教会で撮る


 ヨーロッパには実に数多く教会が建っています。美術史や建築史に登場する有名な教会には、宗教を越えて世界各地から観光客が訪れ、しきりにシャッターを切ったりビデオを回したりしています。

サン・フランシスコ教会[ポルト]
Port(PORTUGAL)

 教会は言うまでもなく信者の人たちにとってたいへん神聖な場所ですから、いくら撮影が許されているといえども最低限のマナーは守りたいものです。私は次のことに気をつけています。
 ・祈っている人を写さない。
 ・極力ストロボを使わない。(人が前にいる場合は特に)
 ・観光化されているところは別として、必ず一言断ってから撮影する。
「神聖な場所を撮っているんだ」という気持ちでシャッターを切ると、写真も端正に仕上がるような気がします。(気だけかな?)

ケルン大聖堂
Cologne(GERMANY)


 ステンドグラスを撮る場合、フレームの中に占める明るい部分の割合や位置によって露出の値が大きく変わってきます。ステンドグラスだけをカメラのフレーム一杯に入れた場合はそのままでほぼ適正露出ですが、引いて撮る場合は暗い室内側に露出が合ってしまい、結果としてステンドグラスの部分は露出オーバーで真っ白にとんでしまうことがあります。そのような場合はマイナス側に1〜2段程度の露出補正を行います。

 先ほど教会では極力ストロボを使わないと書きましたが、あんな暗い場所なのになぜ?と不思議に思われたかもしれません。
 教会の美しさは単に装飾や彫刻のきれいさではなく、それらのかもしだす雰囲気にあると私は思います。ストロボの強い光ははモノを撮る場合には有効ですが、雰囲気を撮るには不向きです。ここはあえてストロボを使わず、窓から差し込む自然の光だけで撮ってみようと思うわけです。

聖ビート教会[プラハ]
Prague(CZECH REPUBLIC)

 暗い屋内をストロボなしで撮る場合はどうしてもスローシャッターになりますので、ブレないようしっかりカメラを構えることが大事です。
 ふつう、手持ちでブレずに撮れる限界のシャッター速度は焦点距離分の1秒、つまり100mm(望遠レンズ)なら125分の1秒、50mm(標準レンズ)なら60分の1秒、28mm(広角レンズ)なら30分の1秒程度がひとつの目安です。
 絞りを開けてもシャッター速度がこれより遅くなる場合には、ストロボを使ったほうが無難でしょう。



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