ビュッフェクランポン製

ワンピース・フルベームABセット

1840年頃にクローゼとビュッフェによってフルートのベームシステムを応用した楽器、通称ベームシステムと呼ばれる楽器が誕生してから、40年くらい経ちやっとフランス、イタリアなどで、広まってきた時期に、イタリアで主に、B管ですべての曲を吹いてしまおうと言う運動が起きるのである。「持ち替えていたのでは、ピッチなどの問題もあり、最近のベームシステムの楽器はどんな調子でもふけるのだから」というのが、理由のようである。しかし問題なのはA管の最低音だけは、どうしようもないのであった。そこで考えられたのが、写真のクラリネット。通称フルベームと言うクラリネットである。Mi♭まで最低音が下げられている。しかし上の写真で不思議なことに気が付いた人もおられるはずだ。そうA管までがなぜMiの♭まででなければいけないのかと言うことである。

プッチーニやレスピーギなどはたまにB管のMi♭まで使っている、ちょうどそのころのイタリアでは盛んに使われていたのであろう。

とてもシンプルなダブルケース普通のクラリネットだってこんな ケースでいいのにな、と感じるのは僕だけであろうか。
しかも、ワンピースなのです。

1890年頃の作品だと思われるが。ベルにはカールフィッシャービュッフェクランポンの文字が見える。そしてLPはローピッチと言う意味のようだ、なぜカールフィッシャーかと言えばその当時カールフィッシャーがクランポンの筆頭株主でアメリカで販売するときにはカールフィッシャーと言う名前も一緒に刻んでいたのである。後から点けるのであろう、浅い感じである。


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