9月19日(火)  バス移動(グルジア)


 ― バス移動2日目   

朝 不快極まりない出来事から朝を迎える。爽やかで気持ちがいい。
国境での事も110ドルの事も少しは忘れた気分になれそう(でも忘れない)。
バスが止まり、朝の休憩を取ることになった。ウンコをしに便所に行くと、
なんとポットと蛇口が足元にあるではないか!グルジアは手動ウォシュレットなの?
久し振りに左手でお尻を拭ける事に喜び、豪快にゴシゴシ洗った。トルコの一部も
そうだったから、トルコに近づいている気がして嬉しい。のどが渇いたので、チャイを
飲もうと思ったけど、よく考えればここはグルジア。グルジア通貨のラリがないよー。
どうしよ。しかも次のトルコリラも持っていない。このままだとしばらく飲めず食わず
でいかなあかんのか?と少し困る。すると近くに金の話をしているおっさん達が
いたので、1ドルの相場を聞きつつ、両替を持ちかけた。するとあっさり両替完了。
なーんだ簡単じゃない。さすが米ドル、どこでも交換できるなんてすごいよ。
トルコリラも久し振りに手にし、懐かしい気分になれて嬉しいぞ。でも去年は確か
1ドル=540リラくらいだったのに、今は1ドル=600リラ。やはりインフレ国トルコ
はすごい。トルコリラを手にし、またしてもトルコに近くなった気がした。今までの
国に比べると何も厳しい事もなく、便利な国トルコ。イスタンブールに近づくほど、
何となく自由になれる気がするのだ。窮屈な国はしばらく御免だね。・・しかしそれに
してもバスが休憩から動かない。ひょっとして運ちゃんの睡眠タイム?
2時間以上の休憩はいらんよ。早く出発してくれぇ。

 3〜4時間後、ようやく出発。グルジアの街を突っ走る。グルジアは通過する
だけだが、どんな街か楽しみだ。グルジアは予想以上に緑の多い国である。
カスピ海のそばのアゼルバイジャンでも遠くに行くと砂漠が広がっていたけど、
グルジアで結局砂漠を見ることはなかった。もうステップ気候は過ぎてしまった
みたいだね。グルジアで興味深かったのはキリル文字(だと思う)。今まで多くの
文字を見てきたけど、その中でこの文字が一番面白い。なんせ、本当に絵みたい
なんだもの。特に目立つのが手の形。パーとかチョキみたいな文字が並んだ看板は
見ていて退屈しない。絵文字に近いね、キリル文字は。どうやってこんな文字を
マスターするんだろ?世界にはいろんな文字が存在するんだねぇ。

 夕方になり、そろそろ国境かなと思っていたら山道から湖らしきものが見えた。
「黒海だ!」とうとう黒海にたどり着いたのだ。カスピ海同様でかい!山道の高い所
から見える黒海は、夕日をキラキラ反射させてすごく綺麗だ。砂漠、岩山も好き
だけどたまに見る海もいい。去年トルコを訪れた時は黒海沿岸を通らなかったから
いつか見たいなと思っていただけに今回実現できて嬉しかった。私の中では、
世界史、地理の世界の黒海。そのすぐ沿岸をバスは突っ走り、ずっと黒海を
眺めていてとても満足だった。黒海に着いたということは、そろそろトルコも近い!
その国境付近の店で、腹が減ったから生ハム・パン・ジュースを飲む。
この飯のおかげで、後々苦しむことになろうとは・・。

国境 そしてようやくグルジア−トルコ国境に到着。まずはグルジア出国側だけど、
単なる通過だから問題ないでしょ、と思っていたらそんな考えは甘かった。
バスが数台、高速の料金所みたいな所で並んでいるのだけど、それが全く
進まないのだ。前に2台しかないのに、結局自分たちの番が来るまで1時間30分
〜2時間。ちゃんと仕事をしているのか甚だ疑問。ひょっとして夜だから休憩して
んじゃない!?自分たちの検査も長時間。私は運良く特に調べられるわけでもなく
(他の乗客もそれほど検査されず)、バスの中で眠ってしまっていた。気付いたら
やっと出発して、「よっしゃー」と思ったら次はパスポートのスタンプ押し場へ。
それが終了して今度はトルコ入国側へ。長時間のグルジア国境にうんざりしたが
「トルコは大丈夫だろう!なんせトルコはアジアの中でも自由な国だから」などと
勝手に考えていた。でもその考えも甘かった。荷物検査が長いというより何も
していない時間が多すぎる。この時にはもう夜中になっていたこともあって、
人がいなかったり眠くてさぼっていたのかもしれない。今までのような個人的攻撃は
なくて良かったけど、それでもこの国境の堕落さにうんざり。結局、この国境に
何時間いたんだろう・・・。なんかどんどん予定が遅れているような気がするよ。
朝になりかけてようやくバスは国境を後にした。


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