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「ここは退屈迎えに来て」
(B5判)

 山内マリコの処女小説が原作の映画、らしい。あいにく、原作はおろか、山内マリコという作家も知らない。この映画も観ていない。俳優陣は何かのドラマで観たことがあるという程度で、ファンであるとか、とくに関心があるわけでもない。
 このチラシも、キャストの画像を並べただけ。どちらかというと平凡なデザインだ。だけど、何かが違う。印象に残ってしまうのだ。首を傾げながら、このチラシを最後まで候補作として残してしまう。本当のセンスの良さとは、こうした平凡の中にある……。「才能は細部に宿る」、作家の開高健の言葉である。
(神九頭 集介)