高感度フィルムで撮る


 暗い場所で写真を撮る場合、高感度フィルムが適しています。
 フィルムの外箱に書かれている ISO○○○ または EI○○○ と書かれた数字が感度を表していて、数字が大きくなるほどフィルム感度は高くなります。
 一般的にISO400以上のものを高感度フィルムと呼んでいるようですが、なかにはISO3200以上の超高感度フィルムもあります。
  では感度について少し説明してみましょう。


ISO1600のフィルムを使い、ストロボを使わず夜間に手持ちで撮影
Athens (GREECE) 

 フィルムの感度(ISOやEIの次に書かれた数値)が4倍になると、4倍の速さで感光することができます。
 ISO100のフィルムを入れた場合の適正露出が1秒だとすると、ISO400のフィルムでの適正露出は1/4秒となります。
 ですから、感度が4倍になると露光時間が1/4で良い、というわけで、シャッターの開いている時間が短くて済むぶん、手ブレによる失敗が少なくなります。

--ここでもう少し説明--
 カメラの適正露出は、被写体に当たっている(または発光している)光の量で決まります。
 仮に、真っ暗な部屋で静物にスポットライトを1灯当てた場合の適正露出が1秒だったとしましょう。
 同じスポットライトをもうひとつ増やし、2灯当てると、適正露出は1/2秒になり、4灯当てると適正露出は1/4秒となります。
 つまり、感度が4倍のフィルムを入れると、光の量が4倍に増えたのと同じ効果があるわけです。
 

Budapest(HUNGARY) 

 こう書くと、感度の高いフィルムのほうが優れているようですが、世の中すべてはうまくいかないもので、感度が高くなるにつれ写真の粒子は粗くなっていきます。高感度フィルムは、大伸ばしにはあまり向いていません。
 
 冒頭にISO3200以上のフィルムがあると書きましたが、こういった超高感度フィルムを外国旅行に持って行く場合には注意が必要です。空港のX線検査装置を通したときに感光する恐れがあるからです。
 X線装置には「ISO400以下のフィルムには影響ありません」などと書かれていることがありますが、それ以上の高感度のフィルムを持ち込む場合は、ビニール袋等の透明な容れ物に入れ、手による検査を受けるほうが安全です。またフィルムをX線から守る袋も市販されています。
なお、機内持ち込み以外の荷物は強力なX線装置を通す可能性もあるので、預ける荷物にフィルムは入れないほうが無難です。

Beijing(CHINA) 


 昼間の明るい時間帯にはできるだけ低感度で粒子のきれいなフィルムを、夕方から夜にかけては高感度フィルムを使うように、旅の日程を見ながら、自分の撮影ペースに合わせて24枚撮り/36枚撮りを組み合わせて持っていくと無駄なく上手に撮影できるでしょう。

 



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