街や人物の一瞬の表情を切り取る、それがスナップ撮影です。カメラを意識せず撮られた人物の自然な表情には、ポートレート撮影とは違った良さがあります。
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| Wroclaw(POLAND) |
スナップ写真を上手く撮るコツは、とにかく撮って撮って撮りまくることです。傑作はフィルムの消費量に比例すると言ってもいいでしょう。撮影には24mmから35mm程度の広角レンズが最適です。広角レンズには、人物や街並の遠近感を強調したり、ピントの合う範囲(被写界深度)が広い、手ブレしにくい、といった特徴があります。また人物をクローズアップして撮る場合は70mmから100mm程度の中望遠レンズも使いやすいでしょう。
スナップ撮影は、一度いいのが撮れると面白さがわかってくるといったたぐいのもので、偶然撮れた傑作からスナップ写真にハマった、という人もいます。とっつきやすく、難しく、奥深く、うまくいった時の悦びが大きいところは、まさにヤミツキにさせる要素たっぷりです。
スナップというと街を歩きながらパッと構えてサッと撮るようなイメージを連想しますが、あらかじめ撮影準備をしておいてシャッターチャンスを狙って撮る、こんな方法もあります。
まず最初にある程度メボシを付けた場所で、おおよそ構図を決めておきます。そこで人々や状況の流れを見ながらいい瞬間が来るのをじっと待ちます(まるで人物ウォッチングしているみたいに)。そして、ここ、という一瞬が訪れたとき、サッと構えて撮るわけです。それはちょうど釣り人が竿を引き上げる瞬間に似ているかもしれません。写真集「決定的瞬間」で有名なフランスの写真家、アンリ・カルチェ・ブレッソン(Henri.Cartier-Bresson)は、その一瞬を射撃に例えています。
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| Beijing(CHINA) |
ではそのいい瞬間とは何ぞや、ということになります。このあたりの判断は個々人のセンスの問題なのでいちがいには言えませんが、強いて言うと、人物の表情や配置がちょうど心地よいと思える瞬間、ということになるでしょうか。
さて、スナップ写真の撮り方のなかにノーファインダー撮影という撮影技法があります。これはカメラのファインダーを覗かず人に気付かれぬようシャッターを切る、一種の隠し撮りのようなものです。というとなにかスパイの撮影みたいですが、アマチュアやプロのカメラマンはスナップ撮影の際にこの手法を用いることがあります。カメラ目線の無い自然な表情を狙ったり、あるいはファインダーを覗かないことによって逆に予期せぬ構図で写る面白さを狙う場合もあります。ただし、馴れないと写っているものは期待外れになることが多く、また、シャッター音から撮影が相手に気付かれた際にトラブルのもとになったりもしますので、よほど練習を積まない限り安易に挑戦しないほうが賢明でしょう。
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| LosAngeles(U.S.A) |
声もかけずに無断で撮る、というのは、撮られる側にとってはあまり気持ち良いものではありません。発表に際しては肖像権という問題もからんできますので、プライバシーを侵害するような撮影は控えるべきでしょう。
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