世界のニュースあれこれ
  2008年4月入手情報


小型犬では、グリニーズ(Greenies)などのデンタル・チュウ・トリーツに注意

食べた食事が口から胃へ入る時に、長い食道という管を通ります。この食道には硬いものが詰まりやすいので要注意です。犬では、詰まりやすいものとして骨が一番ですが、その他、釣り針、生皮、プラスチックや金属片などいろいろです。

さて、今回の注目の論文は、ワンちゃんやネコちゃんのための、歯石が付きにくくなるという歌い文句で販売されている各種のデンタル・チュウ・トリーツによる食道閉塞の問題を取上げています。この研究では、クロロフィル入りの緑色で歯ブラシの形をしたグリニーズ(Greenies)という有名なデンタル・チュウ・トリーツによる食道閉塞を起こした過去の症例を検討しました。2000年から2006年までの間に、19の動物病院で起こった31症例についてまとめたものです。

デンタル・チュウ・トリーツによる食道閉塞は口から入れる内視鏡によって取り出すことが難しいものです。トリーツを取り除くためにしばしば食道に傷害をおこすことがあります。その結果、食道が狭くなり(食道狭窄)、死亡率が高くなると報告しています。今回の調査全体における死亡率は、25.8%という結果でした。特に小型犬では要注意!

歯石予防・除去の目的で、グリニーズ(Greenies)などのデンタル・チュウ・トリーツを使わないようにしましょう。歯石予防に歯ブラシによる歯磨きが一番です。口に入れるものであれば、サイエンス・ダイエットのt/dをお勧めします。

参考文献
M.S. Leib and L.L. Sartor (2008) Esophageal foreign body obstructioncaused by a dental chew treat in 31 dogs (2000-2006). J Am Vet Med Assoc 232(7), 1021-1025.

この論文に対する反論が、J Am Vet Med AssocのLetters to the Editorに掲載されました。グリニーズ関係者からのもので、最近販売されているグリニーズは改良型の良く溶けるものだという内容です。
J. Bellows and B. Quest (2008) Additional information on detal chew treats.J Am Vet Med Assoc 232(12), 1797.

  [人と動物との絆のホームページ]へ戻る


   タカサクラガーヤ動物病院 
   
東京都世田谷区世田谷4−18−7