96/7/6

ディヴィッド・メイス『海魔の深淵』(東京創元社) ハイテク軍事スリラー化と思ったら、ちょっと違った。残念ながら中途半端。例えば、民間人でありながら軍事作戦の指揮を取る女性司令官とか、サイボーグ化された男の意識とか、乗り組み員の恐怖やら軍人の苦悩とか、さまざまなネタが整理不十分なまま混在している。

ザッタのYasshiさんに前回ザッタ原稿のHTMLを送る。最近はIA2.0βは使っていません、HB1.2です。

エヴァゲリ特集のマガジンが売り切れているらしい。いやーまいった。筆者も数軒探してないので、まだでていなのかと思ったが、これはかってのサイコロ本(200号記念)のときとおなじ現象だ。鈴々さんと同じことを書いているなあ。

96/7/13

ロバート・バッカー『恐竜レッドの生き方』(新潮社) 文字どおり温血で頭のいい恐竜の生きざまのお話。温血恐竜提唱者がかいただけあって、面白くはある。とはいえ、本書の擬人化、というか擬哺乳類化された描写には異論もあるだろう。温血とはいえ恐竜と人間がどこまで同じでありえるのか。(鳥と人間はそれほど似ていない)。

『SFマガジン』を入手。奈良の駸々堂には、いつもと変わらず平積みのマガジンが売れ残っていた。まー奈良ではテレビ東京系はケーブルテレビを除いては入らぬ。エヴァゲリ現象といってもローカル現象なのである。とはいえ、東京ローカルでおたく系は十分商売になるからいい。内容は廿年前の象徴ディレイニーと今現在のカルトであるエヴァとの無気味なダブルブック。融合しているように見えるのも奇怪。中では、庵野監督(との鼎談を編集した)インタビューが分かりやすくてよい。

大原、岬編『SFバカ本』(ジャストシステム) 大森望のいうところのバカSFとはちょっと違って、ほんとのバカバカしいSFのオリジナルアンソロジイ。うーむ。大半が軽いエロSF(死語)なので、それならSFエロ本とした方が売れたのではないか。こういう本の場合、集まる作品の質が問題である。中では中井紀夫「ジュラシック・ベイビー」がよい。本書の中では、ちょっと異質な内容だけど、これこそが日本のバカSFであろう。

96/7/27

K・W・ジーター『ブレードランナー2』(早川書房) ディック信奉者のジーターだからといって、これではディックのレプリカントともいえぬ。やっぱまともすぎるのかね。所詮偽物はにせものなので、哀しいね。

突然(といっても8月末から)アメリカ出張することになる。期間は1ヶ月と長い。目的はシリコンバレーの提携企業での進捗管理で、適当にやれば何とかなるであろう。ノートPCはそのまま渡米予定。Niftyのアクセスやホームページのメンテも恐らく問題ないので、まー便利な時代ではある。

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