手作りリードの奨め実践編


丸材四つ割

まずは丸材をカッターで四つわりに、ここでの注意点は縦にケーンの一本一本筋が入っているのでその筋にそって、切り込みを入れていくということです。手作りの導入部としては、至って簡単、もう一つのこの行程でのこつは、一端切り込みを入れたら下まで一気にカッターを入れないということ、切り込みが入ったなと思ったらそこでカッターを横にねじるようにして、ケーンを割るのです。そうすると、パッシャという音とともにまっぷたつに割れていきます。写真に写っているケーンはちょうど1Kgです。さて何枚のCrazyができるか、この段階では胸がドキドキ。。。


7Cmに裁断

次に電気のこぎりで、約7Cmに裁断していきます。危険が伴うので、もっとも集中して取り組まなくてはならない行程です。すごい音がするので、耳栓と家に誰もいないときには、留守番電話にしておくことを忘れないように。そして1Kgのケーンからは350枚の7Cmの材料が取れるのです。この段階でケーン1Kg、6000円として約一枚17円と言うことになりますね。さて何枚が使い物になるのでしょうか?段階を経るたびに単価は鰻登りに高くなってしまうのです。


裏削り

次はかんなで裏削りです。二種類のかんなを駆使してとにかく平らにしていくのです。ここで平らにしておかないと、後で直すのがたいへんです。使っているかんなは、市販されているものを少し改良しているのですが、リードを押さえつけている万力のようなものは手作りです。この段階でも良くなさそうなリードはどんどん捨てていきます。だいたい3分の1位はゴミ箱行きかな。一枚当たり26円になってしまいました。


ヤスリの登場

ガラスの板の上にヤスリを置いてまずは裏をさらに平らにかつすべすべに、していく課程です。まず150番である程度のへこみを取り400番でとりあえず仕上げていきます。最終的には場合にもよりますが、砥石で仕上げていきます。それができたら、サイドカットです。クラリネットの場合、繊維に逆らって、斜めに切っていかなければならないので、写真のアメリカ製の器具が大変役に立っています。このグッズは先に挟むと、フランスタイプ、根本に挟むと、ドイツタイプの幅にカットできる、優れものです。この段階でもっとも大切なことは、どちらをリードの先端にするのかという、決断を間違えてはいけないということです。どちらを先端にはなかなか文章では説明しにくいのですが何枚も作っていると、だいたい分かってくるものです。ここでは選別はしないため、単価は26円のままです。


めざせ!CRAZY

使えるもののうち、すばらしいと思われる、リードに与えられる、ブランド名それがCRAZYです。ちなみにその他の種類は、良くない順にGOOD,NICE,FINE,WONDERFUL,GREAT,FANTASTIK,CRAZY,と言う種類があるのです。まだ見ぬ幻の最上級リードは「COOL」。名前だけは考えてあるのですが幻です。


表カット

そして最後に表のカット、いよいよ長松製のリードメイキングマシンの登場です。モーターでコピーする、マシンもあるのですが、最近はもっぱらこの機械を使っています。いきなりサイドカットしたリードを乗せても良いのですが、ある程度はカッターで削るようにしています。そうすることによって、メイキングマシン側のカッターの寿命を延ばせるのです。それとカッターナイフで削っているとその段階でも選別できてしまいます。メイキングマシンにかける前の段階で約半分はゴミ箱行きかな、一枚52円になってしまいました。


試奏

そして試奏。さて1kgのケーンから何枚のCRAZYが誕生したのでしょうか?前の日に7Cmにしておいたものをこの日は3人で手分けをして、作ることおよそ8時間。完成したリードは30枚程度であるので、残り180枚くらいはまだ手つかずなのです。30枚のうち吹けそうなのが半分の15枚そのうちCRAZYはたったの3枚でした。この段階ではまだ単価の計算はできないので、後日ご報告いたします。ご苦労さんでした。


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