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アメリカとフランスにおけるエイズ死者報告数の減少(97年2月27日発表)


第1報(アメリカ)

CDC(アメリカ疾病管理センター)の推計によると、1996年上半期(1〜6月期)にエイズで死亡したのは22000で、前年同期の24900人に比べて2900人(約13%)減少したということです。これは、1981年に初めてエイズ患者が確認されてから始めてのことです。また96年下半期も減少傾向にあるということです。

続いて(フランス)

フランスの96年のエイズによる死者数は、95年に比べて25%減少したとフランスのリベラシオン紙は伝えた、ということです。

分析

なぜエイズによる死者が減ったのか。これは、新薬と治療技術の向上にあると考えられています。日本では今年になって承認の運びとなった「プロテアーゼ阻害剤」(詳細はこちらを)が、アメリカでは95年から96年に相次いで承認され、これまでの逆転写酵素阻害剤との併用でエイズの進行を抑えることができた、ということが一番の大きな原因といえます。
また、エイズの症状に対する予防と治療法が発達したことも、この現状を支えているといえるでしょう。

しかし

このニュースは、確かに明るいものではありますが、現状としてアメリカでは25歳から40歳の層で死亡率の1位がエイズとなっており、まだまだ安心できません。また今回のエイズ死者の減少は、治療技術の発達という、いわば「対症療法的」な部分での確信がもたらしたものであり、根本的なエイズ問題の解決を意味しません。HIV感染を少なくすることが、一番重要なことなのは、いうまでもありません。


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