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 谷山浩子「夢見」中学時代から仲の良かった女子高生三人組、その一人が自分の見た夢について語るのだが。高野史緒「浜辺の歌」近未来、AI介護士たちに助けられながら、日々を暮らす老人が口ずさむメロディ。高山羽根子「あざらしが丘」伝統文化である捕鯨を守るため、培養された鯨を狩るアイドルグループあざらしが丘。田中啓文「宇宙サメ戦争」宇宙船マンタ―プライズ号は海賊の首領を護送中に敵海賊船に襲われる。そこは人類ではなくサメ類が支配する宇宙だった。麦原遼「無積の船」たまたま出会った中学の同窓生との相談話は、フラクタルから始まりマンデルブロ、ジュリア集合へと進んでいく。アマサワトキオ「赤羽二十四時」バイト中の主人公はコンビニ強盗に遭遇、不安定化した店舗の野生化騒動に巻き込まれる。この世界のコンビニは生物なのだ。藤井太洋「破れたリンカーンの肖像」書き込み以外あらゆる物理要素が一致する2枚の5ドル札、持ち主は時間旅行の仕組みを滔々と説明するが。草野原々「いつでも、どこでも、永遠に。」寮のルームメイトに恋する女子高生は、片思いの恋人の裏切りを許せず宇宙的規模で暴走する。津原泰水「戯曲 中空のぶどう」故郷の高層ビルでマンドリンを弾く主人公の周りに、かつての知人たちが順次やってくる……。

もっと詳しく(Last Update 2019.08.18 10:21

 お知らせです!
 大野万紀のウェブ雑誌THATTA ONLINE掲載作品からセレクトかつ大幅改稿した短編集『機械の精神分析医』が発売されました!

 シンギュラリティは来ないかもしれません。人間を凌駕する人工知能なんて、すぐには現れないでしょう、おそらくは。ただ、それでもAI=人工知能がわれわれの生活に浸透してくるのは、間違いありません。スマホやテレビどころか、ボルトの中にまで入ってくる! よく聞く5Gは、そんな社会を生み出します。

 本書の中では、AIは単に「機械」と呼ばれています。 もはや当たり前の存在、どこにでもある機械は、さまざまなトラブルを引き起こします。工業製品の場合、トラブル=故障は交換して終わりというわけにはいきません。誰かが、その原因を突き止め、対策を打たなければいけないからです。しかし、どこでもとなると、ロボット心理学者スーザン・キャルヴィン博士のような高給取りは使えません。低コストの一般技術者が、対応することになるでしょう。本書の《機械の精神分析医》は、そんな連作です。

 この本の中では、そういった明日の「機械と人」のお話が収められています。リアルなものから幻想的なものまで、十作品を取り揃えています。極近未来という舞台設定は、最近吉川英治文学新人賞を受賞した藤井太洋さんとも共通しますが、ここに描かれたものは、もう少しシニカルな明日かもしれません。

  無人攻撃機の中に潜む思いがけない映像の正体「機械の精神分析医」、スーパーコンピュータから聞こえてくる何ものかの声「機械か人か」、新規採用予定の幹部候補ははたして人間なのか「にせもの」、空中バスの衝突事故に関わる過去の事例「衝突」、かつて親友だったベンチャー社主からの依頼「シュムー」。田舎都市を巻き込んだカジノ騒動の顛末「マカオ」、やり手課長に降りかかる過酷な運命「人事課長の死」、人間の感情を操る人形との会話「ノンバルとの会話」、神戸にそびえる摩天楼から届く招待状「魔天楼2.0」、亡くなった父親の遺品から見つかる意外な生涯記録「ビブリオグラフィ」を収めます。

こちらで販売中です

 1997年開設、2017年で20周年を迎え、SF小説のレビューをメインとするサイトです。一部ファンタジー、ホラー、ミステリ等を含みます。古くからGoogleのディレクトリ(現在は、もうこういう分類はありませんが)にも登録されていた専門サイトです。初めてお読みになる方は、まずSite Mapにて全容を見ていただいた方が良いでしょう。

 何度も来ていただける方は、このページのトップが常に最新のレビューになるため(概ね週刊で更新されます)、そこを起点に「もっと詳しく」とあるリンクをたどってください。各ページの末尾にある「Back to Index」に行けば、月ごとにレビューされた全作品を見ることができます。また、This Week's Newではfacebookで同じ記事を読むことができます。facebookでは、本サイトの一部(2015/12以降のレビューのみ)が読めるようになっています。簡単に読むのなら、140字の要約版であるtwitterの方が良いかもしれません。

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 また、ファンジン大賞(2000年)研究部門受賞作、夏をめぐるSFの物語(Infinite Summer参照)や、作家・翻訳家の方々に協力をいただいたファンジン(NOVA Quarterly参照)、各種エッセイ(Articles参照)も、併せてご覧いただくことができます。詳しくはSite Mapでお確かめください。掲題45周年(コンテンツ)に由来するものはprofileに記載されております。

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