97/9/7

今年の夏は大会にもいけず、情報収集できずに終わる。SFファン無上の喜びともいえるSFマガジンのオールタイム・ベスト選びや、大学SF研から誘いがあったSF文庫考課表も不参加。そういえば、KSFA海水浴ツアーにも参加せずで、完全なパワー不足ですね。まあ、京都フェスがあるからいいのかもしれませんが。

イアン・マクドナルド『火星夜想曲』(早川書房)
 ガジェット風の表紙となんとも美しい題名、これが『火星年代記』ならば、まさに的確といえただろうに。でも、本書は明らかにブラッドベリを意識しながら、まったくこの題名から連想するようなお話ではない。ほとんどコメディのような登場人物たちが、やがて奇妙な強迫観念に駆られて破滅するありさまは、どちらかというと『火星狂想曲』が正しいのでは。とはいえ、なかなか読ませる秀作ではある。



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