鎌ヶ岳 犬星谷の沢   

7月18日。前日に梅雨が明け、最高の沢日和になるはずだった。8時30分計画通りに着いたのに、パラパラと雨が。めげずに準備して歩き始めたら雨は止みだした。一ノ谷から長石谷へ入る。9時ごろ、堤を二つ過ぎ少し行くと河原に出る。ここでゼルプストなどを着ける。ヒル対策に塩水スプレーを準備。襟口、袖口、足首辺りしっかりとスプレーした。Sさんは渓流シューズに、Wさんは地下足袋とワラジに。Iは渓流足袋のいでたち。勿論頭にはヘルメット!

 

9時20分出発。長石谷の沢に入る。天気が悪く、モヤまでかかっている。水に一歩踏み出すのにためらいはない。水は気持ちが良い。昨年の初めての沢の時はこうではなったと思うと沢に抵抗感が無くなったかも。ヒルは湿った落ち葉に付いているらしいので、返って水の中の方がヒルにやられない。そうも考えた。水の中の岩の色や大きさをよく見つめ、砂の堆積している所、水の色もよくよく見つめ、足を踏み出す。WさんとSさんは、身の丈くらいの滝や大きな岩を遊びながら相談しながら遡行していく。水量は多いらしい。Iは20%の冒険心と80%の安全第一で二人の後を追う。登れそうにない所では細引きで確保して貰いよじ登る。Sさんが急に立ち止まり、大きな岩の窪に手を差し入れ、探っている。20p弱の魚がいたらしい。そこからSさんのスピードが速くなる。身軽にピョンピョンといった感じで上がっていった。魚発見まではWさん先頭で、Sさんの後をIの順だったのに。これ以降、WさんがIのスピードに合わせてくれた。Iの背丈ほどの滝?を上がったり岩の淵を歩いたりと水がチットモ冷たくなし、服が濡れることも嫌でなかった。沢の両側から木々が大きくかぶさり、水の流れは勢いがある。歩くことに夢中になっていた。

 

10時45分犬星の大滝に着く。水量があり大滝の名前通りだ。しばし見入る。滝の上の沢で昼食を摂ることにしたので滝の右の尾根から入る。結構急な斜面を渓流足袋で登る悪くはないが歩き辛い。11時、滝の上の沢、犬星谷に入った処で昼食。Wさんはカップラーメン、Sさんはパン、Iはおにぎり。ヒルに用心しつつ食事を済ませる。暑くもないのでビールも欲しくはない。Wさんもビールを持ってきていない。

 

11時30分犬星谷を遡行する。休憩した後だからかもしれないが、水温が低い様に感じる。長石谷の沢や谷の様子も素敵だったが、犬星谷も良い!木々の隙間から覗く空は曇っているが雨は止んでいる。二股に分かれている所に出た。右俣をとる。水量が徐々に減っていくのが解る。いよいよ水は無くなり、尾根の上に見える空を目指して登っていく。尾根道に出た。そこで3人の若者登山者を見かける。長石尾根を横切り三ツ口谷へと入る。このコースは4月にも下ったが今回は沢を行く。途中でWさんが高度を尋ねる。「この辺りかも」等と言っている。11日の三重版の記事によると、この沢で頭蓋骨が見つかったという。その頭蓋骨の発見場所がここかもと言っているのだ。

嫌だ!イヤダ!昨年の沢は鹿のポンポンに膨らんだ死体。今年は頭蓋骨か!!周りを見ずに水の流れを見つめ歩く。こんな所で骨発見なんてことは絶対に嫌だ。三ツ口大滝に出る。この滝を捲く登山道に入り再び水の中へ。Wさんの知人が沢を復旧している場所に出る。暫く四方山話。頭蓋骨のことも聞く。ここより三滝川の合流辺りらしいった良かったと言う気持ちでホットする。挨拶して下っていく。

 

14時、三ツ口谷が終わった。ここで小休止を兼ね、登山靴に履き替える。ゼルプストを片付け渓流足袋を洗う。見るとアカハライモリが泳いでいる。Sさんが捕まえる。れの中には結構な数のアカハライモリがいた。ノンビリとしていたら、先程の二人が来た。「10日に登山者が見つけた場所はここだよ」と。

 

4月に三滝川の河原で見たアカヤシオは綺麗に咲いていた。今はその木は緑の濃い木に変身していた。ノンビリと喋りながら歩いたので駐車した所に着いたら14時40分だった。ヒルに血を吸われず怪我も無く、沢を楽しめた一日だった。