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  2007年11月入手情報


アメリカのマイクロチップ事情

動物用のIDチップというものをご存知ですか?ワンちゃんやネコちゃんの皮膚の下に注射をして埋め込むマイクロチップで、外から、器械でスキャンするだけで、この子のIDが分かるというものです。現在は、体温計も一緒に付いたものがありますから、お尻に体温計を入れなくても簡単に体温も測定することができます。迷子になった時、災害時、盗難などで家族を離れ離れになった時、威力を発揮するものです。

アメリカ農務省(USDA)ではマイクロチップの標準化ができない悩みを抱えています。現在、アメリカの家庭で一緒に生活しているワンちゃんが6千万頭、ネコちゃんが7千万頭いるといわれていますが、この内、マイクロチップを装着している子は3−5%です。この数字は日本の10倍以上です。日本で販売されているマイクロチップは、134.2 kHzの周波数を感知する国際標準機構(ISO)によって認められているものです。しかし、マイクロチップ先進国のアメリカは、125 kHzという独自の周波数を採用していたため、混乱が起こっています。

現在,アメリカ国内で装着
されているマイクロチップの98%は、”125 kHz”です。アメリカ獣医師会(AVMA)、アメリカ動物病院協会(AAHA)、アメリカ動物愛護団体(ASPCA)などの団体は、ISO基準のマイクロチップへの移行を強く希望していますが、企業側は、”125 kHz””134.2 kHz”両方に使える互換性のスキャナー(読み取り機)の使用を主張しています。どちらにも一理あります。
現在
アメリカ国内で使用されてのスキャナーの80%は、”125 kHz”しか読み取ることができません。

日本では、まだまだマイクロチップの普及が進んでいません。法整備をしてワンちゃん、ネコちゃんの登録時にマイクロチップと狂犬病の予防注射をセットで実施することがベストだと思います。

参照 
“USDA: No authority to regulate pet microchip”JAVMA Vol.231, No.8, Pg 1184(October 15,2007)
The AVMA policy “The Objectives and Key Elements Needed for Effective
Electronic Identification of Companion Animals, Birds, and Equids” posted
on the AVMA Web site, www.avma.org

略字
USDA: United States Department of Agriculture
AVMA: American Veterinary Medical Association
AAHA: American Animal Hospital Association
ASPCA: American Society for the Prevention of Cruelty to Animals

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