日課練習

今回はウォーミングアップを含めた日課練習について書いていこう思います。吹奏楽などではしばしばウォーミングアップはクラリネットパート全体で始める光景を良く目にすることがあります、しかしこのことは、まだ自分の楽器の音程や口の筋肉が安定していない間に音を合わせなければならないため良い結果は得られません。必ずまず一人で音出しをしてから、パート練習や全体練習に取りかかってください。楽器が冷えている状態では決してピッチを合わせるようなことはしないようにしましょう。冷えているとどうしても音程はぶら下がり気味になってしまい、それを無理矢理上げようとすることによって、必要以上に口を締めてしまいます。その結果柔らかく太い音色が出なくなってしまうのです。「マウスピースは唇全体で包み込むような感じ」を忘れないようにしましょう。
まずその日最初に楽器を持った時から何をすればよいのか?ウォーミングアップと自分の技術向上も含めた練習方法を考えていきましょう。全くの初心者はまずは自分が出しやすい音から手始めにロングトーンを始めましょう。最初は音が安定しないようでしたらまっすぐな音になるまで続けて練習するのですが、その時に何となくただ延ばしているのではなく、クレッシェンドしたりデクレッシェンドしたり、強弱に変化を少しつけてみます。そしてもっとも大切なことは自分でその音を良く聞くことなのです。まず音が汚くなっていないかを耳を澄まして自分自身で聞いてください。ピアノでもフォルテでも同じように良い音で聞こえていますか?少しなれてきた人はロングトーンの時に一歩進んだ練習方法として、まず自分が気に入っている音を探してください。自分のクラリネットの音の中で一つくらいは出てきているはずですよね、「この音はいい音してるよね」と思える音。そうしたらその音をロングトーンして確かめたら、違う音に移行してみます、どうですか?気に入っていた音との違いは?クラリネットはそのまま演奏すると音域によって音色がまちまちになりやすい楽器なのです、それを統一して当然良い音にそろえてあげなければなりません。必ず良いと思う音を吹いてそれぞれの音にスラーで移行してみてください。毎回良い音を吹いてからです。その時はやはり自分の耳で良く聞いて音色を統一できるように工夫してみます。そのことができたら、次の段階として指を動かす練習に取りかかります。まず最初のうちは隣り合った音を交互に演奏する練習から始めます。ゆっくりとです、むやみに指を動かすことだけはしてはいけません。必ず最初のうちはゆっくりとです。自分が自分の指を制御できているテンポから始めてください。指の練習はこのことが大変重要なことです。人によってその速度はいろいろです。自分のペースで練習してみてください。だいぶ楽器になれてきた人のウォーミングアップはロングトーンの変わりに最初から指を動かしながら初めてもかまいません。指は動いているのですが、吹いている状態はロングトーンとまったくかわらないのですから、ロングトーンと指の練習と一緒に練習していることになりますよね。隣同士の音の練習がマスターできた人は、音階練習に取りかかってみましょう。まずはハ長調の音階を2オクターブくらいゆっくりと吹いていきます。まずはスラーです。必ず自分でテンポを制御できる速度から始めましょう。どの音域に移っても、速度が変わらないテンポが自分で制御できていると言うことですからそのことを注意しながら、徐々にテンポを上げていくようにします、転んだり、もたついた音がないように注意深く自分の音を聞くようにします。ハ長調がきちんと吹けるようになったら、次に他の調子も練習していきます。せめて♭や♯が四つくらいまでの長調、短調までは覚えて、吹けるようにしておきましょう、それがマスターできたら半音階練習も大切ですからマスターしておきましょう。運指の練習の中で一番効果が上がるものは3度の跳躍練習(ド・ミ・レ・ファ・ミ・ソ・ファ・ラ等)があげられます。いろいろな音階の練習曲が売られていますが、必ず載っていますので、そちらを参考にしてみてください。この三度練習も音階の練習とまったくやり方は同じです、自分の制御できるテンポで必ず始めてください、同じテンポで最初から最後まで吹けることが大切なことです。「ここは簡単だから速くここは難しいからゆっくりと」と言う練習はあまり効果的ではありません。今まで書いてきたことはそれぞれの上達度によって方法が変わってきます。しかしどんなにうまくなってきても、ウォーミングアップは必ずするものなのです。プロの人でもその日の最初は音階練習から始めます。みなさんも必ずロングトーンや音階練習を一人で練習してから、合奏に入るようにしましょう。


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