拝啓 アップルコンピュータ様


iMacの販売方針について、感ずるところをトビトビ日記にしたためた中から抜粋し、まとめてみました。
私のところに寄せられた多くのユーザーや販売店の皆さんの声を、どうか聞き止めていただきたいのです。

                        9/7/1998 高橋@tktr

8月18日(火)『いまからでも遅くない。前言を翻していただけないものか
8月20日(木)『
iMacの178000円は定価か希望小売価格か、それとも想定価格なのか
8月21日(金)『
拝啓、アップルジャパン様。iMac発売前にお願いしたいことがあります
8月22日(土)『
地方に住む私はできるだけ近いところでMacを売っていて欲しいと願う
8月24日(月)『
Macのことを大事に扱ってくれてそうなショップが私は好きだ
8月25日(火)『
iMacデモ展示販売店リストに、まさか!?と絶句した
8月25日(火)『
やっぱりiMacデモ展示販売店=iMac購入可能店なのか!?
8月26日(水)『
あえてiMac販売施策の進め方についての批判を書く、それでも・・
8月29日(土)『
iMac発売。しかしその日にこういう声があることも聞き止めて欲しい
8月31日(月)『
iMacの発売はAppleのシェアアップにつながってくれるのか?
9月02日(水)『
日本のiMac年内販売目標は未達になってしまうと思う計算根拠
9月03日(木)『
かろうじて明るい話題はマグワイアのホームランとiMacの発売くらい?

8月18日(火)
『いまからでも遅くない。前言を翻していただけないものか』

iMac
Bondi Blueというのは、オーストラリアにあるビーチの名前からとっているのだそうだ。iMacにインストールされているMacOS8.1には、新たなデスクトップピクチャやパターンが入っているという話もあって、その中にはスカーッとした「Bondi Beach」の画像も入っているのか?

いまのMacOSに入っている「Beach on Ko Samui」も、なかなか綺麗な画像でこの間まで使っていたのだが、よく見ると中央の椰子の木にヘンな袋がぶら下がっているのに気づいたのだ。毎日見るもんだからなんとも気になってしまい、とうとうグラフィックソフトで修正してしまった。なにか意味のあるものだったら失礼!

きょう出ていたMacの雑誌もオールiMac特集という感じで、いよいよ盛り上がってきたと言いたいところだが、そのうち出るだろうって、まだこの期に及んで発売日も発表されていないんだからおかしな話だ。何しろうろ覚えで渋滞をかき分けて、アメリカの発売日と間違えて15日に日本橋に
行っちゃった人だっているんだから!

さらに雑誌の広告には店頭、通信販売の小売り業者が、軒並み「¥CALL」なんて書いちゃって予約を受け付けているではないか。これを見て新たに申し込もうとする人もたくさんおられよう。なんてったってiMac発売記念増刊号だったり特集号の広告なんだから。ところがアップルジャパンでは「販売提携したところでしか売らない。予約をとっているのは販売店の独断」と突き放しているのだ。

きのうサンフランシスコのAsanumaさんとチャットで話したところでは、やっぱり向こうは相当盛り上がっているようだ。日本でもこうやって臨時発売の雑誌まで出て、Macの新製品が世に出ようとしていることに嬉しさがこみ上げてくる反面、どんどん冷やーっとした気分にもなってくる。

いまからでも遅くない。勝手に予約取ったんだから知らないなんてお得意先に言わないで、どうかその前言を翻して、例え当初欠品したとしても、iMacの大いなる船出を盛り上げていただけないだろうか。

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8月20日(木)
『iMacの178000円は定価か希望小売価格か、それとも想定価格なのか』

もともと予定通りのスケジュールでの発表だったのか、多少はMacサイトを始めとするユーザーの声が届いたのか、iMacを8月29日午後3:00に178000円で発売するとAppleからきのう発表があった。それを私はWebの夕刊フジZAKZAKの夕方トップニュースで知った。そういう知り方が嬉しかった。私がMacを知ってもっとも売れそうな新商品の登場だ。

しかし、待てよとすぐ思い始めた。最初178000円は円安で想像していたより安くてがんばったなと感じた。でもいまどきメーカーが小売価格を発表するってどういうことなのだろう。電車賃や書籍のように再販価格指定商品でもあるまいに、売価は小売業間の自由競争ではないのか。Appleの発表した価格通りに売ることが販売提携の条件だとしたら、公取にひっかかるような問題だと思うが。それでも178000円は定価か希望小売価格だということならわからないこともない。

いまスーパーマーケットで値段が印刷されている商品は、ストアブランド以外はたぶんアイスクリームだけで、あとは文房具の一部に100とか200とか記号みたいのがついているだけだと思う。それもアイスは濡れているし、シャープペンなども小さくてプライスが貼りにくいという理由からだ。カップヌードルの定価を即答できる人は少ないだろう。小売業は仕入れ値に対してどういうサービスを付加していくらで売るか、それで同業店と毎日しのぎをけずっているわけで、商品はノープライスかノンプリントプライスがいまや当たり前なのだ。

そういう意味で提携販売店が
iMacにそれぞれどういう売価をつけるのか、大いに注目したい。もしアップルジャパンのいうとおり178000円で売り続けるのだとしたら、そういう政策はトップシェアのメーカーがやってこそ効果もあるのであって、シェア弱者がやればますます競争力を失っていくことになると私は思っている。

いままでMacを売ってきた販売店で、今回提携から外れたところは
T-ZONEか楽器屋さんから仕入れるしかiMacを売る方法がないとしたら、どんな思いで今回の発表を聞かれただろう。私にはうんざりとした顔しか思い浮かばない。今回の日本のiMacの販売施策は、どうもシェアを大幅に上げるチャンスを逃すように思えてならないのだ。iMacの販売を断られた販売店が、これから他のMacにどれだけ力を入れ続けてくれるだろうか。そして予約を断られたユーザーが、提携販売店で何%くらい改めて購入しようとするだろう。コンピュータには古くさい言葉かもしれないが、いまはアップルジャパンに「誠実な対応」を願っている。

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8月21日(金)
拝啓、アップルジャパン様。iMac発売前にお願いしたいことがあります

iMacがいま必要かと問われれば、全然いらない。でも欲しい。「リビングに似合うMac」という表現がMAC POWERで使われていたが、ウチはMac中心のレイアウトなので元々リビングだけど、iMacは確かに後ろ姿も見えるように置いてみたい。きっとiMacをそうやって置くと、今度はデスクやまわりのボックス、はてはカーテンやカーペットもブルーとベージュのツートンにしてみたくなるかも知れない。ブルルッ。

さて、きのうの
iMacに関するトビトビ日記を読んでくださり、1通の反論もいただいたが、とても多くの方、特に予約をしていた方々からも賛同のメールをいただき、若干反響の大きさに驚いている。不満のぶつけどころが無くて、それでメールをされてきたとお察しする。その中で、いつも"Mac Beginner's Diary"を読んでくださっているというMさんは、思いあまってアップルジャパンに下記のようなメールを送ったのだそうだ。

私はマックユーザーとなってかれこれ7年になるものです。IIciやCentris 650をまだ現役で使わせてもらっています。この度iMacという素晴らしいマシンを発売されることを知り、感激して早速予約し、iMacに会える日を心待ちにしている日々を送って参りました。ここまで、貴社およびMacintoshというプラットホームには、心から愛着を感じ、陰ながら応援してきたつもりです。Copland-CHRP-Rhapsody-MacOS X などさまざまな戦略変更にも心配しましたが、信じておりました。しかし、今度の『事業推進本部長 福田尚久氏のインタビュー』の内容は何です。ユーザーをばかにしているのですか!MacのユーザーのほとんどはMacファンであることは、よくご存知でいらっしゃるでしょうに。『予約は、販売店が独断でやったこと』だけとは、ユーザーになんと冷たい言葉でしょうか。原田社長の見解を皆が待っております

アップルジャパンから返信は届くだろうか?またMさんは私に「販売戦略の見直しは理解できるとしましょう。でも、苦しいときも支えてきたのは、UserでありShopだったのは間違いありません。もう少し丁寧な対応があってもよいはずです。アップルジャパンとは、いったいどんな会社なのでしょう?」と訴えられる。

拝啓、
アップルジャパン。こういう仕様も価格もはっきりしないうちから予約を入れたような熱烈なユーザーに対して、一言お礼とお詫びと販売経路の変更に至った経緯についての説明を、発売日前にお願いできないものでしょうか?68Kユーザーをいつまでも大事にされているように、今回のようなユーザーの声にもどうか耳を傾けて下さいますようお願いいたします。敬具。

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8月22日(土)
『地方に住む私はできるだけ近いところでMacを売っていて欲しいと願う』

決勝戦でノーヒット・ノーラン!横浜、松坂クン凄い!おめでとう!!スタンドが大記録達成へざわめきだす中、NHKのアナウンサーは映像だけにしてほとんどしゃべらなかった。あえて沈黙することで増す迫力、説得力。勉強になった。

せっかく
iMac発売前に予約をしていたのに、「予約は、販売店の独断」という見解によって、そのルートからの購入見込みがたちそうもなくなったユーザーに、一言アップルジャパンから説明をお願いしたいと僭越ながら昨日は書かせてもらった。それを多くのMacサイトが取り上げてくださったお陰でいつもの10倍以上のアクセスがあり、それによって様々なご意見や感想のメールを頂戴できた。

ところが日経Macを見たら「
アップルは来週早々に、iMacを取り扱う販売店リストを公表する模様」と出ており、東京・秋葉原の大手Mac販売店のほとんどはこのリストに含まれる見込みとのこと。中小の販売店ではいまだに入荷が未定なところもあるようだが、そうなら事業推進本部長氏が「提携した店舗のみで販売する」と言われたというのは何だったのだろう。これから数日で提携店が続々と発表されるのか、それとも流通やユーザーの反響を聞きとめられて方針転換されたということなのか。

なんだかよくわからないが、いずれにしろほとんど今まで通りのMac販売店で
iMacが購入できるのなら、当然予約のユーザーへ優先出荷になるだろうから、そうなるなら予約していた人には本当によかったと思うけど、やっぱり公式な説明がない以上ご心配なことだろう。「Apple小売店の絶望」というSubjectで、下記のようなメールも私宛には寄せられている。

私は地方のMAC屋です。今回のiMacの提携販売店変更(?)には絶望的な気持ちにさせられました。いままでMAC一筋、自信をもってお勧めし、お客さんにも満足していただいたMAC・・今度の新製品もきっと満足していただける商品だと確信し、また予約もいただいたのに商品が入らないとは。私の店のような小さな販売店はしょせん切り捨てられる運命だったのか・・と悔しくてしかたがありません。私供のような小売店は売価でははっきり言って都会の大手販売店や通信販売に負けてしまいます。しかしそれでもかまわないから、といっておつきあいくださるお客さんは私にとって『MACでもWinでも安ければいい』という単なる客ではないのです。そういう大切なお客さんを裏切ることだけは商売人としてどうしてもガマンできません。Appleさんはいったい何を考えているのでしょう。しっかり地に足を付けた商売を私はこれからもやっていきたいのですが・・

あえてこのメールへの感想は沈黙してきょうは終わらせてもらう。

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8月24日(月)
『Macのことを大事に扱ってくれてそうなショップが私は好きだ』

その方は「このメールの意図は、消してMac Communityを否定したり、中傷したりするものではないので、ご理解ください。ただApple "Japan"の体質に疑問を持ってもらいたいのです」と前置きをされた上で、実名で以下のように書いてこられた。長文なので一部抜粋させていただいてご紹介しよう。

私も某Mac Mastersのショップで働いているものです。またユーザーとしても、Macを愛用しております。ただ常々Apple Japanの方針には、どうしても納得のいかない部分は多いことは確かです。特に今回問題になっているのは、やはりiMacです。当店ではもうすぐ200件にも予約が到達する勢いです。ただこれはそれ程珍しいことではないと思います。もっと大手ならば、当店の倍以上の予約があることでしょう。ただ当店では、iMacの取り扱いは、絶望的になってきました。Apple Japanに直接電話で問い合わせても、現時点では電話に出てくれることもありません。販売店への説明など、勿論一切無いのが現状です。お客様の問い合わせにも、何も答えることが出来ず、非常に悔しい思いをしております。Apple Japanが販売店を絞るのを決して否定するつもりは在りませんが、その理由が納得いきません

来週にも発表されるという販売店リストにこちらは入るのだろうか?そして予約をしてiMacの購入を楽しみにしているだろう200人の方には、遅かれ早かれこのショップを通して届くことになるのだろうか?さらにメールは続く。

先日の事業推進本部長氏が、Mac Mastersの質が低下していると、おっしゃっておりました。当店でも、総ての店員がMacを使えるというわけではなく(やはりWin派もおりますので・・・)、確かに未熟な部分もあるかと思います。でもそれはApple Japanにも同様なことが言えます。昔の話ですが、PB2400が初めて入荷した日のことでした。メモリの増設を依頼されておりましたので、増設を行おうとしたのですが、開け方がわかりません。なぜなら、PB2400が発売されたときには、まだ技術仕様書などが出来ていなかったからです。そこでApple Japanに連絡させていただいて、メモリの増設の仕方をお尋ねいたしました。すると、以下のような解答をいただきました。『Apple Japanの方でも、この機種を開けたことはなく、増設の仕方がわからない。鋭意勉強中です』この商品は、Apple Japanが独自に企画した商品のはずなのに、以上のような解答でした。とてもApple Japanが他人様のレベルのことを、とやかく言える状態とは思えません。またメーカーがユーザーを選択するような意図の発言もあったと思いますが、これに対して非常に憤りを感じております

この経緯には誤解があるのかも知れない。担当者の対応ミスもよくあることだ。しかしお得意先に向かって質が低下うんぬんを公言したら怒って当然だろう。さらにこの方は価格のことにも触れられているのだが、ちょっとそのまま紹介できない。

メールは「
もしこのメールを読んで、不愉快な思いをされることが在りましたら、ご了承ください。ただApple "Japan"の体制に関して、ユーザーの皆さまにももう少し考えていただきたいと思います。一部、つまらない事例(PB2400の件)をあげてしまったこと、おわび申し上げます」と締め括られている。iMac発売に向けアップルジャパンに頑張って欲しいと言うしかない。

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8月25日(火)AM00:05
『iMacデモ展示販売店リストに、まさか!?と絶句した』

iMacの
デモ展示販売店がアップルジャパンからWeb上で発表されている。この店以外でもデモ展示はされないけど販売はされるのか、その辺は現時点で知り得ていない。しかし展示がなければ普通売りようも買いようもないだろうから、たぶんこれに一覧された店だけでiMacは販売されるということなのではないか。それともイベントを行う店一覧なのか?

さて新潟は・・と探したら、島村楽器1店だけだ。住所を見て唖然とした。新潟市内は万代シティのビルボードプレイスの4Fのあの楽器屋さんは、島村さんでしたか。失礼!なぜ知っているかというと、その4Fの真ん前にあるのが私がしょっちゅう通っているT-ZONE新潟店だからだ。私はこの店で8500/180本体も購入したしメモリーも増設してもらった。店員さんの応対も親切で感じのいい店だ。Mac売場もけっこう大きくとっている。もしかしたらこの専門店では扱いがなくて、ピアノやギターが所狭しと並ぶ前のお店で、レイアウトは変えようが
iMacは売られるのだろうか。本当に端から端まで250kmもある細長い新潟県で、この店1店だけでいくのだろうか。まさかとは思うが、もしそうだとしたら残念な決定だ。詳しい発表が聞きたい。

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8月25日(火)
『やっぱりiMacデモ展示販売店=iMac購入可能店なのか!?』

思いあまってT-ZONE新潟店に問い合わせてみた。「29日に発売されるiMacは、貴店で販売されるのですか?」と伺うと、「残念ながら当店では扱えないことになりました。同じT-ZONEでも全国で10店ほどだけです。お客様にはそちらのほうの店舗で購入していただくしかありません。ご予約いただいたお客様にも、そういうご案内をしているところです」と、その他のやりとりを含めて問い合わせにしては少々長い電話を切らせてもらったが、一言もAppleに対する批判めいたニュアンスもなく、その応対は立派だと感心してしまった。

全国で10店ほどというのは、きのう発表のあった「
iMacデモ展示販売店」と数が合うので、これから追加の発表もあるだろうが、iMacデモ展示販売店=iMac購入可能店なのかもしれない。となると、やっぱり新潟では失礼ながらきのうそこが島村さんと知った、そのT-ZONEの真ん前の楽器屋さんだけなのか。地方の時間や距離感覚は伝えにくいものだが、そこは私の自宅から100km離れた高速道路代だけで往復4000円以上もするところなのだ。

私は夜な夜なネットサーフィンをして、特にMacのサイトを念入りに彷徨うのが趣味のひとつだから、これでもいろいろ先行したり詳しく知っているが、M.Iさんという主婦の方からこんな楽しい文章のメールをもらった。一部抜粋をさせていただいてご紹介しよう。

私もiMacを一目見て“買おう!!”と決心、その日から毎日アップルジャパンのホームページに行ったり、Mac関係のいろんなホームページに行ったりと、情報を集めてすんごく楽しみにしていたものです。お気に入りのMac屋さんにもさっそく予約を入れ・・・つい、最近までほんとに幸せでした。私はMac歴はほんの少し長いのですが、情報にもうといし、あんまり詳しくMacの使いかたも知らない、ほぉんとにただ、うちのマック大好き、だけの一般ユーザーだったので、他のマックユーザーの人々がよく、ことある事に訳知り顔言っていた、”アップルはいい加減だからね〜”とか”ひどい目に合う”とかが何のことやら良くわかりませんでした、が。29日発売!っとか言われても、ちゃんと手にはいるのかわかんないは、どこで売るのかもあっぱらぱぁーだわ。企業戦略でいろいろあるんだって言われても、私のようなボヤ〜っとしかわかってないユーザーは気持ちのやり場がなくなって、
iMacを買う気持ちがもやもやと怒りとまざってきちゃうは・・・しんどいですー。(プレステのゲームはちゃんと予約すれば買えるのにー!)アップルジャパン様、理想もいいけどこの気持ち、なんとかしてけろー。 って、叫びたい気持ちでいっぱいです


楽しい文章だけどなかなか厳しい。おそらく大多数のこういったユーザーの熱が冷めないうちに、「なんとかしてけろー」の気持ちを受け止めていただきたいものだ。

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8月26日(水)
『あえてiMac販売施策の進め方についての批判を書く、それでも・・』

おそらくiMacデモ展示販売店=iMac購入可能店のリストが昨日も更新されて、ずいぶん増えてはいるようだ。相変わらず私の住む新潟は、同じビルの4階のT-ZONEの真ん前にある島村楽器1店のみだ。このままいくのなら、まあ、ついでのあったときでも寄って、iMacを拝ませてもらうということになりそうだ。それでも新潟は1店でもあるからまだいい。いまのところ青森、秋田、福島、山梨、福井、岐阜、奈良、鳥取、島根、山口、徳島、高知、大分、鹿児島、宮崎は、リストにその県名すらないのだから。どうしてだろう?

売上というのは客数×客単価だから、iMacは他の機種より単価が低いのだから、売上を上げようとするなら数をこなさねば話にならないのではないのか。またメーカー側から考えるとき売上=配荷率×回転率でもあるから、売場での回転が期待できそうなiMacは、配荷絶対店数こそが売上の趨勢を決めるのではないか。客の行ったそのお店に、並んでいない商品は絶対に売れないからだ。ましてやWin機の圧倒的シエアに対する戦略的商品であるのなら、なおさらのことと私は考えた。絞り込んだ店での販売というのは、想像すらできなかった施策だった。

私もメーカーの営業として、中小小売店への卸し原価を切る価格で売る量販店やディスカウント店に行き、価格訂正をお願いして聞き入れてもらえないと、「では客として全て買わせていただきます」と、同道したメンバーと商品を持って一斉にレジに並ぶと、「ただいま販売妨害のメーカーがきております!」と店内放送を流されたり、写真をバシバシ撮られたこともあった。しかし多くの場合、店の裏でとにかく土下座せんばかりにお願いすると、「その情熱には負けたよ。言ったとおりの価格に変えましょう」と応じてくださった。もちろん小売業がいくらで売ろうが勝手なわけだが、ちょっとした大手メーカーなら、少なからずこういった価格維持政策をしているものだ。ただし最近は小売形態の多様化で、これも崩れつつあるのだが。

また売れない頃から扱ってきてくれた恩ある得意先を、債務不安から二次的取引に変えたり、間接的取引を直接に変える為に表から裏から動いたり、特定商品を別ルートや消費者直接の通販にしたいがために、関連別会社から発売したりといろいろ経験してきた。しかしそのどれもが、いままでのご恩に背かないことと、未来への継続的な商売が前提となっているので、とても長い時間とお金もかかる、それこそ体をはったとてつもないエネルギーを費やしても、それでも半分も思った通りになっていない。

こんどの商品はこうします!と宣言して通るものなら苦労はしない。後の反動が大きいからだ。危機的なものを感じてここ一週間ほどあえて考え直してもらえたらと、お願いのメッセージをアップしてきたが、いまのところ反応もない。考えてみたらなにも客の私が、アップルジャパンの販売政策の心配をすることもないのだった。MacOSがとても好きであることが、じっとしていられなくさせたと思う。

それでもやっぱり私はお願いしたい。せっかく予約までして楽しみにしていたのに、突然そのルートでは手に入りそうになくなって戸惑っている人達に、アップルジャパンから一言を。

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8月29日(土)
『祝iMac発売。しかしその日にこういう声があることも聞き止めて欲しい』

なんというひどい雨だ。先日の新潟の豪雨に引き続いて、福島、栃木、茨城の大災害に、心よりお見舞い申し上げたい。さらに台風も関東直撃のような進路で近づいてきている。長野の安曇野あたりに頻発していた地震もおさまらないうちに、今朝は東京湾で大きな地震があった。それに加えて株の世界同時安と、テレビやラジオを消せない不安な週末だ。

そんな日ではあるが、いまちょうどお昼にこれを書いているので、あと2時間ほどでいよいよ日本での
iMacが発売開始される。売れるといいなと、ただ素直にそう思っている。しかしiMac発売までの、この日までの事実は忘れまい。

きのう全国放送の枠で
iMacのTVCMを偶然見た。私はそれを見ていたら「iMacデモ展示販売店」の一覧表が頭に浮かんできた。販売店が1店しかない新潟にいてもその映像を見れば思うところがあるのに、ましてや販売店がいまのところない十いくつかの県の、iMacの購入検討をされていたMacファンはどんなお気持ちで見られただろうか?

発売前の予約はすべてご破算になること、ごく限られた店でしか扱いがないこと、通販という手段もないことなど、これらを発売直前に知って購入が困難になった人に、アップルジャパンは結局一言もアナウンスしないできょうを迎えた。流通に対しての暴言と思われた本部長氏のコメントも訂正されないということを、どう解釈したらよいのだろう。

私のところには販売店リストにない県や、あってもとても遠いところに住む方から、「悔しい」「憤りを感ずる」というようなメールが驚くほど多く寄せられた。非力ではあるが、発売のこの日に、そういう声もあることが届き、どうか聞き止めていただきたいと願っている。

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8月31日(月)
『iMacの発売はAppleのシェアアップにつながってくれるのか?』

台風4号が東にそれてくれそうで、ひとまず何よりだ。Macサイトを巡れば、あっちでもこっちでもiMacを購入されたようで、それはうらやましいこと。扱い店においても、整理券が出たり行列ができて売り切れだったという。私がMacを知ってから、こんなに活気のある新製品発売日は初めてだ。

しかしそれは私がWebを巡り巡って知ったことで、ここ新潟ではテレビはもとより新聞でも、
iMacのアの字も出てこない。細長く広い県内で楽器店1店のみの取り扱いでは、ニュースになりようもないのも当然といえば当然だろう。返す返すも残念である。

Macを何台か購入しただけのユーザーの私が、その製造元で世界的企業であるAppleの販売方針をうんぬんすること自体おこがましいのだが、贔屓するあまりつい口を出したくなるのだ。それでこの素晴らしい新製品
iMacの発売が、果たしてAppleのシェアアップにつながるのかなと、勝手に憂いたりしている。

それは上積み効果はどうか?ということなのだ。ひとつは元々G3のDT、MT、PBを買う可能性があった人が
iMacを選択したというのが多ければ、かえってiMacの単価が低い分、相殺されて売上が下がってしまわないかということ。ふたつめはiMac販売店から外れた多くの販売店の中から、この際すべてのMac取り扱いをやめるなどということが起きたら、そのマイナス分のほうが大きくなりはしないか?そして最もすぐ頭に浮かぶのは、iMac販売店は現状はたった100にも満たない店舗でしか扱いがないという事実だ。

iMac発売から3日たって、1店で50台売れたのなら全国で5000台、100台なら10000台というのは計算すればすぐわかる。これがどの程度凄い数なのか、そうでもないかはわからない。そして売り切れ続出という初発の勢いがどこまで続くかもわからない。売れるといいなと思うだけだ。

例えばVAIOは全国で何店くらいに並んでいるのだろう。私の想像では5000店、いや1万店以上かも知れない。100の扱い店が300や500に増えて、
iMacのほうが数倍商品力があるとしても、それではとても勝ち目があるとは私には思えない。おそらくダイレクト販売システムの導入などを睨んでの今回の販売施策なのだろうが、勢いのあるうちに早く次なる手を打つべきではないか、と外野の隅にいて思うのである。

なぜアップルの販売施策まで気になるかというと、やっぱり今のMacのシェアではユーザーとして寂しい。せめてあと2〜3倍にMac仲間が増えればなと、強く思う場面に多く遭遇するからなのだ。

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9月2日(水)
『日本のiMac年内販売目標は未達になってしまうと思う計算根拠』

これは皮肉で言うのではない。何度も書いたが心底
iMacが売れるといいなと思っている。しかし伝え聞くところでは、アップルジャパンの年内販売目標は30万台だそうだ。はっきり言ってこれは今の景気と現状の販売体制では無理でしょう。だって4ヶ月で30万台といったら、月に7.5万台。それをたった100の販売提携店で売るには、月に30日稼働しても毎日毎日1店当たり25台も売れ続けるという計算は、さすがに欲張りだろう。10倍の1000店に置いたって目標達成にはまだ足りないと思う。これから始まる直販でカバーするつもりかも知れないが、iMacの主ターゲットであろうパソコンを初めて購入するような人達が、いきなり通販を利用するとはなかなか想像できない。

もっとも販売目標台数は、アップルジャパンの営業部の方が設定されればいいことだ。ただこれだけ魅力的な要素を持つ新商品の
iMacが、より買い求めやすいようにユーザーやユーザー候補者の家のそばに、店頭陳列されればきっと売れるのにと思わずにいられないのだ。そういえば発売2日目以降の店頭情報がほとんど入ってないけど、その後もコンスタントに入荷も販売もされているのだろうか?それほど気になるMacだ。

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9月3日(木)
『かろうじて明るい話題はマグワイアのホームランとiMacの発売くらい?』

許せないな、誰が口にするかわからない食べ物に毒を盛るような輩がいることが。ストーカーなんていうのもそうだが、なんて陰湿なのだろう。大雨の傷跡も癒えないうちに、今度は岩手山で大きな地震、そして2発目のミサイルの噂。なんてこったい。Webサーフィンもどうもノリが悪いが、かろうじて明るい話題といえば、マグワイアのホームランとiMacの発売開始くらいかな?まっ、私としては。

去年の封切りの日に観て、そして今年の5月に2回目を劇場に観に行って感激も新たに、さてそろそろ3回目に行こうかと考えていた「
タイタニック」が、きょうのZAKZAKスポニチ誌上によれば、11月20日に3980円でビデオ発売されるそうだ。ビデオになるのを待っておられた方には朗報だけど、まだ劇場に出かける人の列が絶えないというのにもったいないと思ったものだが、日本での配収がこれまでに150億円で、ビデオでは「もののけ姫」(約370万本)の記録を抜いて500万本を予定しているそうで、となるとそれだけで200億円になると聞けばなるほどなのだ。ジェームズ・キャメロン監督によれば「登場人物の顔がはっきり見えるよう拡大したり、カメラを移動させたりして、新たに作り直したようなもの。見劣りしないはずだ」とのこと。映画館で2回観た私でさえ、3980円ならビデオを手元に置いておこうかと思ったりして、これは爆発的に売れるのではないか。全世界で6000万本を見込んでいるというが、もう桁違いで想像もつかない。

Win98が発売から1ヶ月でパッケージ50万本を販売し、95よりもペースが早いなんていう新聞記事を最近読んだが、MacOS8日本語版は発売から約1年で、果たして何本くらい売れたのだろうか?OSとビデオの本数を比べるのはまったくナンセンスだが、映画もよかったけど「
タイタニック」の商売もうまいなあと感心する。こうやって絶妙のタイミングで発売されて、きっと全国のレンタルビデオ店、レコード屋、本屋の数万店規模の店舗で、いやきっとコンビニエンス・ストアにも陳列されて、十万以上のどこかの店で、いやでも私の目に飛び込んできていつのまにか購入することだろう。そしてビデオは1回しか観ないかもしれない。それでも作品に免じて3980円をたぶん後悔しない。

これがアップルジャパンの方針だと言われればそれまでなのだけど、
iMacはいまのままの販売店数では、購入に可能性のある不特定多数の人たちの目に飛び込んで行きにくいと私は思っている。いくらTVCMを見ても、家の近くに並んでいないものは買いようがないという現状が残念なのだ。TVCMや味に好感を持った缶コーヒーがあっても、結果的に目の前の自販機に並ぶジョージアを私は飲むことが多い。そしてどこかの店で衝動買いした「タイタニック」のビデオを観るのだ。もちろん缶コーヒーやセルビデオと、コンピュータの販売は質が全然違うのは解っているが、量販ヒット商品になるにはそれなりの原則があると思うからだ。

ついでに若干知ったかぶってTVCMについて言えば、業種によって異なりはするが、いまや投入は購入動機付けによる回転促進よりも、流通への扱い促進を目的にする場合の方が多いと思う。「TVでもバンバンいきますから・・」で、流通に扱ってもらう説得材料に使うわけだ。当たり前に聞こえるだろうが、『その店に並んでいない商品は絶対売れない』のだ。

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