9月12日(日)  ウズベキスタン(ブハラ→ヒヴァ)


1ドル = 700スム
1円  =   7スム



<行動> ムビンジョンホテル          <支出>
           │                 タクシー代 500スム
 7:30  バスターミナル                   
           │                 コーラ    100スム
      バザール前でバス待ち・・・  
           │
 9:30  ミニバスでヒヴァへ            ミニバス代 10ドル
           │
       昼食                   昼食代 350スム
     ・ ラグマン、チャイ
           │
           │
 16:30  ウルゲンチ駅           ファンタオレンジ 100スム
           │
      ヒヴァ(所要時間20分)      ミニバス代     150スム
           │
        ヒヴァを探索
           │
       アルカンチホテル               ホテル代 20ドル
           │
     ヒヴァを探索                 コーラ  100スム
           │
      アルカンチホテル
           │
      ホテルで夕食(ホテル代込み)
 ・ なす、じゃがいも、かぼちゃなどの煮込み料理 
 ・ 果物、チャイ、ワイン、ピーナッツなど 
                     合計 1320スム+30ドル (約32ドル)


 今日はとうとう、ウズベキスタンの最終目的地であるヒヴァへ向かう
 日となった。朝6:00時に起床し、バス ターミナルへ向かった。
話によるとブハラ→ヒヴァ間のバスは1日1本あったのに、無くなったらしいが
実際どうなのだろう?バスの運ちゃんに聞くと、やはり無いらしい。
「旅行人ノート」通り、タシケント→ヒヴァ間のバスを通り道でヒッチする羽目に
なってしまった。いつ来るか分からないバスを路上で寝そべって待つ俺。
その時ふと、本当の「さすらい自由旅行人」になれた気がした。なんせいつ
来るか分からないバスを待つのだから、時間に限りある人間にはできること
じゃないんだから・・・(といっても私にも時間に限りあるけど)。待ってる間、
ミニバスの運ちゃんが10ドルで連れてってやると(これでも言い値の半分に
させた)言ってきたが、大型バスがつかまれば3ドルくらいで済むので、
そのミニバスの出発時間までギリギリ粘る。「来た!」と思ったら、西洋人の
ツアーバスで「プライベートバス」と言って乗せてくれんかった。ガラガラで、
金を払うって言ってんのにケチ!結局、このまま待つと日干しになりそうな程の
快晴だったので、10ドルバスに地元住民と一緒に乗ることにした(合計5人)。
おそらく俺1人+住民4人で20ドルだろう。最初一人で行ってくれると思い、
口約束で10ドルと言ってしまった以上、値段を下げられなかった。無念・・。

しかしこのミニバス、大型バスなんかよりも全然速く、どんどん前方車を抜いて
行くのだ!話では12時間くらいかかると聞いていたけど、もっと早く着くん
じゃないか?と期待させてくれる頼もしさ(でも少し速過ぎて怖い時もあった)。
しかも乗客が5人なだけに、トイレで置いてけぼりをくらう心配も、急な下痢に
襲われた時の心配も無く居心地もすごくいい。さらに前・右・左と景色がちゃんと
見えるから、ずっと景色を楽しめる。10ドルは高かったけどやるじゃない!と
自分を納得させているようにも思えた。それにしても風景がすごい、久し振りに
地平線へ向かう一本道で、砂漠でもあった。その砂漠がかなりサラサラ砂で
すごくいい感じ。道もその砂のせいで狭くなっていて、結構デコボコ道。
地平線も見え、今まで移動してきた中でも1,2位を争う素晴らしさだ。途中で
いきなり川も現れ、ずっと音楽も聴かず、その絶景にうっとりしていたのであった。
これこそシルクロード!こういう所を移動していると、「冒険」という感じで
自己満足の境地になれるのだ。

そうこうしているうちに、何とヒヴァへの拠点「ウルゲンチ」に到着!7時間という
早さにビックリ。おそらく夜になるだろうと思っていただけに、夕方の到着は
嬉しいぞ。早速まず明日のトルクメニスタン行きの列車の予約をしようとしたが、
まずは国境まで行って、そこでチケットをまた買う必要があるらしい。ガイドブック
とは全然違ったけど何とかなるだろうと開き直り、ヒヴァへ向かうのであった。
明日の朝の列車に乗りたかったため、強引に夕方で観光を終えてしまおうと
意気込む私なのであった。狭いらしいし、大丈夫だろう・・。

ヒヴァの街は、簡単に言うと西安のように城壁で囲まれた街である。だが西安より
もっと小さくこじんまりとしていて、雰囲気も全く違うのだ。すごい。一歩城の中に
入ると、まるで粘土でこねたような街並みに変わってしまう。ほとんどの建物が
土(or粘土)色でできていて、古代にタイムスリップしたかのように感じさせるのだ。
城の中、それ自体が「博物館」であるとは聞いていたけど、まさしくその通り。
土色の街にいくつものモスクが建ち並ぶその様は修復はされているけれど、
昔そのままに生きている街であるかのように思えた。本当に2時間も歩けば、
一通り見れるくらいの小さな街。だが夕日に照らされたヒヴァの景色は、
土色にかすかな化粧が施され、不自然さがなく本当に綺麗であった。今まで見た
中でも一番綺麗な夕日だと思えたのは、街の色と夕焼けの色が似ていたため、
一体化したような気になれたためか?都会の不自然な装飾に比べ、土色の街が
夕日によって、より自然な色(そしてあまり見たことのない土色)に変わったから
だろうか?サマルカンドのレギスタン広場よりも数段夕日が映える街に感動した。
確かにレギスタン広場は良かったけれど、街の雰囲気自体はブハラ・ヒヴァの方に
軍配が上がる。雰囲気自体では、ヒヴァは最高だ。来て良かった・・・。

だがこの街、あまりに観光客と地元住民にギャップがありすぎる。観光地に
ならなければ静かに暮らせただろうに(それくらい田舎町)、いきなり外人が土足で
生活に入り込み、生活に変化をもたらしてしまった。道を歩けば、子ども達が
いっぱい寄ってくる。今は純粋なこの子ども達も騙すことを覚え、お金の事しか
考えられなくなるかもしれない。それを覚えさせるのは地元住民ではなく観光客だ。
観光地が、犯罪の街、スリの街へと変わっていくのは何も彼らだけの責任じゃない。
ヒヴァの街を歩き、地元民に珍しい目で見られ、それを写真に撮る観光客(私も
含め)を見ると少し罪深い気持ちになってしまう。彼らにとって我々は良くも悪くも
「黒船」のような存在であろう。我々がいなければもっと平和に生活できたかも
しれないし、今の方が騒がしく楽しいのかもしれない。そう考えると旅というものに
複雑なものを感じさせられる。妙に感傷的にもなってしまう、不思議な街だヒヴァは。

ヒヴァにはほとんどホテルがなく、西洋人ツアー客と重なりホテルは満杯。
おかげで、野外のベランダで寝ることになってしまった。これも経験だと思い
楽しんだが、20ドルは高いぞ。団体客との飯はかえって寂しく、すぐ出てしまった。
ヒヴァの夜は静かな方がいいのにホテルはやかましい。このホテルとヒヴァの
雰囲気のギャップは住民とのそれとまったく同じ。でも俺も彼らと同類の旅行客。
明日にはトルクメニスタン。鳥の糞が服に付いたので、運はバッチリだろう。出発だ!


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