積雪の3ルンゼ

2月20日7時集合。Mさんのデカイ4輪駆動の車で出発。3日程前の天気予報は日曜の天候は曇り雨だったが、急速に回復して晴れマークになっていた。幸運が続き高速の四日市辺りが空いていた。四日市東で降り御在所温泉街を過ぎ、一ノ谷駐車場に来たが幸運は続かず満車で、少し下った道の端に停める。

 

ゼルプストを着け8時50分出発。アスファルトの道を少し下りトンネルをくぐって裏道の登山口に来る。まだ登山道修復がされていないので巻き道を行く。日向小屋があった辺りは綺麗に石が積まれていた。9時25分、七の渡しを過ぎ四の渡しを行く。暑い。9時40分藤内小屋に到着。休憩していると小屋の犬が寄ってきた。犬は首にラッパ状の物を付けていて、左肩辺りに手術痕があった。痛々しくみえたが飼い主が大事にする気持ちも解った。水分補給をしたら出発だ。小屋裏の沢の道を登り、10時15分藤内壁の入口に着く。アイゼンを付けたりザイルを出したり。Sさんが脇を歩く登山者に「Kさ〜ん」と声を掛けた。その方は以前カワセミに所属していた人だった。SMWの3人とKさんと暫く話していた。

歩き始めて直ぐに水の流れる沢を越す。目の前は急な斜面。その斜面には私達の前に出発したアイスクライミングの2人と大きなカメラを持った2人組が先行していた。

「ほー、この斜面を行くのか」と小さく呟く。振り返り後ろを見ない様にしながら登る。壁の手前を右に巻いていく。雪が多いがトレースも有り歩くのは楽だ。緊張感を保持しつつ斜面を登攀する。

11時20分、斜度30°はある斜面で休憩。Sさんがザックからシャベルを取り出し雪の弱層テストをすると言う。直径30p、50pの深さで円柱を引く。「ぽろりと崩れた所が弱い」とSさん。残り3人は行動食をかじりつつ、見ていた。この上の雪が流れると表層雪崩になるのか。ザラメの様に大きな粒がある。

歩き始める。右手に壁が迫り急な斜面にきた。ここは例年なら難所となる滝で、それが雪で埋まっている状態だ。Wさんに言わせると「岩に張り付いた雪が凍っていてイヤらしい所」らしい。

11時50分、3ルンゼに到着。勤労者山岳連盟の傘下2つの会がアイスクライミングの練習?講習を行っていた。Mさんが2本張ってあるザイルの間に、我がカワセミもザイルを張る。一番バッターはWさん。アイスバイルとアイゼンの前爪で緩い傾面を登っていく。次はMさん、Sさんの順に。Wさんが「Iさんもやれば?遊び、遊びだ」と励ましてくれたが、後でふくらはぎが痛くなるのが解ったから、見学に徹する。しっかり着込み、暖かい紅茶とフランスパンを食べながら見学。12時30分まで遊んだ。雪は深くかなりな急斜面だが階段状にトレースがあり、そこを登っていくと登山道に出た。12時45分だった。登山道は展望台の下の道だった。「え〜!この道なの!」という感じ。3ルンゼのすぐ上が登山道。その意外性に驚いた。

そして北を眺めると恵那山、御嶽、乗鞍、笠が岳や北アルプス、白山まで見える。登攀中は後ろや下をなるべく見ない様にして登ってきたから凄く嬉しかった。

山頂はロープウェイで来た観光客が沢山いた。アイゼン、ゼルプストを取り昼食に。ゆっくりラーメンやパンを食す。休憩の後はビーコンの練習。一人がビーコンを隠し3人が探す。近距離になるほど音が変化する。雪の中に発見。次はIがビーコンを持ち方向を探っていく。音が変わる。木の幹に隠してあったビーコン発見。

14時20分、楽しく遊んだので下ることに。アイゼン着装。中道をとる。順調に下る。「今年は雪が深いわ」とSさん。アイゼンが効いて歩きやすい。がキレットに出たら雪が無く歩きにくかった。地蔵岩を過ぎ4合目のおばれ岩に到着し休憩。15時15分だった。行動食をとる。Wさんのザックからヘルメットが転がり出た。坂を転がったが途中で止まる。無事回収。アイゼンを外しここからは滑りながら滑らない様に下っていく。3合目まではアイゼン外したことを少し後悔したが3合目を過ぎたら雪が無い状態に。15時30分スカイラインに出た。

 

今日の山行目的{雪上技術の習得}が少しは出来たと思う。以前、御嶽で実施したビーコンが今回では目標発見までの時間は早くなっていたから。アイスクライミングが楽しかった3人。雪が深く3人には物足りなかった様だが、Iは登りやすく楽だったのが良かった!