96/11/4

ラファティ『つぎの岩につづく』(早川書房) 一冊のラファティを読むと、キレた法螺話作家というより、リリカルなファンタジイ作家といった印象が残る。時代を越えているというのは正しいが、いつ読んでも同じ印象というわけでは、もちろんないのである。

96/11/9

今日はブロードキャスターに東大非常勤講師が出ているが、いつもの脂ぎった岡田先生とは印象が異なる。普通のタレントのようである。テレビ写り(スタジオ化粧)がよいということでしょう。(生出演ではありませんが)昔山本弘も出ていたことだし。

96/11/17

キング『図書館警察』(文藝春秋) という概念は日本にはないので、やや分かりにくい。「サン・ドッグ」も、まったく合理的な説明のない(SFならば、極めていいかげんな)お話であるが、さすがに読ませる。レベル的には習作程度かも。

96/11/24

クロウリー『ナイチンゲールは夜に歌う』(早川書房) 意外とSF感覚のあるファンタジイ。

ソウヤー『さよならダイノサウルス』(早川書房) 本書の続篇が『パラサイト・イヴ』です。まー『星を継ぐ者』ともいえるか。

京都SFフェスティバルに参加。今年のセミナーは合宿のみ。オープニングのパフォーマンスに驚愕する。まー京大の先生が 収賄で逮捕される時代だし。

例年のごとく、着物姿の菅浩江に会う。京都以外ならば、普段着物を着るなんて水商売の人だけです。京都人はそうなのですが、うちの娘(5才)も着物が好きだそうです。去年からの変化といえば、横山信義がホンダをやめ、太ったYKがうちの猫に似てきたことか(顔の幅だけですが)。離婚復帰したIMさんが、永田弘太郎社長の出版社からスピン・アウトして新会社を興すとか。この人は、昔は誰にでも「ニャン」といって挨拶をしていたのだが、それも八年も前のこと。今でも会社で段ボールで寝たり、深夜鈍行乗り継ぎで京都にきたりする。三村美衣からは、お前はもうそんな年じゃないと、懇々と諭されたらしい。私もそう思います。後の人は、ただ老いゆくのみ、でも未だ誰も去らず。

恐怖の共通一次の結果は下記の通り。筆者はほぼ真中(75人中34位)で惨敗。特に名前は秘すが、著名なセミプロで私より低い人もいます。10年前ならもっといい点が取れた、といいたいがこの問題ならば大差はあるまい。こういう固有名詞の類は、昔から覚えられないのです。上位メンバーは予想通りですが、米村先生の健闘が称えられましょう。といっても、昔はこの人も四天王と呼ばれた奇才なのだから、酒とギャンブルに溺れる毎日とはいえ、栄光の残滓くらいはあるのです。まあしかし、冷静にこの問題を見ると、知らなくても答えられますね。共通一次慣れしない旧世代は不利。

1次結果、参加者75人、平均320点(一部知らない人は、失礼ながら略しています。また一部衆愚精神で、じゃなく集合精神で回答した人たちもいます)、ちなみに2次結果では神大OBの木下君がめでたくトップ当選だったはず。

1.林(?)534/2.山岸真 508/3.木下(神大)484/5.志村宏之 473/6.阿部敏子 468/8.鈴木力 466/9.浜口(京大) 460/10.水鏡子 458/11.小浜徹也 437/12.大森望 437/13.川上(神大)435/15.浜田令 414/17.津田文夫 405/18.三村美衣 405/19.米村秀雄 405/21.古沢嘉通 395/23.岸場清悟 392/24.岩田恵 392/27.塩澤編集長 379/28.喜多哲士 378/34.岡本 355

京都フェスは、エヴァ(ビデオ)感動の最終回で、参加者全員拍手して終了。

96/11/25

谷甲州『殲滅ノモンハン機動戦』(中央公論社) 角川から中公に移動で、上下巻の上のみ。変則のかたまりながらさすがによく読める。ただ、この物語のペースでは、ほとんど一般戦記物と変わりません。よほど知識がないとSFとは思えないでしょうが、これも作者の狙いなのかもしれません。

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