっています。
ワンちゃんとかネコちゃんとの生活が、明らかに心血管系や行動(生活)へ好影響を
およぼしているという研究一つです。私達が日頃の生活の中で感じているペットから
元気をもらっているという経験が、この研究で科学的に実証されました。

(注)
精神身体医学(Psychosomatic Medicine)は、精神あるいは脳の高度な機能(感情、
恐怖、欲望など)の影響、特に身体障害または疾患に関連する身体機能への影響に
ついての研究分野のことです。

引用文献
Allen, K, Blascovich, J. and Mendes, B. (2002) Cardiovascular reactivity and the presence
of pets, friends, and spouses: the truth about cats and dogs. Psychosomatic Medicine 64,
727-739.



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