嘉峪関   中国地図


         「嘉峪関」という地名は日本ではあまり知られていない。
         ここが「万里の長城の終点地」であることもあまり知られていない。
         そのため、町自体は静かでひっそりしているのだが、その遺跡
         たる物は堂々と構えていて迫力満点なのである。
         「敦煌よりも嘉峪関の方が面白い。」そう私はハッキリ断言できる。
         その隠れざる名所「嘉峪関」を下記にて紹介しよう。

                    <ホテル>

    嘉峪関は田舎町ゆえ、ホテルの数はかなり少ない。最高級でも400元クラス
    なので、それほど豪華なものは期待できないだろう。それゆえ宿泊は、あまり
    贅沢を言わず、嘉峪関の豪華な遺跡巡りに専念して欲しいところ。

   雄関賓館・・・嘉峪関バスターミナルからとても近い。ツインの部屋が取れず、
           3人ドミトリーを2人で使ったのだが、料金は3人分取られた。
           この3人ドミトリーの部屋は殺風景で、良くも悪くもない。ただ
           3人分で56元なので2人で使ってもすごく安い。

                    <食事>

     食堂も数少なく、あまり選択肢がない。私がよく利用したのが、「雄関賓館」
     から「地球の歩き方」に書かれてある「人民病院」に向かって歩き、左手に
     見える食堂街である。4,5軒ほどの食堂があるので、いつも食事はここで
     済ませた。日本でお馴染みの「刀削り麺」や、スープ餃子といった多くの種類
     があるのでかなり満足できる。道端では、オープンカフェみたいな感じで
     地元民がビールなどを飲んでいるが、夜早くに閉まってしまう。食事なども
     なるべく早い時間帯に済ませた方が良い。観光地にもあまり食堂などの
     施設はないので、出掛ける前に食事をしておいた方が良いだろう。

                   <観光スポット>

         メジャーなのは3つほどであるが、その3つがどれもすごい。

   「嘉峪関」・・・明代に作られた万里の長城の関所。土色の関所は、まさしく
           私が抱いていた想像の「中国のシルクロード」ピッタリの建物
           であった。また内部の、ゴビ砂漠を背景にしたその風景は
           時代をタイムスリップしたかのように感じさせる。この関所は
           攻めてきた敵にとっても厄介だったらしく、そのことからも
           飾りだけの関所ではなかったようだ。まっすぐに伸びる細い
           万里の長城も上から眺めることができる。

   「懸壁長城」・・・「まるで龍が昇るよう」と形容される万里の長城の最西端。
            「地球の歩き方」に載っている写真など、比べ物にならない
            実物の迫力に圧巻してしまう。山の上にまで伸びているような
            道に「すごい・・・」とため息を付くばかりであった。ただこの道
            を上まで登るのには、それなりの苦労が伴うことを覚悟した方
            がよい。かなりの傾斜角で、多くの観光客がハァハァ息切れ
            しながら登らなければならない。だが上からの景色は最高で、
            この嘉峪関が厳しい自然の中で生きるオアシス都市であった
            ことを実感できるだろう。ゴビ砂漠をじっくり眺めて欲しい。

   「万里長城第一とん」・・・ここが長く続く万里の長城の最終地点である。なぜ
            ここで終わるのかは、その景色を見れば納得できるだろう。
            巨大な渓谷によって道を絶たれているのである。その自然の
            壁に阻まれてしまった長城だが、最後は単なる壁と言えるくらい
            しょぼい物である。しかし逆にその終わりっぷりが潔く感じられ、
            長い歴史を生き抜いてきた風格さえ伝わってくるのだ。永遠に
            続くような万里の長城でさえ、勝てなかったこの自然の風景を
            じっくり眺めていって欲しい。人間の力でも勝てない世界がある
            ことを再認識できるはずだ。

    この遺跡群を、自分の力で訪れるのは少しきついかもしれない。万里の長城
    の最終地点は、道から外れた凸凹道の果てにあるので、自転車などで行く
    のは難しいと思う(西欧人は自転車で走ってたが)。だから現地ツアーで行く
    ことをお勧めしたい。「歩き方」に書いてある「嘉峪関中国国際旅行社」で頼む
    と、70元くらいで全部回れるので利用してみよう。だが、私がこの旅行社に
    行った時は少し交渉に時間が掛かった。あまり英語が通じないので筆談での
    交渉を覚悟しよう。運が良ければ英語ができる人間が出てくる。

               <インターネット・電話・郵便>

          田舎町ゆえ、インターネットなどは期待できない。電話や郵便も
          次なる目的地「敦煌」まで待った方が良いのではないか。

                      <交通>

          小さな町なので、自分の足で地図を片手に歩けば十分!
          だが観光地は遠くにあるので、車などを確保する必要がある。